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忙しい医療者のための「時間“創出”術」~アナログ手帳で時間を「創」る!~中編

読了時間:約 2分35秒  2014年02月14日 PM01:00
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医療者のための手帳「メディカル手帳2014」をプロデュースした東海大学 医用生体工学科 教授の高原太郎先生による医療者のためのスケジュール管理術。2回目となる今回は、実践編として、アナログ手帳を使った時間管理のポイント。そして、プロデュースした「メディカル手帳2014」に込められた思いなどを紹介していく。

■スケジュールは4つに分類。それ以上でもそれ以下でも×

「まずは、1日のスケジュールは大きく分けて4つに分類し、それぞれに記入ルールを決めていくことが大事です」と高原先生。その4つとは(1)イベント (2)移動 (3)イベント内の事柄 (4)夜やること・明日の準備の4つだ。「それより少ないとスケジュールの性格の違いを判別できませんし、却って分類を多くしてしまうと、今度は記入ルールが覚えられなくなってしまいます」(高原先生)ちなみに、高原先生は、下記図のような入力ルールでスケジュールを管理している。「ここまでは、デジタルでのスケジュール管理と同じか、もしかしたらデジタルの方が便利かもしれません。ですが、この先にアナログならではのテクニックがあるのです」(高原先生)

■できなかった仕事は消さずに残す。これがアナログの良い所

次にそれぞれのイベントの「緩さ」を測ります。ここでいう「緩さ」とは、別のことをできる時間があるかどうか、です。「外来や重要な会議などは、別の仕事なんてできる時間はありませんが、例えば移動中はどうでしょうか。地下鉄の中は無理でも、例えば新幹線の中ならたっぷりと別の仕事ができるのではないでしょうか? また、食事中に1~2分程度の電話の用件を済ますこともできますよね。これも別の意味でのマルチタスクなんです」(高原先生)マルチタスク業務は上記表の(3)のように、イベント内に小さな事柄として書き込んでいくと便利だそう。

そして、重要なのは「立てた予定が完了しなくても、敢えて痕跡を残すこと」だと高原先生は言います。「できなかった予定は☓をつけ、部分的にできた予定は、その面積ぶんだけ塗りつぶすと残った仕事を認識できますよね。さらにリスケや急な変更は修正テープなどを用いると、痕が残り、再スケジュールしたことを認識できます。デジタルのように一瞬で動かすのではなく、どこまでできてどこまでできなかったか、それを確認しながら次の予定をまた考えていく。それがアナログ手帳によるスケジュール管理の醍醐味です」(高原先生)

なお、「修正」は敢えて痕を残す必要があるが、「書き損じ」が多い人は、「消せるボールペン」を使っても良いとのことである。

■メディカル手帳に込めた、患者さんの命を守る思い

高原先生がプロデュースした「メディカル手帳2014」の価格は3500円。スケジュールアプリが無料で提供される現代においてはやや高価ともいえる。しかし、2013年末の発売以来、順調に売上を伸ばしている。もちろん、医療者のことを考えた機能面もあるが、実は患者さんのことを考えた新しい試みが行われているのだ。「この手帳には、持ち主の個人情報を書く欄はありません。万が一紛失した際に、ユーザー登録した時に発行される手帳番号により、コールセンターから所有者を照会し、連絡ができる仕組みになっています。患者さんの重要な情報と医療者自身を守るためのコストと考えれば、多くの医療者にとって、そして多くの患者さんにとって最適なセキュリティだと思います」(高原先生)

予定を一覧したり、メモをするため「忘備録」としてのスケジュール管理から、自己実現をするためのスケジュール管理へ。忙しい医療者が時間を作るために必要なのは、「考え方の変革」なのかもしれない。3回目は応用編として、効率的なスケジュールの優先順位のつけ方を紹介する。

高原太郎(たかはら・たろう)

昭和36年(1961年)東京都生まれ
秋田大学医学部卒業
東海大学工学部 医用生体工学科 教授
オランダ・ユトレヒト大学病院 放射線科 客員准教授
医学博士、放射線科専門医、磁気共鳴医学会理事(2008-2011)

参考リンク:メディカル手帳2014
医療スタッフのための新しい手帳。アナログの力と医療従事者のためのこだわり機能で自己実現を加速させる一冊。3500円。