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1日50gのアーモンドを1か月で心血管疾患予防

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2014年07月18日 AM09:00
体の酸化を防いで健康な血管に

近年、体の酸化を防ぐことが、健康管理につながることが判明してきています。酸化を防ぐのに有効な栄養素はビタミンE。特にナッツ類は、ビタミンEが豊富なことで知られる食品です。


画像はwikiメディアより引用 by Luigi Chiesa

では、どのくらいの量のナッツをどのくらいの期間摂ったら、健康に役立つ効果が出てくるのでしょうか?ビタミンEは毎日コツコツ摂った方がいいと言われるだけに、効果が出るのには時間がかかりそうな印象です。

ところがアーモンドを1日50グラム食べると、1か月後には血中のビタミンE(α‐トコフェロール)が目に見えて増加することが、アストン大学ら研究グループによる調査の結果によって分かりました。

調査の対象となったのは、50代を中心とした健康な中年男性と、20代前半の健康な青年期の男性、そして心血管疾患のリスクがある20代後半から30代前半の男性たち。彼らに4週間にわたってアーモンドを食べてもらいました。比較するためのグループでは、同じ年代の人たちにこれまでと変わらない食生活を送ってもらいました。

調査開始時では、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、トリグリセリドは中年男性と、心血管疾患のリスクを持っている若い男性のグループで高くなっていました。一方で、タンパク質の酸化レベルはどのグループも同じ程度でした。

11か月で目に見える効果

4週間後では、アーモンドを食べた人たちの間で、血管の弾力性の指標になるFMD検査の値が改善しており、同時に血圧が下がっていました。

このことから、わずか1か月でもアーモンドを積極的に食べることで、血中のα‐トコフェロールが増加し、心血管の健康に良い影響が現れることが分かったのです。短期間でもしっかり効果が出るアーモンド。お買い物リストに早速追加したくなりますね。(唐土 ミツル)

▼外部リンク
An almond-enriched diet increases plasma α-tocopherol and improves vascular function but does not affect oxidative stress markers or lipid levels

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