医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > アステラス 進行性トリプルネガティブ乳がん患者対象の第2相試験

アステラス 進行性トリプルネガティブ乳がん患者対象の第2相試験

読了時間:約 51秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年12月07日 AM07:13

トリプルネガティブ乳がん

乳がんの原因となる、増殖に関係する主要な3つの因子、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2とは全く関係ない乳がんがトリプルネガティブ乳がんである。この種類の乳がんは、予後が悪く、治療方法も限られていた。

(画像はwikiメディアより)

第2相試験への組み入れ開始

アステラスは、アヴェオと共同開発している血管内皮細胞増殖因子(VEGF)受容体1、2、3阻害剤チボザニブについて、これまでに進行性あるいは転移性乳がんに対する全身性治療歴がない局所再発又は転移性トリプルネガティブ乳がんの患者において、BATON-BCと呼ばれる無作為抽出、二重盲検、多施設、第2相試験への組み入れを開始したと発表した。本試験では、パクリタキセルを併用したチボザニブの有効性をパクリタキセルを併用したプラセボと比較する。

50施設で約147例の患者を組み入れる国際共同多施設試験であり、主要評価項目は無増悪生存期間、副次的な評価項目は、奏功率、全生存期間及び安全性である。トリプルネガティブ乳がんは、日本において乳がん患者の2割に相当する罹患者がいるといわれており、今後の開発に期待が寄せられる。

▼外部リンク

QlifePro 2012年12月03日 PM08:55
https://www.qlifepro.com/ma-aveo-oncology-3/

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • アレセンサ、ALK陽性早期非小細胞肺がん初の術後補助療法でFDA承認-中外
  • 全身型重症筋無力症治療薬ヒフデュラ配合皮下注を発売-アルジェニクス
  • バビースモ、網膜色素線条P3試験で主要評価項目達成-中外
  • 婦人科疾患の診断や不妊治療に有用な免疫検査パネルを発売-シスメックスほか
  • 新型コロナの次世代 mRNA ワクチン「コスタイベ筋注用」、国内第Ⅲ相試験で既存オミクロン株対応2価ワクチンに対する優越性検証を達成-Meiji Seika ファルマ