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インスリンカートリッジ製剤とペン型注入器の誤った組み合わせによる副作用に注意喚起-サノフィ

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2015年08月12日 PM01:00

誤装着による、高血糖、低血糖などの副作用事例が多数報告

サノフィ株式会社は8月10日、インスリンカートリッジ製剤とペン型注入器を誤った組み合わせで使用したことにより、低血糖や高血糖などの副作用が生じた事例が多数報告されているとして、正しい組み合わせで使用するよう注意を促す声明を発表した。


画像はサノフィ株式会社 製品の緊急・重要なお知らせより

同社は、異なるメーカーの複数のインスリンカートリッジ製剤やインスリンペン型注入器を使用する患者は、誤装着を起こす可能性が高くなるとして、取り違え事例を公表し、注意を呼び掛けている。

誤装着に注意するよう患者への指導を呼びかけ

同社が公表した取り違え事例は、同社のインスリンペン型注入器である「イタンゴ(R)」に持効型溶解インスリンカートリッジ製剤「(R)注カート」を装着するところを、誤って日本イーライリリー株式会社の超速効型インスリンカートリッジ製剤である「(R)注カート」を装着。低血糖や高血糖が出現したというもの。

また、上記事例の逆の組み合わせ例でも副作用事例が報告されている。具体的には、日本イーライリリーのインスリンペン型注入器である「ヒューマペン(R)ラグジュラ」に超速効型インスリンカートリッジ製剤「ヒューマログ(R)注カート」を装着するところを、誤って同社の持効型溶解インスリンカートリッジ製剤である「ランタス(R)注カート」を装着。低血糖が発現したという例だ。

同社は医療機関へ向け、誤装着を防ぐために、装着時や投与前に必ずカートリッジ製剤名や注入器を確認するよう患者への指導を呼びかけている。

▼関連リンク
サノフィ株式会社 製品の緊急・重要なお知らせ

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