医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

がん治療は自分で選ぶ時代がん免疫治療セミナー 東京で開催、参加者募集:リンパ球バンク株式会社

2015年12月07日 AM09:00
このエントリーをはてなブックマークに追加


 

東京

(ビジネスワイヤ) — がん免疫治療で先進的な取り組みをしている京都大学発のベンチャー企業、リンパ球バンク株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:藤井真則)は、今、注目を集めているがん免疫治療について広く知っていただくため、日本全国でがん免疫治療啓蒙セミナーを開催しています。その一環として、12月13日(日)千代田区平河町、1月9日(土)三鷹市、でがん免疫治療啓蒙セミナーを開催致しますので、参加希望者を募集します。

このSmart News Release(スマート・ニュース・リリース)にはマルチメディアのコンテンツが含まれています。リリース全文はこちらから: http://www.businesswire.com/news/home/20151206005008/ja/

がん免疫細胞療法の現状について

〇届出が受理された医療機関は41施設
2015年11月25日以降は、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基いてがん免疫細胞療法を実施する医療機関は、厚生労働省への届出を受理されている必要があります。ANK免疫細胞療法とCTL療法 について、これまでに届け出が受理 された医療機関は 41施設に達しています。

〇がん免疫細胞療法は、最もリスクの低い「第三種再生医療」
がん免疫細胞療法は細胞医療であり、再生医療ではありませんが「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」の中で、いくつかの条件をクリアすれば最もリスクの低い「第三種再生医療」に区分されま す。

〇がん免疫細胞療法のながれ
がん免疫細胞療法は、80年代にアメリカ国立衛生研究所(NIH)が基礎を確立し大規模臨床試験によって有効性が確認されましたが、数十リットルの血液を体外循環させて免疫細胞を採取する等、運用上の問題が多く、実用化は見送られました。

国内では、アメリカで実施した手法を大きくスケールダウンして数十ミリリットル程度のわずかな採血で行われる免疫細胞療法が一般的でしたが、がんに対する効果がかなり弱かったのが実情です。ほかに、細胞の培養が簡単なT細胞や樹状細胞を使った手法もありますが、これらは、本来、感染症防御が得意な細胞で、腫瘍免疫の主役ではありません。

そのような中で、1993年、京都大学でNK(ナチュラルキラー)細胞の強力な活性化と増殖を両立させる培養技術が開発され 「ANK免疫細胞療法」※ と名付けられました。ANK療法は、数リットルもの血液を体外循環させて、人体から取り出したままの状態である野生型のNK細胞の活性を高めながら増殖させるといった、こ れまでの治療法とはまったく異なる国内で唯一のものです。治療強度が高い分、免疫副反応があり、点滴を受けると発熱症状等を伴います。

※ANK免疫細胞療法
1993年、京都大学でNK細胞の強力な活性化と増殖を両立させる培養技術が開発され「ANK免疫細胞療法」と名付けられました。正式名はANK自己リンパ球免疫療法(Amplified Natural Killer Therapy)です。患者さんご自身のリンパ球を取り出し、その中のNK細胞を選択的に活性化・増殖させ、点滴で体内に戻し、がん細胞を攻撃するのが本職のNK細胞の機能をそのまま引き出して使う治療法です。

〇NK細胞の培養の難しさ
ANK免疫細胞療法以外にも、NK細胞の培養手法はいくつも存在します。課題は治療強度とNK細胞の特性です。特殊な環境下で刺激をすると、特定の偏った特性をもつNK細胞だけが増殖する傾向があり、たとえば、MHCクラスI※※を発現するがん細胞を攻撃しない、といった「変わり種」になりがちです。これでは、野生型のNK細胞が本来もつ機能を失ったことになります。NK細胞は適切に活性化すれば、 如何なるがん細胞でも攻撃する能力をもっています。

※※MHCクラスI
MHCは、Major Histocompatiblity Complexを略した言葉で、「主要組織適合複合体」と訳されます。MHC分子は、多くの細胞表面に発現し、膨大な種類の型があり、自身の細胞なのか、他人なのかの目印にもなります。獲得免疫に属するT細胞は、主にMHC上の情報で標的を判断します。一方、NK細胞のような自然免疫系にとって、MHC上の情報は決定的なものではなく、他人か本人かにも、それほど反応しません。

