医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 武田薬品、アステラス製薬、第一三共、エーザイ、製薬大手4社、15年3月期決算―武田が初の最終赤字

武田薬品、アステラス製薬、第一三共、エーザイ、製薬大手4社、15年3月期決算―武田が初の最終赤字

読了時間:約 2分19秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年05月18日 AM09:45


■アステラスが好調

製薬大手4社の2014年度決算が15日に出揃った。アステラス製薬は増収大幅増益と好調だったが、最大手の武田薬品がアクトスの関連訴訟で和解金と関連費用の支払いで3241億円を計上し、上場以来初の赤字に転落。第一三共は、スイスのロシュから導入した抗癌剤「ゼルボラフ」の営業権の減損損失が響き、二桁の営業減益となったほか、エーザイは主力のアルツハイマー病治療剤「アリセプト」と胃潰瘍治療剤「パリエット」が不振で、約6割の営業減益と厳しい決算となった。

武田薬品は、実質ベースで前期比2・8%増の1兆7778億円と増収を確保した。高血圧症治療剤「カンデサルタン」やプロトンポンプ阻害剤「ランソプラゾール」などの大型製品が後発品影響を受けたが、グローバルで新製品がカバーした。昨年度上市した抗うつ薬「ブリンテリックス」と潰瘍性大腸炎治療剤「エンティビオ」など4製品で約1000億円近くを稼いだ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【特許庁】「製薬企業にデメリット大」-AI創薬の特許出願認定
  • 【後発品検討会で報告書案】持続可能な産業構造実現へ-5年の集中改革期間を設定
  • 【国衛研/厚労省】新たに複数化合物検出-小林の紅麹健康被害で
  • 【厚労省】選定療養の対象1095品目-田辺三菱が49品目と最多
  • 【厚科審制度部会】薬機法改正へ検討スタート-承認制度見直しなど議論