医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

東芝:NFC Tag機能を搭載したBluetoothⓇ Smart機器向けICの製品化について

2014年09月24日 PM06:34
このエントリーをはてなブックマークに追加


 

東京

(ビジネスワイヤ) — 東芝は、Bluetooth low energy通信方式注1と、NFC Forum Type 3 Tag規格に準拠した通信方式を兼ね備えたIC「TC35670FTG」を製品化し、本日からサンプル出荷を開始します。

東芝:NFC Tag機能を搭載したBluetooth(R) Smart機器向けIC「TC35670FTG」(写真:ビジネスワイヤ)

東芝:NFC Tag機能を搭載したBluetooth(R) Smart機器向けIC「TC35670FTG」(写真:ビジネスワイヤ)

近年、Bluetooth low energyに対応したBluetooth Smart機器注2が増えています。本製品は、本年2月に発表した超低消費電力対応Bluetooth low energy製品(TC35667FTG)のラインアップの1つで、NFC Tag機能を追加することによってペアリング手続きの簡素化、スタンバイ状態の長時間化などを可能にしました。

これまではBluetoothとNFC TagそれぞれのICを用意し、組み合わせてシステム設計する必要がありましたが、本ICを使用することにより両方の機能を1つのICで実現することが可能です。従来の2製品を使用する場合に比べ実装面積を約30%削減し、外付け部品点数削減およびコスト削減、ソフト開発が集約できるなどの開発効率向上、開発工数削減に貢献します。

また、Bluetooth low energy 部とNFC Tag部のI2Cインタフェースを外部接続して使用することにより、NFC Tag部の不揮発メモリ上に確保されているユーザ領域(約1.5Kバイト)の同一エリアへ2つの通信方式からデータの書き込み・読み出しが可能となり、更に相互間の情報の受け渡しも可能となります。

これらの機能により以下の3つの使用方法が可能となります。

1.   Bluetooth low energyとNFC Tagの両方を待ち受け状態とし、最初にアクセス依頼のあった通信と優先接続する。
2. NFC Tag機能を追加することによって、機器同士のペアリング手続きを簡単にすること、およびスタンバイ状態を長時間化することなどを可能にする。
3. Bluetooth low energy 通信の起動をNFC Tagへのアクセスをきっかけとさせる場合、スタンバイ電流を0.5μA以下の状態で保持できるため、待機電力が気になる電池で動くシステムでも電源をON/OFFするための機械的なスイッチ類を不要にする。
 

新製品の主な特長

・低消費電力   Bluetooth low energy送受信時 5.9mA(3.3V、-4dBm送信出力時/受信時)
NFC Tag部動作時 600μA以下(3.3V)
Deep Sleep時 0.5μA以下(3.3V)注3
・受信感度 -92.5dBm
・Bluetooth low energy セントラル・ペリフェラル対応
・通信方式 NFC Forum Type 3 Tag規格準拠
・GATT(Generic Attribute Profile)内蔵
・GATTにて規定されるサーバー・クライアント対応
 

アプリケーション/用途
ウェアラブル機器、ヘルスケア機器、汎用無線データ通信機器(リモコン、玩具)等のBluetooth Smart製品

 

新製品の主な仕様

型 番   TC35670FTG
電源電圧

1.8V~3.6V

動作時消費電流1 5.9mA (3.3V、Bluetooth low energy動作、-4dBm出力動作時および受信動作時)
動作時消費電流2 0.6mA以下 (3.3V、 NFC Tag 動作時)
Deep Sleep時消費電流 0.5μA以下 (3.3V)注3
動作温度範囲

-30~85℃

パッケージ QFN40 6mm×6mm 0.5mm pitch
Bluetooth部
Bluetoothバージョン Ver.4.0

セントラル、ペリフェラル対応

送信出力

0dBm~-20dBm (4dB ステップ)

受信感度 -92.5dBm
対応プロファイル GATT(Generic Attribute Profile)内蔵

サーバー、クライアント対応

インタフェース UART、I2C、SPI、GPIO、RF
その他、特長 DCDCコンバータ内蔵

レギュレータ内蔵

汎用ADC内蔵

ユーザプログラム実行機能

ホストウェイクアップ機能

PWM生成機能

NFC Tag部
通信方式 NFC Type 3 Tag (FeliCa Lite-S互換 注4
通信速度 212Kbps / 424Kbps 自動切り換え対応
不揮発性メモリ 2Kバイト(エラー訂正回路を搭載した汎用ユーザ領域約1.5Kバイトを含む)
セキュリティ トリプルDESによるMACを利用した相互認証(MAC: Message Authentication Code)
インタフェース I2C
その他、特長   データ書き込み時のCRC自動生成、読み出し時の自動チェック

内蔵RAMにより無線から有線、有線から無線へのデータの中継可能

 

注1:Bluetooth Ver. 4.0規格で導入された省電力無線技術。
注2:Bluetooth Ver. 4.0以上に対応し、かつVer. 4.0で規定されたGATT(General Attribute Profile)を使用した機器。
注3:消費電流を最小限としたスタンバイ状態
注4:NFC Tag部についてはソニー株式会社からのFeliCaTM Lite-S技術ライセンスに基づいて製品化しています。

*ARMおよびARMロゴはARM社のEUおよびその他の国における商標もしくは登録商標です。
*Bluetoothは、その商標権者が所有しており、東芝はライセンスに基づき使用しています。

お客様からの製品に関するお問い合わせ先:
ミックスドシグナルIC営業推進部 Tel:044-548-2821

*本資料に掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

Photos/Multimedia Gallery Available: http://www.businesswire.com/multimedia/home/20140924005320/ja/

CONTACT

報道関係の本資料に関するお問い合わせ先:
株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社
長沢 千秋
Tel:
03-3457-4963
E-mail: semicon-NR-mailbox@ml.toshiba.co.jp

同じカテゴリーの記事 

  • ReNAgade Therapeutics Continues Commitment to GanNA Bio and Glycan Biology
  • C2N Diagnostics Expands Into Japan Through Mediford Corporation Partnership With Precivity™ Blood Testing for Alzheimer’s Disease and Brain Research Market
  • BeiGene Demonstrates Global Progress in 2023 Responsible Business & Sustainability Report
  • Takeda Receives Positive CHMP Opinion for Fruquintinib in Previously Treated Metastatic Colorectal Cancer
  • joimax® Obtains Registration for All Products in the Indian Market