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レスメド後援の研究で在宅酸素療法と在宅非侵襲的換気療法の併用が費用対効果の高いCOPD治療法であると判明

2018年05月21日 PM03:31
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サンディエゴ

(ビジネスワイヤ) — レスメド(NYSE: RMD、ASX: RMD)は本日、英国と米国のために実施された2件の臨床解析の結果を発表しました。この結果は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の生命を脅かす悪化の後で、持続性高炭酸ガス血症を患った患者を対象に、在宅酸素療法と在宅非侵襲的換気(NIV)療法の併用の費用対効果を実証しています。

レスメドが後援する「在宅酸素療法・在宅人工呼吸療法(HOT-HMV)」医療経済研究の結果は、ATS 2018国際大会で本日発表されました。先に発表されたデータは、酸素療法だけの場合と比較して、HOT-HMV療法(すなわち在宅酸素療法と在宅NIV療法の併用)が臨床的にも費用的にも効果的であることを実証していますが、今回の結果はこのデータを発展させたものです。

英国の研究では、HOT-HMV療法によって増悪頻度と28日以内の再入院率が低減したことが判明しています。米国の分析では、在宅酸素療法だけと比較して、HOT-HMV療法を受けた患者では30日以内の再入院率が58.3パーセント低減したこと、またHOT-HMV療法によって生活の質を改善しながら患者の費用を実際に節減できることが判明しています。

レスメドの最高医学責任者(CMO)を務めるCarlos M. Nunez(M.D.)は、次のように述べています。「1つの医療手当や療法によって患者の治療成績や生活の質が改善することは普通ですが、HOT-HMV療法のように、このように好都合の経済効果を伴って大きな臨床効果が得られることはまれです。今回の知見は、COPDを抱え、HOT-HMV療法の恩恵を受けることのできる人々にとって非常にいい知らせです。費用節減の潜在力により、この療法選択肢のさらなる広範な使用を促進する要因が増えることになります。」

解析について

英国で慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪後に慢性高炭酸ガス性呼吸不全を発症したCOPDを治療するための「在宅酸素療法・在宅人工呼吸療法(HOT-HMV)」の費用対効果:この経済解析は非盲検ランダム化並行群間比較試験における治療企図解析からの患者レベルの医療資源利用(MRU)に基づくものです。組み入れ患者は、呼吸性アシドーシスの消散後2–4週間して持続性高炭酸ガス血症を患い、緊急の在宅人工呼吸療法(非侵襲的換気(NIV)療法としても知られる)を必要とするCOPDの増悪によって入院した患者としました。対照群の患者は、主要評価項目(再入院)が達成された場合や、事前設定の安全基準が守られなかった場合(例えば、持続性アシドーシスや、NIVからの離脱不能)には、在宅酸素療法にNIVを加えることが許されました。MRU解析には、患者レベルの装置(酸素濃縮器やNIV装置、保守とサポートを含む)、患者報告による投薬成績、通院、増悪による再入院を含めました。試験データは、英国国民保健サービスの観点での経済モデルを開発するために使用しました。費用の計算は、観察されたMRUに標準ユニットの費用(2017£)を掛けて、患者レベルで合計しました。質調整生存年(QALY)は、英国係数と本試験のEuroQOL-5Dデータから計算した患者健康効用値を基に評価しました。一元感度分析と1000回繰り返しのブートストラップ解析を実施しました。

米国での解析は英国での研究を基にして行いました。試験データは米国の保険者の観点での経済モデルを開発するために使用しました。費用の計算は、観察されたMRUに標準ユニットの費用(2017$)を掛けて、患者レベルで合計しました。QALYは、米国係数と本試験のEuroQOL-5Dデータから計算した患者健康効用値を基に評価しました。一元感度分析と1000回繰り返しのブートストラップ解析を実施しました。基本ケース増分費用/QALYはマイナス5万856ドルでした。

レスメドについて

世界有数のコネクテッドヘルス企業であるレスメド(NYSE: RMD、ASX: RMD)は、500万台以上のクラウド接続デバイスを日常的な遠隔患者モニタリングに供しており、一息ごとによりよい毎日を過ごせるようにしています。当社の受賞歴のあるデバイスとソフトウエアソリューションは、睡眠時無呼吸症、慢性閉塞性肺疾患、その他の呼吸器疾患の治療と管理に役立ちます。社員6000人の当社チームは、患者の生活の質を高め、慢性疾患の影響を低減し、医療費を節約すべく、懸命の努力を120カ国以上で行っています。ResMed.com

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