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ex scientiaが精神疾患向け新規医薬品の研究でサノビオン・ファーマシューティカルズと提携

2014年11月04日 AM08:00
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英ダンディー

(ビジネスワイヤ) — polypharmacologyを駆使する創薬企業のex scientia Ltd.は本日、精神疾患向け新規医薬品の創薬と最適化で協業すべく、サノビオン・ファーマシューティカルズと契約を締結したと発表しました。

480万米ドル規模の新たな戦略的提携の一部として、ex scientiaは100万米ドルの前払いを受けました。契約の条項に基づき、サノビオンは提携成果としての化合物に対する世界規模での独占的権利を獲得し、ex scientiaは弊社技術に対する独占的権利を保持することになります。

提携研究では、フェノタイプ創薬で得たデータの解析によって化合物を設計する新手法の開発に力点を置きます。フェノタイプスクリーニングを向上させることで、改善された医薬品を実現するための新たな方法が切り開かれます。サノビオンとex scientiaの提携は、先進的な大規模フェノタイプスクリーニングの威力とともに、polypharmacology医薬品を合理的に設計するex scientiaの技術を併せ活用するものです。両手法を統合する狙いは、医薬品候補を臨床の場へともたらすことにあります。今回の提携は、GPCR標的ファミリーとイオンチャンネル標的ファミリーの両方に作用する新規bispecific(二重特異性)化合物を実現するex scientiaの能力を基盤としています。

サノビオン・ファーマシューティカルズの創薬・臨床研究担当シニアバイスプレジデントを務めるトーマス・ラージ博士は、次のように述べています。「私たちは、ex scientiaと戦略的提携を組み、フェノタイプデータ由来の挙動についての詳細な知見をpolypharmacologyと統合することで、複雑な精神疾患に対処するための革新的手法を創出することに、大きな期待を抱いています。サノビオンは患者が抱える未充足の医療ニーズを満たすためのしっかりとしたパイプラインを開発することに真剣な努力を傾けていますが、今回の提携は弊社のこうした取り組みを浮き彫りにするものです。」

ex scientiaの創立者で最高経営責任者(CEO)のアンドリュー・ホプキンス教授は、次のように述べています。「私たちは、複雑な精神疾患を治療するための新規医薬品を創薬すべく、この期待に満ちた手法でサノビオンと提携できることをうれしく思います。今回の提携により、データ駆使のフェノタイプ創薬で選択していただける手法としての弊社の設計プラットフォームが確立することになります。今回の契約はpolypharmacologyの原理を治療が困難な疾患の分野に適用することの威力を示すものです。また、弊社は新規医薬品を実現するために大手製薬会社と戦略的提携を組むことに全力を挙げていますが、この点も契約は明らかにしています。」

ex scientia Ltd.について

ex scientiaは株式非公開企業として、薬効の改善が必要とされている広範なヒト疾患向けの新規医薬品を開発しています。ex scientiaは、テーラーメイドのpolypharmacology標的プロファイル、すなわちbispecific(二重特異性)標的プロファイルに合わせて分子を設計するための系統的なアルゴリズム創薬プラットフォームを開発した最初の会社です。この戦略を採用することで、創薬の効率と効果が高まります。ex scientiaによるアルゴリズム設計プラットフォームにより、薬効を高める標的を設計に取り入れる一方で、一般的に副作用と毒性のリスクをもたらすanti-targetを設計から除外することができます。ex scientiaは二重特異性標的およびテーラーメイドのpolypharmacology標的向けに開発したのと同じ原理を、複雑な高次元のフェノタイプ医薬品の設計へと応用することに成功しました。ex scientiaはpolypharmacology創薬の業界パイオニアとして、効果的な治療薬を臨床の場に届けることで、弊社の提携先に格別の価値を届けたいと考えています。

フェノタイプ創薬について

過去、新規機序のファーストインクラス医薬品の多くは、フェノタイプ創薬(PDD)を通じて発見されてきました。PDDは、関与する標的に関係なく、生物学的経路の表現型を調節する化合物をスクリーニングするプロセスです。フェノタイプスクリーニングは、標準的な単一標的仮説を越えて、新規医薬品を創薬するための有力な手法として見直されています。

サノビオン・ファーマシューティカルズ(サノビオン)について

サノビオンは一流製薬会社として、精神科・神経科・呼吸器科の疾患分野における医薬品科学を前進させる治療製品の創薬・開発・商業化に専心しています。サノビオンの医薬品開発プログラムは、その経営企画およびライセンス活動と相まって、アプティオム(酢酸エスリカルバゼピン)、ラツーダ(ルラシドン塩酸塩)錠、ルネスタ(エスゾピクロン)錠、ゾペネックスHFA(酒石酸レバルブテロール)吸入エアロゾル、ブロバナ(酒石酸アルホモテロール)吸入ソリューション、オムナリス(シクレソニド)点鼻噴霧液剤、ゼトナ(シクレソニド)点鼻エアロゾル、アルベスコ(シクレソニド)吸入エアロゾルを含む薬剤製品のポートフォリオを生み出してきました。

サノビオンは大日本住友製薬の米国における間接的な完全所有子会社で、マサチューセッツ州マールボロに本社を構えています。サノビオン・ファーマシューティカルズに関する詳細情報については、www.sunovion.comをご覧ください。

大日本住友製薬について

大日本住友製薬は日本で上位10位内に入る製薬会社です。大日本住友製薬は、重点治療分野とする精神科・神経科およびオンコロジーの分野における革新的な医薬品の製造・開発を目標としています。大日本住友製薬は大日本製薬と住友製薬が2005年に合併して誕生しました。今日、大日本住友製薬は世界で7000人以上の従業員を擁しています。大日本住友製薬の詳細情報については、企業ウェブサイトのwww.ds-pharma.comをご覧ください。

LATUDAは大日本住友製薬の登録商標です。LUNESTA、XOPENEX、XOPENEX HFA、BROVANAはサノビオン・ファーマシューティカルズの登録商標です。OMNARISおよびALVESCOはTakeda GmbHの登録商標であり、ライセンスに基づいて使用されています。

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12 Dundee Incubator, James Lindsay Place, Dundee, UK
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