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血液癌:AOPヘルス、医学雑誌「Leukemia」にて真性多血症患者における新たな知見を発表

2023年09月20日 AM06:17
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ウィーン

(ビジネスワイヤ) — AOP Orphan Pharmaceuticals GmbH(AOPヘルス)は、権威ある学術誌「Leukemia」1において、真性多血症(PV)患者における、近年開発されたインターフェロン療法であるロペグインターフェロン・アルファ-2bの最終研究結果が掲載されたことを発表しました。この出版物全文は、欧州血液学会の年次総会にて発表された研究結果を発展させたものです。CONTINUATION-PV試験における長期治療の研究結果により、PVにおけるロペグインターフェロン・アルファ-2bの疾患修飾機能に関する更なる証拠が得られました。

本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20230918594258/ja/

Portrait Dr. Rudolf Widmann/ AOP Health Group/ credit: Studio Koekart: Natascha Unkart & Isabelle Köhler (Photo: Business Wire)

Portrait Dr. Rudolf Widmann/ AOP Health Group/ credit: Studio Koekart: Natascha Unkart & Isabelle Köhler (Photo: Business Wire)

「Leukemia」へのリンク

AOPヘルス・グループの創設者兼取締役であるルドルフ・ウィドマン博士は、「AOPヘルスは、複数の国々で保健当局の承認を得るに至った、PVにおけるロペグインターフェロン・アルファ-2bの包括的な臨床研究プログラムに投資してきました。私たちの科学的活動が、患者様にとって重要な問題への取り組みに貢献できていることを大変誇りに思います」と述べています。

ウィーン医科大学の教授で、この論文の筆頭著者であるHeinz Gisslinger氏は、「ロペグインターフェロン・アルファ-2bは、PV患者の有効な第一選択治療としてすでに確立されています。こういった新しい研究結果から、治療の選択肢を評価する際に同剤の潜在性を考慮すべきだと考えられます」と付け加えています。

ロペグインターフェロン・アルファ-2bは、長時間作用型のモノペグ化プロリンインターフェロン(ATC L03AB15)です。初期は2週間に1回投与され、血液学的パラメーターが安定した後は月1回までの投与となります。

AOPヘルスによるロペグインターフェロン・アルファ-2bの極めて重要な臨床開発プログラムには、PEGINVERAPROUD-PVおよびCONTINUATION-PVの試験が含まれます。後者は、過去にランダム化比較PROUD-PV試験に参加したことのある高リスクまたは低リスクのPV患者を対象に、ヒドロキシウレア(HU)または最善の治療法(BAT)に対するロペグインターフェロン・アルファ-2bの長期的な有効性と安全性を評価する非盲検多施設第IIIb相試験です。

2010年以降、欧州においてAOPヘルスが実施した臨床研究の結果、PV治療用のBESREMi®の販売承認が欧州委員会から2019年に初めて下り、その後、スイス、リヒテンシュタイン、イスラエル、バーレーン、台湾、韓国、日本、そして米国からも承認を受けました。

1 Gisslinger, H.、Klade, C.、Georgiev, P.他、最善の治療法と比較した、ロペグインターフェロン・アルファ-2bによる治療を受けた真性多血症患者における無イベント生存率。Leukemia(2023)。https://doi.org/10.1038/s41375-023-02008-6

真性多血症について

真性多血症(PV)は、骨髄の造血幹細胞における稀な癌であり、赤血球、白血球、血小板の慢性的な増加を引き起こすものです。この病態は血栓症や塞栓症などの循環障害のリスクを高め、その症状は生活の質を低下させ、長期的には骨髄線維症に発展したり、白血病に移行する可能性があります。PVの根底にある分子機序は現在も精力的に研究されていますが、現在の研究結果では、一連の後天的突然変異、中でも最も重要なものとして、悪性クローンを構成するJAK2の突然変異型を持つ骨髄の造血幹細胞が指摘されています。

健康的な血球数(ヘマトクリット値45%未満)の達成、生活の質の向上、疾患の進行の抑制または遅延が、PVの重要な治療目標とされています。

AOPヘルスについて

AOPヘルス・グループは、オーストリアのウィーンに本社を置くAOP Orphan Pharmaceuticals GmbH(「AOPヘルス」)を含む複数の会社で構成されています。AOPヘルス・グループは、希少疾患と救命救急診療の統合治療におけるヨーロッパの草分けです。過去25年間で、AOPヘルス・グループは、ウィーン本社、ヨーロッパおよび中東の子会社および駐在員事務所、そして世界中のパートナーを通じて、統合治療ソリューションのプロバイダーとして確立しました。このような発展は、一方では研究開発への継続的な高水準の投資、他方ではすべてのステークホルダー、特に患者とその家族、そして患者を治療する医療従事者のニーズに対して常に一貫した実践的な姿勢で臨むことによって実現してきました。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20230918594258/ja/

CONTACT

DI Isolde Fally

AOP Orphan Pharmaceuticals GmbH

Member of the AOP Health Group

Isolde.Fally@aop-health.com

+43-676-500 4048

aop-health.com

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