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GSMAがソーシャルグッドのためのビッグデータ・イニシアチブを立ち上げ

2017年02月28日 PM07:29
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スペイン・バルセロナ

(ビジネスワイヤ) — GSMAは本日、モバイル・ワールド・コングレスにおいて、モバイル通信事業者のビッグデータ能力を活用して伝染病や自然災害を含む人道的危機に対応することを目的に「ソーシャルグッドのためのビッグデータ」イニシアチブを立ち上げました。本プログラムには、世界の有力モバイル通信事業者16社、すなわちバーティ・エアテル、ドイツ・テレコム、ハチソン、KDDI、KTコーポレーション、ミリコム、MTS、NTTドコモ、オレンジ、SKテレコム、テレフォニカ、テレノール、テリア、トゥルクセル、ボーダフォン、ザインが参加します。これらの通信事業者全体の接続先は、世界100カ国以上、20億件を超えます。本プログラムは国連財団の協賛を受けており、同財団は持続可能な開発データのためのグローバル・パートナーシップ(GPSDD)、デジタル・インパクト・アライアンス(DIAL)といった組織を含む広範にわたるエコシステムとの協力や統合を促進します。伝染病に的を絞った「ソーシャルグッドのためのビッグデータ」の試験的運用が2017年6月からバングラデシュ、ブラジル、インド、ミャンマー、タイで開始されます。

GSMA事務局長のマッツ・グランリドは、次のように述べています。「モバイル業界は1年前、国連の持続可能な開発目標(SDG)への取り組みを業界一丸となって開始した初の業界となり、9月に発表したGSMAのモバイル業界影響報告書で概説したように、すでにモバイル業界はさまざまなレベルで全17のSDGに影響を与えています。現在、私たちはSDGの達成に対する当業界の影響力をさらに高め、加速させることに力を注いでおり、本日発表したイニシアチブは、人類が直面する最も大きな課題の一つである伝染病と自然災害への対応に大きく貢献することになります。」

人道的危機による損害の低減

伝染病や災害といった人道的危機は甚大な影響を与えます。毎年、人との接触のほか、蚊などの感染源を通じて流行する感染症により1500万人が死亡し、さらに数百万人の人々が重症に陥っています1。過去10年間の災害による被害者は18億人に上ると推測され2、2003年から2013年までの災害による経済的損失は1.5兆ドルに達します3

「ソーシャルグッドのためのビッグデータ」を通じて、モバイル通信事業者は各社のネットワークにより収集された非特定化されたメタデータに基づく重要な洞察を提供し、こうした危機的な状況への対応を支援します。例えば、被害が生じている地域への人の出入りを監視することにより、公的な保健衛生機関は伝染病の有効な予防策を講じ、疾病の流行を抑え、的を絞った適切な救援措置を実施することが可能になります。モバイル・ネットワークによる洞察を活用することにより、人道支援組織は避難、対策、復旧に対するより的確な支援を行うことができます。

スケーラブルな対応の実践

「ソーシャルグッドのためのビッグデータ」イニシアチブの主要な目的は、スケーラブルで共通したプロセスとメカニズムを開拓し、危機に対する時宜を得た対策の立案と対応を支援するエコシステムを確立することにあります。この目標の達成に向けて、GSMAはすべての活動を厳しいプライバシー規定に則ったものとするための行動規範を定めます。さらにGSMAは、共通のアルゴリズムとプロセスを活用して、洞察を生み出すためのプロセスの標準化と洞察および洞察の提供メカニズムを共有するための実質的な標準出力フォーマットの作成を進めています。

「ソーシャルグッドのためのビッグデータ」の試験的な運用が、インドではバーティ・エアテル、ブラジルではテレフォニカ、バングラデシュ、ミャンマーおよびタイではテレノールにより6月から開始されます。複数の事業者により試験的サービスを行う目的は、対策が講じられなければ流行する恐れのある疾病の蔓延を監視、警戒、予測、管理するための共通した機能を構築することにあります。試験では、通信事業者は人間の移動パターンに関する洞察を提供するための共通したデータフィードとアルゴリズムを用いて、非特定化されたメタデータに基づく洞察を提供します。この試験的運用では、現地および国外の政府機関や人道的機関がリソースをいつ、どこで、どのように活用すべきかを判断する際に参考となる有益な洞察を提供するために、医療機関の診療状況、死亡者数、気象データなどの第三者のデータを加味して情報がさらに強化されます。GSMAは、この試験的運用結果を2018年2月のモバイル・ワールド・コングレスで発表する予定です。

SDGへのインパクトの強化

「ソーシャルグッドのためのビッグデータ」イニシアチブは、SDG 1(貧困に終止符)、SDG 3(健康的な生活と福祉)、SDG 9(産業化、イノベーション、インフラ)、SDG 10(不平等の是正)、SDG 11(持続可能な都市と地域社会)、SDG 13(気候変動への対策)、SDG 17(目標達成のためのパートナーシップ)を含む数多くのSDGにプラスの影響を与えていきます。

「ソーシャルグッドのためのビッグデータ」イニシアチブと並行して、GSMAは国連グローバルパルスと共同で「ソーシャルグッドのためのモバイルデータの現状」と題する報告書をまとめました。同報告書では、現在までに明らかになっている証左を総合することにより、モバイルを通じて得られた洞察が重要な公共政策目標の達成に役立つ可能性があることが示されています。また同報告書は、すでに実践されている研究や試験的な取り組み例を紹介するとともに、需要と供給の両面における重要な課題と限界を指摘しています。さらに、持続可能な官民パートナーシップの促進とソーシャルインパクトのためのモバイルデータの活用を推奨しています。詳細情報については、www.gsma.com/mobilefordevelopment/programme/disaster-response/data-for-developmentをご覧ください。

グランリドは、次のように述べています。「『ソーシャルグッドのためのビッグデータ』は、さまざまな分野で社会を良くするためにビッグデータへの投資を行っている世界中の先進国および途上国の大小の通信事業者から寄せられた事例をもとに構築されます。またこのイニシアチブは、災害対応、mHealth(モバイルヘルス)、コネクテッド・リビングなどのGSMAのプログラムにより得られた経験や洞察を、その他の世界的な懸案事項への対応にも加速度的かつ明確な影響を与えることに重点を置いた形で補完することになります。」

「ソーシャルグッドのためのビッグデータ」プログラムに関する詳細情報については、www.gsma.com/betterfuture/bd4sgをご覧ください。

編集者への注記:

1. クリストファー・ダイ「After 2015: Infectious Diseases in a New Era of Health and Development」 Philosophical Transactions of the Royal Society B: Biological Sciences 369.1645 (2014):20130426. PMC. Web. 2017年2月23日:http://rstb.royalsocietypublishing.org/content/369/1645/20130426

2. GSMA人道的接続性憲章:http://www.gsma.com/mobilefordevelopment/wp-content/uploads/2016/12/Charter_Activites_document.pdf

3. 「Impact of Disasters on Agriculture and Food Security」国連食糧農業機関(FAO):http://www.fao.org/3/a-i5128e.pdf

GSMAについて

GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、モバイル事業約800社を結集しています。そのうち約300社は携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加しています。GSMAはモバイル・ワールド・コングレス、モバイル・ワールド・コングレス上海、GSMAモバイル・ワールド・コングレス・アメリカズ、モバイル360シリーズのカンファレンスなど、業界を主導するイベントの開催も行っています。

詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.comをご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください:@GSMA

原文はbusinesswire.comでご覧ください:http://www.businesswire.com/news/home/20170226005252/en/

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