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Memgen、ASCO 2023年次総会にて、進行性・転移性非小細胞肺癌(NSCLC)におけるMEM-288の新しい臨床データを発表

2023年06月07日 AM07:45
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TAMPA, Fla.

(ビジネスワイヤ) — 臨床段階のバイオテクノロジー企業であるMemgen社は、進行性・転移性かつ難治性の非小細胞肺癌患者に対し、腫瘍溶解性ウイルス療法のMEM-288を初めて人体への試験として行い、最新の臨床データを発表しました。Moffittがんセンターの治験研究者主任、Dr. Andreas Saltos氏が、米国臨床腫瘍学会(ASCO)のポスタープレセンテーションで発表しました。

Dr. Saltos氏は以下のように述べています。「私たちは、本治験患者の生検と血液サンプルを調べ、抗がんの免疫反応による明るい兆候が出るかを観察しました。MEM-288は腫瘍を強力に収縮させ、既に複数の前治療を受けたステージ4の患者の方にも免疫反応が出ることが実証されました。」

MEM-288の用量漸増・単独療法試験には、PD(L)1抗体を含む通常療法に難治性を示す進行性・転移性非小細胞肺癌(NSCLC)患者14名が登録されました。

本試験の主要な安全性評価項目は、どの投与量においても用量制限毒性なく達成され、毒性により治療を中止した患者はいませんでした。治療に関連する重篤な有害事象はほとんどが軽度かつ一時的な注射部位の反応と、インフルエンザに似た症状でした。

患者4名は注射を受けた病変部位が著しく収縮し(-26%から-54%の幅)、腫瘍微小環境の強い再形成と、CD8+ T-細胞の侵入、また腫瘍生検において測定された著しい腫瘍の壊死および自然死との相関関係が見られました。

MEM-288治療後には、腫瘍生検また末梢血にT細胞クローン型の多様性が増加し、インターフェロンγ(IFN-gamma)の増加が見られるなど、複数の患者に全身性の免疫活性化が見られました。

MEM-288治療後に救助療法を受けた患者2名は、持続的な奏功を示しました。両名はMEM-288以前に化学・免疫療法で再発したことがあります。うち1名は9か月以上の完全奏功、もう1名は部分奏功でした。MemgenのMark Cantwell最高科学責任者(CSO)は、「私たちは、患者の皆さんを引き続き観察し、複数の治療方法と組み合わせながらMEM-288を活用する道を広げていきます。」と述べています。

Memgenについて

Memgenは、がん患者の方々の命を救う免疫療法を開発している病床段階のバイオ医薬品企業です。MEM-288は、フロリダ州タンパ市のMoffittがんセンターとの継続的な研究協力により開発された当社の主力製品です。MEM-288は、がん細胞を選択的に対象とし、Memgen独自のCD40リガード (CD40L) と 強力なサイトカイン・インターフェロン・ベータという2つの固有で強力な免疫活性化因子の発現から、免疫系を強化するために作られた腫瘍溶解性アデノウイルスです。MEM-288は、最近Cancer Immunology Research (Cancer Immunol Res 2023;11:466–85)に掲載された研究にあるように、複数種の腫瘍型において、腫瘍内接種後に樹状細胞の活性化を通じ強い全身性の抗がん反応を生み出します。MemgenはMEM-288を免疫チェックポイント阻害剤、化学療法、対象療法と組み合わせ、固形がんの臨床試験を進めていく予定です。

本プレスリリースは、文脈上特別な定めがない限り、「Memgen」「会社」「当社」「私たち」「私たちの」「私たちにおいて」等はMemgen社を指します。

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