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腹部開放創陰圧療法システムABThera™についての研究結果がワールド・ジャーナル・オブ・サージェリー誌に掲載される

2013年08月27日 PM07:25
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サンアントニオ

(ビジネスワイヤ) — キネティック・コンセプツは本日、観察研究「陰圧創傷治療システムおよびBarker式真空パック法と相関する臨床転帰を検討した前向き研究」(Prospective Study Examining Clinical Outcomes Associated with a Negative Pressure Wound Therapy System and Barker’s Vacuum Packing Technique)の結果が、ワールド・ジャーナル・オブ・サージェリー誌印刷版の2013年9月号1に掲載されたと発表しました。2013年5月にオンライン版でも公表された本研究の結果は、腹部開放創陰圧療法システムABThera(ABThera OA NPT)が、従来のBarker式真空パック法(BVPT)と比較して、研究対象となった外傷患者や外科手術患者において、患者転帰の有意な改善と相関していたことを示しています。

オーランド・ヘルスの外科コーポレートチェアマンで、本研究における主執筆者のマイケル・チーザム氏(MD)は、次のように述べています。「腹部開放創管理の包括的手法の一環としてABThera OA NPTを活用する場合、死亡率の低下、開放創閉鎖率の上昇、全体的な患者転帰の改善と有意な相関関係が見られました。」

このABTAC研究では、ダメージコントロール開腹術か、腹腔内高血圧または重症敗血症の治療に続いて一時的閉腹(TAC)を必要とする外傷患者および外科手術患者280人を、米国の20施設から選別して組み入れました。48時間以上の一貫したTAC療法を受けた患者において(ABThera OA NPT n=111; BVPT n=57)、30日以内の一次筋膜閉鎖率はABThera™ OA NPT群が69パーセント、BVPT群が51パーセントでした(p=0.03)。同じ患者集団における30日総死亡率はABThera™ OA NPTによる治療を受けた患者群が14パーセント、BVPTによる治療を受けた患者群が30パーセントでした(p=0.01)。多変量ロジスティック回帰分析の結果、ABThera治療群はBVPT治療群と比べ、年齢・疾患重症度・累積輸液量で調整後の30日生存率は3.2倍高いことが判明しました[(95パーセント信頼区間); p=0.02]。

KCIの最高医学責任者(CMO)であるロン・シルバーマン(MD)は、次のように述べています。「これらの劇的で極めて顕著な結果は、複雑で生命を脅かす場合が多い腹部開放創の患者の管理におけるABThera療法の価値を浮き彫りにするものです。」

腹部開放創陰圧療法システムABThera™が適応となるのは、一次閉鎖が不可能で腹腔への反復進入が必要とされる場合における腹壁開口部の一時的ブリッジングです。本システムは内臓が露出している腹部開放創への使用を目的としています。同開放創には腹部コンパートメント症候群が含まれますが、本症候群に限定されません。想定している医療現場は、ICUなど、救急病院内で高度なモニタリングがなされるエリアです。この腹部創傷被覆材は、手術室で使用されるケースが多いものと思われます。

重要な安全情報を含め、腹部開放創陰圧療法システムABTheraの詳細情報については、www.ABThera.comをご覧ください。論文のオンライン版をご覧になるにはここをクリックしてください。

KCIについて

KCIは世界一流の医療技術企業として、世界65カ国以上の顧客と患者に対し、高度技術に基づいて変革をもたらす革新的な治癒ソリューションの理解・開発・販売に専心しています。米テキサス州サンアントニオに本社を置くKCIは、創傷治療の科学を発展させ、医療専門家の進化するニーズに対応する顧客志向の革新成果を創出することで、患者ケアに好影響を与えることに傾注しています。KCIの専有的な陰圧技術は、医療提供者が多様なタイプの創傷を処置する方法に革命をもたらしました。V.A.C.®治療システムは世界全体で700万例以上の創傷治療で使用されてきました。KCIとその製品の詳細情報については、www.KCI1.comをご覧ください。

1Cheatham ML, Demetriades D, Fabian TC, et al. Study Examining Clinical Outcomes Associated with a Negative Pressure Wound Therapy System and Barker’s Vacuum Packing Technique. World Journal of Surgery. 2013 September; 37(9):2018-2030.

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