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旅行会社と病院がタッグを組む、医療ツーリズム拡大へ

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2012年10月26日 PM06:00
”とは?

今、“医療ツーリズム”(・メディカルツーリズム)なるものが拡大傾向を見せている。これは、高度な治療や検査を必要とする外国人患者を日本の病院に呼び込むという戦略だ。

(この写真はイメージです)

国内では医療費抑制の風潮が高まり病院は経営難に陥り、東日本大震災などの影響で旅行会社は大きな打撃を受けている。

そんな中、この医療ツーリズムは、医療機関、旅行会社双方に利益をもたらすと期待されている。

観光客の呼び込みにも

治療を目的に日本に来る外国人の中で、がん検査や不妊治療はその数を伸ばしている。がん検査に関して言えば、2012年の利用者は3年前と比べて3.5倍まで増える見通しだ。

主な顧客はロシアやアジア諸国の富裕層。最先端の医療技術を誇り、患者への対応の良さも諸外国と比べ群を抜く日本だからこそ成り立つ形だろう。観光との相乗効果も期待でき、政府も不況を乗り切る一助になるのではと期待を覗かせる。

しかし、2011年の日本医師会の調査によると、各都道府県は医療ツーリズムには、反対の意思が強く、特に混合診療となることに対しての意見が強い状態だった。

▼外部リンク

株式会社 野村総合研究所 国際メディカルツーリズム調査事業 報告書(2010年3月)
http://www.meti.go.jp/policy/servicepolicy/H21%20medical%20tourism%20report.pdf

日本医師会 各都道府県における医療ツーリズムの動向
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20110126_2.pdf

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