医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【中央社会保険医療協議会総会】薬局での残薬調整、分割調剤-支払側は賛同も日医委員が反対

【中央社会保険医療協議会総会】薬局での残薬調整、分割調剤-支払側は賛同も日医委員が反対

読了時間:約 2分10秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年11月09日 AM10:30

厚生労働省は6日、次期調剤報酬改定に向けた論点を、中央社会保険医療協議会総会に示した。厚労省が、残薬解消の取り組みを強化するため、医師の了解のもとで、処方箋様式に残薬調整の可否に関する医師の指示欄を設けることや、薬局での分割調剤を提案したのに対し、支払側は賛成の意向を示したが、診療側の医師委員からは、否定的な意見が相次いだ。また、さらなる後発品の使用促進に向け、診療所などの「一般名処方加算」(処方箋交付1回につき2点)の算定要件厳格化や、後発品の銘柄指定をする場合の理由を処方箋の記載事項に加えることなども提案したが、医師委員は一様に反対した。新薬の14日間処方制限ルールの緩和については、両側とも反対の方向で一致した。

薬局で残薬が認められた場合、医師に疑義照会して処方変更の指示を受けた後に調剤するという流れになっており、患者が急いでいたり、医師が多忙で連絡がつかない場合などは、対応が困難になるケースもある。一部の薬局では、医師との事前の取り決めに基づいて、残薬があれば薬剤師の判断で日数調整を行うようにし、患者待ち時間の短縮や医師と薬剤師の業務負担の軽減につなげるなどの取り組みを行っている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【厚労省】インフル診断薬点検指示-ワクチン接種後に陽性
  • 【厚労省】投与前に妊娠可能性確認-ゾコーバとラゲブリオ
  • 【国民民主党】中間年改定廃止へ申入書-「供給不安下ではマイナス」
  • 【厚労省】後発品71品目を薬価収載-初後発に「エクア」など
  • 【厚労省】メフィーゴ有床施設で投与-適正使用体制の整備まで