医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 禁煙した女性は19年寿命が延びる可能性 イギリスの研究

禁煙した女性は19年寿命が延びる可能性 イギリスの研究

読了時間:約 56秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年11月02日 PM01:13
早くやめるほど良い結果に

新しい研究結果で、喫煙は女性の寿命を10年縮めるが、早期に禁煙が成功すればその危険性は減少することが判明した。

(画像はイメージです)

英女性1万人以上を対象

研究では1万人以上の50から65歳までのイギリス女性を対象に調査を開始し、12年間追跡した。そのうち、20%の女性は喫煙者、52%は喫煙経験がなかった。

その結果、調査を始めてなお3年間喫煙していた女性達は、次の9年以内に死亡する例が非喫煙者の3倍も多かった。

3倍という死亡率の高さから、50、60、70代の全女性の3分の2は、喫煙が死亡の原因になっていると、研究者達は推測している。

40代で禁煙すれば90%リスクが減少

10月27日にランセットに掲載された研究結果によると、喫煙者の死亡のリスクは喫煙量に比例して急激に上がり、また、調査を始めた時点でヘビースモーカーでなくとも(1日に1から9本まで)非喫煙者と比べて2倍のリスクがあると思われる。

また、研究では、40歳までに禁煙できた女性の死亡リスクは、喫煙を続けている人のリスクに比べ90%も減少し、30歳まで止めた女性は97%まで減るとした。

「男女共に、喫煙すれば死亡率は上がるが、女性にしろ男性にしろ、中年になる前にタバコをやめると10年長生き出来る。」

と、研究チームの1人であるイギリス、オックスフォード大学リチャード・ぺト氏は述べている。

▼外部リンク

ランセット誌
http://www.thelancet.com

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • OTULIN関連自己炎症症候群の常染色体顕性遺伝形式発症を確認、世界初-横浜市大ほか
  • 膵がん、線維化形成に関与するタンパク質ROCK2を同定-岡山大ほか
  • EYS関連網膜色素変性に視細胞変性への光暴露が関与、ヒトiPS細胞で解明-理研ほか
  • NGLY1欠損症、オキシトシン治療でモデルマウスのけいれん様症状抑制-理研ほか
  • 汗孔角化症、FDFT1遺伝子のエピゲノム異常が発症に関わることを発見-神戸大ほか