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嗅覚と遺伝子、認知機能に関する追加調査開始-ToMMoと豊田中央研究所

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2019年08月21日 AM11:45

嗅覚特性と遺伝子多型の関連を調査

東北大学東北メディカル・メガバンク機構()は8月19日、嗅覚テストと遺伝子多型および嗅覚と脳画像・認知機能に関するアドオンコホートを開始すると発表した。この研究は、ToMMoと株式会社豊田中央研究所が共同で行う予定。


画像はリリースより

嗅覚をはじめとする感覚特性には個人差があることが知られていたが、ToMMoの日本人全ゲノムリファレンスパネルを用いた豊田中央研究所との共同研究により、日本人特有の嗅覚受容体遺伝子多型を特定し、細胞レベルの実験で遺伝子多型の反応性に違いがあることを明らかにしてきた。そこで今回、実際に嗅覚と遺伝子多型にも関連があるかを評価する計画を立てた。

個別の認知機能低下の早期発見・予防に寄与する可能性も

今回の研究対象は、ToMMoが実施している「脳と心の健康調査」(MRI撮像等を行う調査)にすでに参加している人のうち、同研究への協力に同意した人で、2019年8月~2020年3月までに、総計2,000人の協力を得たいとしている。この追加調査では、参加者に約10~15分程度の嗅覚テストを受けてもらい、嗅覚に関する情報を収集。嗅覚テストの結果は、すでにある遺伝子情報・認知機能情報・脳画像情報などと併せて解析される予定だ。

解析により、新規の嗅覚受容体の遺伝子多型と嗅覚特性、さらに生活環境、ライフスタイルや疾患との関係性を明らかにできれば、個人ごとに最適な生活環境、生活空間の提供や認知機能低下の早期発見、および予防法を提供することが可能になるとしている。

今回の追加調査は、「」による長期健康調査に追加して行われるもの。同計画は、東日本大震災被災地の医療の創造的復興および被災者の健康増進に役立てるため、ToMMoと岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構(IMM)が、2013年からさまざまな調査を実施し、試料・情報を収集したバイオバンクを整備。東日本大震災からの復興と、個別化予防・医療の実現を目指している。

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