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アプレミラスト経口投与が乾癬性関節炎患者における初の第3相試験(PALACE-1)にて主要評価項目ACR20の統計的に有意な改善を示す

2012年11月19日 PM02:40
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スイス・ブードリー

(ビジネスワイヤ) — セルジーン・コーポレーション(NASDAQ: CELG)子会社のセルジーン・インターナショナルは本日、PALACE-1試験の結果を発表しました。試験はセルジーンが実施した乾癬性関節炎に関する初の第3相試験で、発表はワシントンD.C.で開催された米国リウマチ学会年次総会にて行われました。

セルジーンは既に、PALACE-1試験でアプレミラストの投与を受けている患者において、主要評価項目のACR20で統計的に有意な改善が見られたと発表しています。PALACE-1試験は、乾癬性関節炎患者で、経口型の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)もしくは生物学的療法または両者を受けた患者、もしくは抗TNF(腫瘍壊死因子)製剤による治療が失敗した患者、または両条件の患者にて、セルジーンの新しい経口低分子薬としてのホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を評価する3件のランダム化プラセボ対照ピボタル第3相試験の最初のものです。本試験におけるアプレミラストによる治療は、単独または経口DMARDとの併用にて行われました。PALACE-1は第3相試験として初めて、過去に生物学的製剤療法を受けた群(23.6%)と生物学的製剤療法に失敗した群(9.3%)の両方を含む乾癬性関節炎患者集団において、統計的に有意な結果を示しました。

PALACE-1試験でアプレミラストは、単独療法としての同剤20 mgまたは30 mgを 1日2回を受けた患者で、16週目で統計的に有意なACR20反応率の改善をもたらし(プラセボの10.5%と比較してそれぞれ31.5%および50.8%、P<0.05およびP≤0.0001)、アプレミラストに経口DMARDを追加することの有意義な利点は示されませんでした。また、単独療法としてのアプレミラスト30 mgを1日2回受けた生物学的製剤未使用患者では、プラセボと比較して、16週目にさらに大きなACR20反応率の改善が示されました(59%対12%、P<0.005)。

カリフォルニア大学サンディエゴ校臨床医学教授で同大学の革新的医療センター長を務めるArthur F. Kavanaugh医師(M.D.)は、次のように述べています。「アプレミラストで初となるこの第3相試験から得られた結果は、乾癬性関節炎患者に対して有効で安全な経口治療薬を提供できる可能性を示しており、医師と患者の両方にとって励みとなるものです。

被験者集団の全体を通じ、主要評価項目である16週目のACR20により測定されたPsAの兆候・症状抑制につき、アプレミラスト30 mgを 1日2回投与された患者において、プラセボと比較して統計的に有意な改善が達成されました (41.01%対19.4%、P≤0.0001)。この結果をさらに支持したのは、24週目におけるACR50、ACR70、DAS-28、EULAR基準による高反応性ないし中等度反応性、CDAIを含め、関節炎と関連するすべての副次的評価項目にわたって、強固で一貫した反応率(P≤0.0001)を示したことです。 統計的に有意な結果は、16週目における身体機能の測定値(HAQ-DI、SF-36身体機能領域スコア)でも示され(それぞれP=0.0015およびP=0.0049)、これらの成績は24週目でも維持されていました。

全般的な安全性プロファイルは、第2相プログラムにおけるこれまでの結果と一致するものでした。重要な点として、(TBを含む)日和見感染やリンパ腫は24週目まで1例も観察されず、心血管イベントのリスクは増大しませんでした。アプレミラストの忍容性は一般的に良好でした。有害事象の大半(>95%)は軽度から中等度のもので、重篤有害事象および有害事象を原因とする治療中止は、すべての治療群で同等でした。

PsAのPALACEプログラムの全結果に基づき、2013年前半にNDA申請が米国食品医薬品局に提出される見込みです。続いて乾癬に関するsNDA申請が2013年後半に提出される見込みです。また欧州では2013年後半にMAA申請をまとめて行う計画となっています。

PsAにおけるアプレミラストの2件のランダム化プラセボ対照ピボタル第3相試験(PALACE 2およびPALACE 3)から得られた肯定的なトップライン結果が、2012年9月に発表されました。PALACEプログラムは総合的に見た場合、規制当局への申請を目的にこれまでに実施された乾癬性関節炎の試験の中で、最も包括的なものから構成されています。乾癬性関節炎におけるアプレミラストの第2相試験であるPSA-001の結果は最近、Arthritis & Rheumatism誌にオンライン掲載 されました(http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/art.34580/abstract)。

