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大日本住友製薬との共同研究における最初のマイルストーン達成に関するお知らせ

2015年09月02日 AM08:31
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スコットランド・ダンディー

ex scientia Ltd.(以下、「エクセンシア」)は大日本住友製薬株式会社(以下、「大日本住友製薬」)との初年度の共同研究において、高次評価試験を進めるに値する最適化化合物を取得したことを発表します。

エクセンシアと大日本住友製薬の研究者は協力して新規マルチターゲット低分子化合物群を取得しました。この化合物群は予め設定した選択性やその他のクライテリアを満たすもので精神疾患治療薬としての可能性を秘めています。

大日本住友製薬にてさらなる検討が行われるこの化合物は、bispecific dual agonist、すなわち異なるファミリーに属する2つのGPCRに対して選択的に作動性を有するものです。このプロジェクトはスピードを求められ、研究着手から時間にして12か月、合成化合物数にして400個未満で、研究開始時に設定されたクライテリアを満たす化合物の発見に至りました。この成功の秘訣は、エクセンシアと大日本住友製薬双方の研究者による非常に生産性の高い共同研究体制にあります。大日本住友製薬の研究者は、素早く化合物を化学合成・薬理評価し、得られたデータは直ちにエクセンシアに送られ予測モデルの精密化に使用され新たな化合物デザインへと繋がりました。

この成果は複雑なターゲット・プロダクト・プロファイルを満たす高品質の分子を提供するエクセンシアの技術力を如実に表していると考えています。今回の研究における際立った効率と生産性はエクセンシアが誇る先進的なドラッグデザインアルゴリズムにより可能となったと言えます。

大日本住友製薬の創薬化学チームをリードした田中大輔博士は次のように評価しています。「エクセンシアとの仕事は革新的で、従来では有りえない速さで研究を進めることができました」。また、同社の創薬開発研究所長である志水勇夫博士は次のように述べています。「この最初の成果に加えてエクセンシアと共に進めている現行プロジェクトも我々の創薬研究に高い生産性と効率をもたらしており、大きな成果につながると期待しています」。

エクセンシアCEOのアンドリュー・ホプキンス教授は次のように申しています。「新しいbispecific化合物を目指した探索研究において、その初動から有望化合物の同定に至るまで一貫して寄与できるエクセンシアの技術力を示すことができて私たちは喜ばしく思っています。この成果は私たちのプラットフォームの革新的な可能性を示した事例ですが、このプロジェクトの成功には2つの重要なポイントがあったことを忘れてはなりません。ひとつは、エクセンシアが合成すべき化合物を的確に提案できたこと。もうひとつは、提案された化合物を大日本住友製薬の研究者が非常に素早く合成・評価し、我々のactive learning systemにデータをフィードバックできたことにあります」。

ex scientia Ltd.について

ex scientiaは株式非公開企業として、薬効の改善が必要とされている広範なヒト疾患向けの新規医薬品を開発しています。ex scientiaは、複雑なターゲットプロダクトプロファイル(TPP)に合わせて分子を自動設計するための系統的なアルゴリズム創薬プラットフォームを開発した最初の会社です。ex scientiaは、アルゴリズムを駆使した当社の設計原理を複雑なbispecific(二重特異性)/polypharmacology(多重薬理)/フェノタイプ(表現型)プロダクトプロファイルの新規化合物の開発に適用することに成功しました。この戦略を採用することで、創薬の効率と効果が高まります。ex scientiaは自動化医薬品設計の業界パイオニアとして、効果的な治療薬を臨床の場に届けることで、弊社の提携先に格別の価値を届けたいと考えています。

大日本住友製薬について

大日本住友製薬は日本で上位10位内に入る上場製薬会社です。大日本住友製薬は、研究重点領域とする精神神経領域およびがん領域における革新的な医薬品の創製を目指しています。大日本住友製薬は大日本製薬と住友製薬が2005年に合併して誕生し、今日では、世界で約7,000人の従業員を擁しています。大日本住友製薬の詳細情報については、企業ウェブサイトのwww.ds-pharma.com.

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