医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 国立がん研究センター、42抗癌剤が“混合診療”対象―富裕層に恩恵、薬剤費30倍も

国立がん研究センター、42抗癌剤が“混合診療”対象―富裕層に恩恵、薬剤費30倍も

読了時間:約 1分48秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年04月08日 AM10:00


■がん研究センター集計

国立がん研究センターは3日、患者からの申し出により、国内未承認薬等を混合診療として使えるようにする「患者申出療養(仮称)」の対象となる抗癌剤が1月末時点で42剤に上るとの集計結果を発表した。混合診療の対象となるのは、血液癌、悪性黒色腫(メラノーマ)、前立腺癌の治療薬が多く、これらの大半は1カ月当たり100万円以上の薬剤費が必要となり、同センターは「患者申出療養が導入されても、全額自己負担とほとんど変わらず、高額な薬剤費を負担できる一部の裕福な患者しか恩恵を受けられない可能性がある」と懸念を表明した。

同センターの先進医療評価室が「国内で薬事法上未承認・適応外となる医薬品・適応のリスト」を更新、公開したもので、1月末時点で欧米既承認・日本未承認の抗癌剤は42剤であることが分かった。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 機能性表示食品をめぐる検討会、サプリにGMP義務化へ‐品質管理「推奨」から強化
  • 【日薬が報告書】約8割が薬局で服用希望-緊急避妊薬販売に満足感
  • 【厚労省】ポサコナゾールを禁忌-イグザレルトの添文改訂
  • 【機能性食品検討会】健康被害報告法制化で一致-薬剤師も情報提供者に
  • 「ヒアレインS」第2類に-安全対策調査会で了承