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サイエンス・フィクションを科学の現実に:1000万ドルのクアルコム・トリコーダーXプライズの最終候補チームが決定

2014年09月03日 PM04:31
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シカゴ

(ビジネスワイヤ) — 賞金付きコンテストの世界的リーダーのXプライズは本日、1000万ドルのクアルコム・トリコーダーXプライズを目指して競い合う最終候補10チームを発表しました。これはクアルコム財団が後援する3年半に及ぶ世界的なコンテストで、15の病状群を診断・判定し、5つの重要な健康指標を捕捉できる消費者重視のモバイル機器の開発を目指すチームが参加しています。2012年1月にスタートしたこのコンテストは、有名なスタートレックの医療用トリコーダーのような機器の開発を奨励し、それをサイエンス・フィクションから科学の現実へと移すものです。

IEEE国際生体医工学会議の開会式で発表されたクアルコム・トリコーダーXプライズを目指して競い合う最終候補グループには、幅広い専門知識と背景が含まれ、6カ国の非営利団体や学術組織から新興企業や確立された機器メーカーまでを代表しています。決勝ラウンドに進む10チームは以下の通りです。

  • Aezon(メリーランド州ロックビル)、タチアナ・リピンスキーが率いるジョンズ・ホプキンス大学の学生エンジニア・チームで、バイオ工学イノベーション&デザイン・センターと協力しています。
  • クラウドDX(カナダ、ミシサガ)、医療機器メーカーのバイオサインのチームで、同社の最高医療責任者(CMO)のソニー・コーリ博士が率いています。
  • Danvantri(インド、チェンナイ)、技術メーカーのアメリカン・メガトレンズ・インディアのチームで、同社のスリダラン・マニ取締役兼最高経営責任者(CEO)が率いています。
  • DMI(マサチューセッツ州ケンブリッジ)、DNA医学研究所のユージン・Y・チャン博士が率いるチームで、米航空宇宙局(NASA)、国立衛生研究所、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団と協力しています。
  • ダイナミカル・バイオマーカーズ・グループ(台湾中壢市)、ハーバード大学医学部の彭仲康教授が率いる医師、科学者、エンジニアのチームです。
  • ファイナル・フロンティア・メディカル・デバイシズ(ペンシルベニア州パオリ)、兄弟でベイジル・リーフ・テクノロジーズを創業した緊急治療室担当医のベイジル・ハリス博士とネットワーク技術者のジョージ・ハリスが率いるチームです。
  • MESIシンプリファイング・ダイアグノスティックス(スロベニア、リュブリャナ)、診断医療機器メーカーのMESIのチームで、同社のJakob Susteric最高経営責任者(CEO)が率いています。
  • SCANADU(カリフォルニア州モフェットフィールド)、シリコンバレーを拠点とする新興企業のSCANADUのチームで、技術起業家で同社の共同創業者のウォルター・デ・ブラウワー最高経営責任者(CEO)が率いています。
  • SCANurse(英国ロンドン)、診断医療メーカーのSCANurseのチームで、生物医学技術者で同社創業者のAnil Vaidyaが率いています。
  • zensor(アイルランド、ベルファスト)、臨床用センサー・電極企業のインテレセンスのチームで、最高技術責任者(CTO)のジム・マクラフリン教授が率いています。

各チームの詳細については、http://www.qualcommtricorderxprize.org/teamsをご覧ください。

クアルコム・トリコーダーXプライズのシニアディレクターのグラント・カンパニーは、次のように述べています。「選ばれた最終候補は、専門家から成る審査員団が判断した最も有望で革新的な応募者を代表しています。私たちは、消費者が自分の健康管理により積極的なアプローチを取れるようにと望んでいます。リアルタイムの医療データが利用しやすくなることで、まさにそれが実現します。このプロセスの最終段階に進む中で、私たちは人々が医療を手中に収めるという現実に一歩近づきます。」

予選ラウンドでは、各チームは安全性、利用者体験、健康査定の評価を記載した応募書類を提出するよう求められました。さまざまなデジタルヘルス・医療業界の専門家から成る審査員団は、9カ国21チームの応募書類を審査し、最も有望な10チームを選びました。

クアルコム・ライフのリック・バレンシア上席副社長兼ゼネラルマネジャーは、次のように述べています。「クアルコム・トリコーダーXプライズに向けて創造される技術は、遠隔地からの疾病診断だけでなく、継続的な健康管理、疾病予防、慢性疾患管理を含むその他の無数の医療分野に大きな世界的影響を与える可能性があります。コンテストが終わりに近づく中で、これらの機器の実現を目にするのが非常に楽しみです。」

決勝ラウンドの一環として、2015年半ばから後半にかけて、チームは診断経験評価と消費者テストの両方で競い合います。最終審査と授賞式は、2016年前半に行われます。

このコンテストを通じて、米国食品医薬品局(FDA)は、コンテスト後に実施される可能性のあるFDA審査への準備を支えるべく、参加チームに規制に関する情報を提供しています。

クアルコム・トリコーダーXプライズの詳細については、http://www.qualcommtricorderxprize.orgをご覧ください。

Xプライズについて

1995年に設立されたXプライズは、学習、探索、エネルギー&環境、世界の発展、生命科学の5分野に関する大規模で有名な賞金付きの賞を創設・管理することで世界が抱える大きな課題を解決する有力組織です。現在実施している賞には、3000万ドルのグーグル・ルナーXプライズ、1000万ドルのクアルコム・トリコーダーXプライズ、225万ドルのノキア・センシングXチャレンジ、200万ドルのウェンディ・シュミット・オーシャン・ヘルスXプライズが含まれます。詳細については、www.xprize.orgをご覧ください。

クアルコム財団について

クアルコムが2010年に設立したクアルコム財団は、世界各地で地域社会の開発・強化に注力しています。具体的には、クアルコム財団は、世界中の地域で教育を受けた健全で文化的な活気に満ちた地域社会の創出・維持の支援に関する慈善活動に焦点を当てています。クアルコム財団とクアルコム・インコーポレーテッドの世界的な社会的責任プログラムの詳細については、www.qualcomm.com/communityをご覧ください。

Qualcommはクアルコム・インコーポレーテッドの商標として、米国その他の国々で登録されています。
STAR TREK、TRICORDER、ならびに関連する商標およびロゴは、CBSスタジオの商標であり、ライセンスの下に使用されています。

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eric@xprize.org

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