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冠動脈狭窄症の再狭窄を診断する血液検査法を開発

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2013年05月20日 PM03:13

再狭窄を確認する

東京大学附属病院と島津製作所がバイオマーカーを用いた新しい血液検査法を開発した。冠動脈カテーテル治療後の再狭窄を生じていない診断が可能になった。

冠動脈狭窄症の治療にステントやバルーンを用いた心臓カテーテル治療を行うが、約半年後に約1割~3割程度治療部位に狭窄を再度生じている。再狭窄を確認するカテーテル検査は身体的、金銭的に患者の負担となり、あらかじめスクリーニングできる血液検査が求められていた。

バイオマーカーで診断する

血液や尿に含まれるタンパク質などをバイオマーカーとして疾病の存在や進行度を診断する方法がある。心不全のバイオマーカーはB型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)。心臓から分泌されるホルモンで心臓に負担がかかると血液中に分泌される。BNPが冠動脈の狭窄の場合に応用できるかは定かではなかった。

BNPは32個のアミノ酸がつながった形状だが、血液中ではつながった形態以外の形状もとる。実際にBNPの形状を質量分析計で調べたところ4種類の形状を検出した。本来のアミノ酸32個の他に、両端からアミノ酸が2つ、3つ、4つとれた断片が存在した。

再狭窄を生じた患者と生じなかった患者の血液を分析すると、病状とBNP断片に関係があるとわかった。疾患の有無を決定する値を設定すれば再狭窄を生じていないことを診断できた。つまりBNP断片がカテーテル治療後の再狭窄のバイオマーカーとなり得たのだ。

狭窄は性差、喫煙、糖尿病、肥満などが原因で発症すると言われている。統計解析してみると、再狭窄が生じるかどうかを左右する因子は、狭窄治療に使用したステントの種類とBNP断片の2つだけであることが明らかになった。

現在、診断にとどまらず将来的に発症を予測する可能性について調査を行っている。(馬野鈴草)

▼外部リンク

東京大学医学部付属病院・島津製作所プレスリリース
http://www.shimadzu.co.jp/

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