医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 薬局薬剤師の声かけに有用性-COMPASS研究が論文化

薬局薬剤師の声かけに有用性-COMPASS研究が論文化

読了時間:約 1分53秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年04月13日 AM11:00


■3分間のコーチングでHbA1c値が低下

生活習慣の改善に向けた支援を行う薬局薬剤師の3分間のコーチングによって、糖尿病患者のヘモグロビンA1c(HbA1c)値が低下することを示した論文が、「Pharmacology & Pharmacy」誌のオンライン版に掲載された。日本で実施された臨床研究「COMPASS」プロジェクトの成果をまとめたもの。糖尿病患者に対する薬局薬剤師の介入効果を検証した臨床研究は欧米でいくつか実施されているが、日本ではごくわずかしか存在しない。論文化により、薬局薬剤師の有用性を示した貴重なエビデンスとして活用できそうだ。

岡田浩氏(国立病院機構京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室研究員)、恩田光子氏(大阪薬科大学薬学部准教授)らの研究グループが、、サエラ薬局の協力を得て実施した。血糖コントロールの改善は糖尿病の合併症抑制につながるが、研究グループは、来局時の3分間の対話でも効果的な声かけや資料提供によって糖尿病患者の行動を変えられることや、薬局薬剤師はその役割を担えることを客観的な指標で明らかにした。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【特許庁】「製薬企業にデメリット大」-AI創薬の特許出願認定
  • 【後発品検討会で報告書案】持続可能な産業構造実現へ-5年の集中改革期間を設定
  • 【国衛研/厚労省】新たに複数化合物検出-小林の紅麹健康被害で
  • 【厚労省】選定療養の対象1095品目-田辺三菱が49品目と最多
  • 【厚科審制度部会】薬機法改正へ検討スタート-承認制度見直しなど議論