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エレクトロコアの非侵襲迷走神経刺激療法は安全で、重要な心臓有害事象をもたらさないことが示される

2015年04月30日 PM05:06
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米ニュージャージー州バスキングリッジ

(ビジネスワイヤ) — 米国ワシントンDCで先週開催された第67回米国神経学会で、エレクトロコアの非侵襲迷走神経刺激(nVNS)療法がぜんそく患者で重要な心血管有害事象を何らもたらさないことが、ポスター発表で示されました。発表では、急性気管支けいれんの治療でnVNSを受けたぜんそく患者における心臓への作用について報告されました。この研究は、他の臨床試験1と、1500人を超える患者での経験で示されたnVNSの安全性をさらに補強するものです。

米国4カ所のセンター2で実施された非盲検試験では、軽度から中等度のぜんそくの病歴を持つ患者29人に対して、284件の心電図をとりました。各患者の12誘導心電図を3回の病院訪問時、すなわちベースライン、VNS刺激、フォローアップ時点でとりました。VNS刺激の訪問では、単回の120秒VNS刺激の前、刺激中、刺激後90分以内に心電図検査を実施しました。

結果は、単独の読影およびベースラインとの比較のいずれでも、心電図の臨床的に重要な変化はないことを示すものでした。nVNSによる治療は心拍数、PR間隔、補正QT間隔、QRS時間に重要な影響を及ぼしませんでした。これらの所見は、独立した心臓病専門医による点検を受けました。

GammaCoreは、患者が120秒間にわたって自宅その他あらゆる場所で自己治療に使用でき、携帯装置を迷走神経に当たる首の皮膚の上に置いて治療を行います。

エレクトロコアは現在、群発頭痛の治療と予防でFDAの承認を求めているところですが、群発頭痛・偏頭痛・薬物乱用頭痛の急性期および/または予防的治療で、EU、南アフリカ、インド、ニュージーランド、オーストラリア、コロンビア、ブラジル、カナダの規制当局から承認を取得しています。

エレクトロコアは米ニュージャージー州に拠点を置き、神経科、精神科、胃腸器科、呼吸器科の各分野で、多種多様な病気を治療するためのnVNS自己治療療法の開発に専心しています。初期段階として原発性頭痛に傾注しています。

エレクトロコアは、メルクのグローバル・ヘルス・イノベーション・ファンド含め、投資家から8000万ドル以上の資金を調達しました。

1 ニューロロジー誌2015年3月号に掲載された12カ月間の被盲検試験。Peter Goadsby教授が主導し、ロンドンのロイヤル・フリー病院とダブリンのボーモント病院で実施されました。

2 治験実施施設:アレルギー・ぜんそく専門医のDr Harold Kaiser(ミネアポリス)、アレルギー・ぜんそく・免疫センター(タルサ)、アレルギー&ぜんそく医療グループ&研究センター(サンディエゴ)、コロラド・アレルギー&ぜんそくセンター(デンバー)

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