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「高画質」「低被ばく」の両立を実現した血管撮影装置を発売-フィリップス

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2018年03月08日 PM06:00

手技時間を17%短縮。初年度販売30台の見込み

株式会社フィリップス・ジャパンは、2月28日、新世代血管撮影装置「」を発売。同日、都内でプレス発表会を開催した。「Azurion」シリーズを導入する総合東京病院の村松俊哉副院長と、同病院の心臓血管センター医長の滝村英幸氏が講演を行った。


画像はリリースより

カテーテル治療において、血管撮影装置の画質を高めることは施術時間の短縮、患者の身体的負担軽減に大きく貢献する一方、被ばくの問題は切り離せないものだった。「Azurion」シリーズはこの相反しがちな「高画質」「低被ばく」の両立を可能にした、と同社は胸を張る。「導入により、施術時間が実感できるくらいに短縮された」(滝村氏)

同社がオランダの病院で800例を対象に行った検証では、「Azurion」によって手技時間を17%、準備時間を12%、術後処置時間を28%短縮することが示された。

「Philips Azurion Biplane」は脳神経血管内治療向け、循環器疾患治療向け、循環器疾患・全身・汎用型の3タイプでそれぞれ希望販売価格は9~10億円。国内初年度の販売台数は約30台を見込んでいる。

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