医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 独ベーリンガー 肺がん治療薬「ジオトリフ」の全生存期間に関する新たな結果を発表

独ベーリンガー 肺がん治療薬「ジオトリフ」の全生存期間に関する新たな結果を発表

読了時間:約 55秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年06月11日 AM09:00

中央値が3か月延長

ドイツ・ベーリンガーインゲルハイム社は5月15日、「(R)(一般名:アファチニブマレイン酸塩)」について、2つの第3相試験(LUX-Lung 3 およびLUX-Lung 6)の統合解析から、一般的なEGFR遺伝子変異陽性肺がん患者の全生存期間(OS)に関する新たな結果を発表した。


この画像はイメージです

2つの試験結果によると、標準治療と比べて一次治療薬としての同剤を使用した結果、一般的なEGFR変異陽性肺がん患者の全生存期間の中央値を3か月延長し、死亡のリスクを19%低下させることが明らかになったという。

米国臨床腫瘍学会にて発表

また、別の第3相臨床試験(LUX-Lung 5)では、アファチニブ単独療法後に腫瘍増殖が始まった肺がん患者に対して、化学療法と併用してアファチニブを継続投与する効果が明らかになった。複数の治療に失敗した後の末期肺がん患者に、アファチニブと化学療法の併用療法と治験責任医師が選択した化学療法単独投与を比較した結果、アファチニブ単独療法で病勢進行した後で、化学療法を追加してアファチニブを継続した患者群では、アファチニブによる治療を中止し、化学療法のみを受けた患者群と比較して、腫瘍増殖を抑えることができ、病勢進行のリスクを40%低下させたという。(浅見園子)

▼外部リンク

ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社 ニュースリリース
http://www.boehringer-ingelheim.jp

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • アレセンサ、ALK陽性早期非小細胞肺がん初の術後補助療法でFDA承認-中外
  • 全身型重症筋無力症治療薬ヒフデュラ配合皮下注を発売-アルジェニクス
  • バビースモ、網膜色素線条P3試験で主要評価項目達成-中外
  • 婦人科疾患の診断や不妊治療に有用な免疫検査パネルを発売-シスメックスほか
  • 新型コロナの次世代 mRNA ワクチン「コスタイベ筋注用」、国内第Ⅲ相試験で既存オミクロン株対応2価ワクチンに対する優越性検証を達成-Meiji Seika ファルマ