医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > うつ様行動や脳内の遺伝子発現に社会的順位が影響-NIGら

うつ様行動や脳内の遺伝子発現に社会的順位が影響-NIGら

読了時間:約 1分4秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年08月08日 PM01:30

うつ病発症に関わると考えられる生活環境のストレス

)は8月4日、社会的順位がうつ様行動や脳内の遺伝子発現に影響することを明らかにしたと発表した。この研究は、同研究所の堀井康行氏、小出剛准教授らと、静岡県立大学の長澤達弘大学院生、下位香代子教授らが共同で行ったもの。研究成果は、英オンライン・ジャーナル「Scientific Reports」に掲載された。


画像はリリースより

うつ病の発症には、生活環境によるストレスが深く関わっていると考えられている。そのなかでも社会的ストレスが脳に与える影響を明らかにすることは、うつ病を軽減するための治療法の確立に役立つと期待されている。

社会的順位の低い個体、不安様行動とうつ様行動を顕著に示す

研究グループは、社会的ストレスがあると報告されていた実験動物のマウスを用いて、うつ様行動を誘発する社会的ストレスの詳細を調査。その結果、社会的順位の高い個体に比べて社会的順位の低い個体は、顕著に高い不安様行動とうつ様行動を示すことがわかったという。

さらに、順位に応じて脳内のセロトニン受容体等の遺伝子発現が影響を受けていることが判明した。セロトニンとうつ病の関連性が示されていることから、抗うつ薬の選択的セロトニン再取り込み阻害薬()「」をこれらのマウスに投与。その結果、社会的順位による行動と遺伝子発現への影響が大きく緩和されたという。

今回の研究成果により、社会的順位がマウスの行動や脳内の遺伝子発現にどのような影響を与えているのかが明らかになった。今後、うつ病の改善に向けた方法論の確立につながることが期待される、と研究グループは述べている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 早期大腸がん、低侵襲かつ短時間で一括切除可能な手技の有効性を証明-京都府医大
  • RFIDマイクロチップを用いた肺がん手術の臨床使用開始-京大ら
  • 呼吸器感染の粘膜免疫、カスパーゼ-1非依存の新メカニズムを発見—金沢大
  • 後天的Y染色体喪失(mLOY)、日本人男性における仕組みや意義を解明-理研ら
  • 【インフルエンザ流行レベルマップ第41週】定点当たり報告数は前週より減少-感染研