医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > テクノロジー > 今後3年間で売上1000億円企業を目指す-ボストン・サイエンティフィック

今後3年間で売上1000億円企業を目指す-ボストン・サイエンティフィック

読了時間:約 1分22秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年04月25日 PM05:00

2020年時点で売上に占める新製品比率を48%に

ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社は4月10日、事業説明会を開催し、同社代表取締役社長の内木祐介氏とカーディオバスキュラー&リズムマネジメント統括事業部長のスティーブン・モース氏、取締役 専務執行役員 エンドスコピー事業部長兼事業開発本部長の瀧川泰司氏が講演した。


(左)から内木祐介氏、スティーブン・モース氏、
瀧川泰司氏

同社は、「今後3年間で毎年、売り上げ成長率で年4~7%の成長を遂げ、1000億円企業になること」(内木氏)を目標として掲げる。また、売上に占める新製品の比率を48%(2018年以降で2020年時点での新製品の割合)まで増やすことを目指すと発表した。

1000億円企業となるために、同社は「絶え間ない新製品の上市」「日本企業との共同開発」「サプライチェーンの効率化」の3点に重点を置き、事業構造の変革を進めてきた。新製品では、膵臓用瘻孔形成補綴材「」を2018年11月に発売、非弁膜症性心房細動による脳卒中を予防する左心耳閉鎖システム 「WATCHMAN左心耳閉鎖システム」が2019年2月に承認されており発売を控えている。日本企業との共同開発では、開発品の2018年の売上高は85億円で、2021年には約122億円まで拡大を目指すという。また、積極的にテクノロジーを導入し自動化を促進することで、サプライチェーンの効率化を図っているとした。

今後はオンコロジー領域にも注力

現在、同社の製品の中心は主に心・血管系の領域だが、「今後は、アジアで罹患率の高いがんなどのオンコロジー領域や、神経疾患領域にも注力していきたい」と瀧川氏。ロボット技術による治療支援や、遺伝子診断による未病・予防医療推進に寄与する治療技術の開発、データ技術の分野ではAIによる画像診断・データ解析、VR技術の治療への活用に注力して製品開発を進めていくとした。

さらに同社は、日本のサービスや技術をアジアへ輸出する事業も進めている。2021年の売上として約20億円、最終的には約100億円規模の事業とすることを目標として進めていくとした。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 テクノロジー

  • 幼児の睡眠改善アドバイスアプリ「ねんねナビ」にAI追加搭載、有用性を確認-阪大ほか
  • ステージ4肺がん、電カルデータから高精度に予後予測するAIを構築-近大ほか
  • ペット型ロボットは、無菌室での長期療養患者への心理面支援に「有効」-東京医科大
  • 介護保険の質疑応答、生成AIチャットボットのシステムを開発-岡山大
  • 視覚障害者を支援、AI活用の写真撮影システム「VisPhoto」開発-大阪公立大ほか