医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > VEGF阻害剤「アイリーア」、病的近視におけるmCNVの適応で欧州連合の承認を取得-独バイエル

VEGF阻害剤「アイリーア」、病的近視におけるmCNVの適応で欧州連合の承認を取得-独バイエル

読了時間:約 1分18秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年11月11日 PM12:00

労働年齢の人々に影響を与える強度近視によるmCNV

ドイツのバイエル ヘルスケア社は10月30日、眼科用治療薬「(R)」(一般名:アフリベルセプト硝子体内注射液)について、5つ目の適応となる病的近視における脈絡膜新生血管(mCNV:myopic choroidal neovascularization)に伴う視力障害に対する適応承認を、欧州委員会から取得したと発表した。

アフリベルセプトは、ヒトVEGF受容体1と受容体2の細胞外ドメインの一部をヒトIgG1のFcドメインと融合させた遺伝子組換え融合タンパク質。可溶性のデコイ受容体としてVEGFの一種であるVEGF-Aと胎盤成長因子(PlGF:placental growth factor)に結合することにより、本来のVEGF受容体への結合および活性化を阻害する。

mCNVは、後眼部に病的変化を伴う強度近視(一般的には少なくともマイナス6ディオプターの屈折度を有する近視)の患者における網膜疾患。異常に長くなった眼球において強膜、脈絡膜、網膜が物理的に引き伸ばされることで進行性の変性変化が生じ、これらの変性変化が脈絡膜新生血管の形成を誘発する。労働年齢の人々においてしばしば影響を与えるとされる。

日本ではすでにmCNVの適応で承認済み、ドイツでも発売へ

今回の承認は、第3相臨床試験の結果によるもので、同剤の投与により、患者の大半において標準的な視力表で2行という有意な視力改善が認められたという。不可逆的な視力喪失を防ぐだけでなく、視力改善も期待できる治療選択肢は、mCNV患者にとって非常に大きな意義があるとして、今後に期待が寄せられている。

同剤はすでに、滲出型加齢黄斑変性、糖尿病黄斑浮腫、および網膜静脈閉塞症(網膜静脈分枝閉塞症または網膜中心静脈閉塞症)に伴う黄斑浮腫の適応で承認済み。販売開始以来、世界で500万回以上投与されており、日本では、mCNVの適応でも既に承認を取得している。同社は、欧州における最初の発売国の1つとして、ドイツでの市場導入を直ちに進める計画だ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • セムブリックス、新作用機序による副作用の少なさがCML治療継続の鍵に-ノバルティス
  • PDE4B阻害剤BI 1015550、IPF対象P2試験で肺機能低下を抑制-独ベーリンガー
  • エブリスディ、I型SMAの乳児対象のFIREFISH試験3年間の成績を発表-ロシュ
  • エヌジェンラ、骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症で発売-ファイザー
  • 2021年の全世界売上は487億ドル、前年比16%増-MSD