また中等度から重度の乾癬患者1200人を対象に、アプレミラストの大規模な2件の国際共同ピボタル試験が進行中で(ESTEEM 1および2)、今年末までにデータが得られる見込みです。第2b相投与量設定試験であるPSOR-005の結果は最近、ランセット誌に掲載されました(http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(12)60642-4/fulltext)

強直性脊椎炎(AS)におけるアプレミラストのランダム化プラセボ対照第3相試験(POSTURE)が、2012年4月に患者組み入れを開始しました。消耗性疾患のASは、脊椎固定、関節炎、眼の炎症、心臓損傷の原因となる可能性があり、米国と欧州で約150万人が患っています。この試験では約450人の患者を、アプレミラスト20mgもしくは30mg 、またはプラセボの1日2回投与に無作為割付けします。主要評価項目は16週目にASAS 20反応率を達成した患者の割合です。

これらの結果は、一治験薬の第3相試験から得られたものです。アプレミラストは乾癬性関節炎の治療薬として承認されていません。

PALACE 1について

PALACE-1は、3件の多施設二重盲検プラセボ対照平行群間比較ピボタル第3相試験の1つで、2つの積極的治療群を含みます。約500人の被験者をアプレミラスト20 mgの1日2回、30 mgの1日2回、または外見上同一のプラセボに1:1:1の比率で無作為割付けして24週間投与し、その後の延長期間では患者全員がアプレミラストによる治療を受けます。

試験の主要評価項目は、16週目の各治療群で、ベースラインと比較して、米国リウマチ学会の20%改善基準(ACR20)を達成した患者の割合としました。副次的評価項目には、兆候・症状のその他の測定値、身体機能、患者報告アウトカムを含めました。

アプレミラストについて

アプレミラストは経口低分子薬としてのホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤で、細胞内部で作用して炎症伝達物質と抗炎症伝達物質のネットワークを調節します。PDE4は、サイクリックアデノシン1リン酸(cAMP)特異的なPDEで、炎症細胞で優勢なPDEです。PDE4の阻害は細胞内cAMP濃度を上昇させ、同濃度の上昇はTNF-α、IL-23、その他炎症性サイトカインの発現調節を通じて炎症反応を下方制御します。またcAMP濃度の上昇は、IL-10などの抗炎症性サイトカインを増加させます。

乾癬性関節炎

乾癬性関節炎は疼痛性の慢性炎症性疾患で、皮膚病の乾癬を伴います。米国と欧州で100万人以上がこの関節炎疾患を患っています。乾癬患者の最大30パーセントが、いずれ乾癬性関節炎を発症します。乾癬性関節炎では、関節の炎症を生じ、関節の破壊につながる場合もあります。乾癬性関節炎の一般的な症状には、乾癬性皮膚病変に加え、数カ所ないし多数カ所の関節、さらに脊椎における疼痛、硬直、膨張が含まれます。患者は多くの場合、乾癬を経験してから平均して10年後に関節症状を発症し、多くの乾癬性関節炎患者は診断されないままとなっています。

セルジーン・インターナショナルについて

スイスのヌーシャテル州ブードリーを拠点とするセルジーン・インターナショナル(Celgene International Sàrl)はセルジーン・コーポレーションの完全所有子会社であり、国際本部です。米ニュージャージー州サミットに本社を置くセルジーン・コーポレーションは国際的な総合バイオ製薬企業で、主として遺伝子とタンパク質を調節することでがんと炎症性疾患の革新的な治療薬の創薬・開発・商業化に努めています。詳細情報については「同社」のウェブサイトwww.celgene.comをご覧ください。

将来見通しに関する記述

本プレスリリースには、将来見通しに関する記述が含まれています。一般的にこれらは過去の事実に関する記述ではありません。将来見通しに関する記述は、「予想する」、「見込む」、「考える」、「意図する」、「見積もる」、「計画する」、「するだろう」、「見通し」といった用語で特定できます。将来見通しに関する記述は経営陣の現在の計画、見積もり、想定、予測に基づいており、発表時点での見解です。法で義務付けられた場合を除き、新たな情報や将来の出来事が発生した場合でも、当社は将来見通しに関する記述を更新する義務を負うものではありません。将来見通しに関する記述は固有のリスクと不確実性を伴います。これらのほとんどは予想が難しく、通常は当社の管理範囲を超えたものです。実際の結果や成果は、多くの要因の影響により、将来見通しに関する記述で示唆されたものと大きく異なる可能性があります。これらの要因の大部分については、フォーム10-Kによる当社年次報告書や、証券取引委員会への提出書類で詳しく議論されています。

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