がん免疫治療セミナーの概要

12月13日(日)・東京都千代田区

日時  

:12月13日(日) 10~13時

会場 :都市センターホテル 6階606号室 (東京都千代田区平河町2-4-1)
アクセス

http://www.rihga.co.jp/toshicenter/access/index.html

募集人数 :先着100名

1月9日(土)・東京都三鷹市

日時  

:1月9日(土) 13~16時

会場 :三鷹産業プラザ 7階 701号室 (東京都三鷹市下連雀3-38-4)
アクセス

http://www.mitaka.ne.jp/plaza/about/access.html

募集人数 :先着70名
 

セミナーでわかること

このセミナーでは、「がん免疫細胞療法」についてご説明します。
1)標準治療の限界と免疫細胞療法の特徴(特に再発・転移に関して)
2)さまざまな免疫細胞療法の違いを整理する(NK細胞、T細胞、樹状細胞、がんワクチンなど)
3)ANK免疫細胞療法の治療設計と症例説明(単独治療、分子標的薬との併用、他の標準治療との併用)
4)質疑応答

申込み方法及び問合せ先

セミナー参加希望の方は、下記の電話またはホームページでお申し込み下さい。また、問い合わせについても下記で対応いたします。
電話 :0120-512-251 (平日午前9時半~午後4時半の間、受付)

ホームページ:  

https://www.cell-therapy.jp/seminor-detail-tokyo201512.html

(24時間365日いつでも受け付けます)

申込み人数が、募集人数になりましたら、受付を終了いたします。

 

【 リンパ球バンク株式会社の概要 】

○本社   : 東京都千代田区紀尾井町3-32 紀尾井町WITHビル 3F
○代表者

:代表取締役会長 勅使河原 計介、代表取締役社長 藤井 真則

○資本金 :8550万円
○設立 :2001年1月 京都大学発ベンチャーとして設立
○事業内容 :ANK自己リンパ球免疫療法総合支援サービス

○企業理念
リンパ球バンク株式会社は、ANK免疫細胞療法を開発した医師と治療を受けた患者を中心に創業さ れ、経営している企業です。
一人でも多くのがん患者にとって治療の選択肢が広がる状況を築いていきます。
科学的根拠に基づいたオーソドックスな考え方で治療システムを開発・提案します。
高度で複雑な生命システムを謙虚にみつめ、細胞加工技術や免疫制御技術を過信せず、細胞本来が もつ能力をありのまま引き出すことを工夫します。
がんの予防や治療における免疫の重要性への認知を広めることで、免疫細胞療法が社会システムに組 み込まれ、より多くの患者が治療を受けられる機会を広げます。

businesswire.comでソースバージョンを見る:http://www.businesswire.com/news/home/20151206005008/ja/

CONTACT

【本件に関するお問い合わせ先】
リンパ球バンク株式会社
担当:斎野千栄子
TEL 0120-51-2251
〒102-0094
東京都千代田区紀尾井町3-32
ly-seminar@lymphocyte-bank.co.jp
http://www.lymphocyte-bank.co.jp

同じカテゴリーの記事 

  • La Jolla Institute for Immunology and RevolKa started a Research Collaboration
  • U.S. FDA Approves Subcutaneous Administration of Takeda’s ENTYVIO® (vedolizumab) for Maintenance Therapy in Moderately to Severely Active Crohn’s Disease
  • ESCMID Global 2024: Shionogi presents real-world data demonstrating efficacy of Fetcroja® / Fetroja® (cefiderocol) in critically ill patients with certain difficult-to-treat bacterial infections
  • Renesas’ New FemtoClock™ 3 Timing Solution Delivers Industry’s Lowest Power and Leading Jitter Performance of 25fs-rms
  • 成人向け予防接種プログラムは初期投資の19倍もの社会経済的価値をもたらすとの新レポートを発表