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エクスプレッション・アナリシスが2014年度助成金受領者を発表

2015年01月20日 AM12:33
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米ノースカロライナ州リサーチ・トライアングル・パーク

(ビジネスワイヤ) — クインタイルズ子会社のエクスプレッション・アナリシス(EA)は本日、ゲノム研究を前進させるために最先端の製品とサービスを科学者に提供する助成プログラムについて、助成金受領者を発表しました。EAと共同スポンサーのイルミナは、6年に及ぶ本助成プログラムで、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)による腫瘍試料でゲノムデータを追究するための潤沢な研究助成金2件の供与を行いました。これらのデータはほぼ未開拓のデータプールとして、研究者ががん生物学の理解を深めるのに役立ちます。

著名な審査員団が700件近い応募を厳格に審査した結果、次の2名の研究者が助成金の受領者に選ばれました。

  • インペリアル・カレッジ・ロンドンがんゲノミクス学科長のAnne Bowcock教授(Ph.D.)。教授は、転移性大腸がんの特定サブセット(肺に転移するもの)につき、CpGメチル化およびトランスクリプトーム変化に関するプロファイリングを行います。教授の研究は、Sing Yu MoorcraftおよびIan Chauの両氏と共同で進められ、腫瘍の成長に際して生じるゲノム変化の包括的なプロファイリングに役立つものとなります。本研究の結果は、多くの場合に死亡をもたらすこの種のがんについて、主要な異常とドライバー分子を標的とする医薬品を見極める上で、情報をもたらしてくれる可能性があります。また医師が最適な治療法を決定する際の助けとなるよう、予後/効果予測バイオマーカー候補の特定に役立つ潜在力もあります。
  • デューク大学医療センターの上級科学研究員であるDr. Zhiqing Huang(M.D.、Ph.D.)。Dr. Huangは上皮性卵巣がんにおけるゲノムスケールのDNAメチル化とRNA発現の変化を調べ、卵巣がん再発と腫瘍微小環境による影響の説明に役立てます。本研究の結果は卵巣がん、特にCA125を産生しない腫瘍を持つ20~30パーセントの卵巣がん患者で、卵巣がんの診断・予後予測のための新しいバイオマーカーの発見に役立つ可能性があります。CA125は現在、卵巣がん診断の主要なバイマーカーとして知られています。Dr. Huangらはさらに、化学療法または特定遺伝子療法のためのより適切な標的を発見できると期待しています。

EAゲノム事業担当バイスプレジデントのKellie Yarnellは、次のように述べています。「ゲノミクス研究は、がん生物学に対する私たちの理解を変革する力を持ち、命を救い、生活の質を高める治療法の開発につながるバイオマーカーの発見に役立ちます。当社はこの助成プログラムを通じ、Bowcock 博士とDr. Huangの研究を支援することに貢献できます。両氏の研究はいずれ、大腸がんおよび卵巣がんとの闘いで重要な進歩をもたらすことができるでしょう。」

イルミナのオンコロジー担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーを務めるティナ・ノヴァ氏は、次のように述べています。「大腸がんと卵巣がんの根底にある科学への理解を深めるための探求において、Bowcock博士とDr. Huangの研究を支援できるのは、当社にとって光栄なことです。両氏の研究が、これら破壊的疾患の患者の転帰をいつの日か改善するための鋭い知見をもたらすと、私たちは期待しています。

EAについて

クインタイルズ子会社のEAは、最先端のゲノムシーケンシング、遺伝子発現、遺伝子型判定、バイオインフォマティクスのサービスを世界最大手の製薬企業、診断試験開発企業、政府部局、学術ラボに提供しています。各プロジェクトが臨床グレードの品質管理の下で実施されており、その保証のためにCLIA認証を取得し、GCPコンプライアンスと、実施試験に適用されるCLSIガイドラインを順守しています。EAのバイオインフォマティクス要員は、米食品医薬品局によるマイクロアレイ品質管理(MAQC)とシーケンシング品質管理(SEQC)の研究で重要な貢献をしています。これらの研究は、臨床診療と規制上の意思決定において次世代のシーケンシング技術と遺伝子発現技術を信頼性ある形で利用するための諸規格と品質尺度を改善することが狙いです。人々の健康を向上させる使命の一環として、EAは学術ゲノム研究助成プログラムや米国人類遺伝学会年次大会で主催した小児がんプログラム「Leave Your Fingerprint on the Cure」で、280万ドル以上を寄付してきました。

クインタイルズについて

フォーチュン500企業の一社であるクインタイルズ(NYSE:Q)はバイオ製薬分野の開発と商業的アウトソーシングのサービスを提供する企業として世界最大です。当社は約100カ国で働く3万2000人以上の従業員から成るネットワークを持っています。2013年度の市場販売成績トップ100の医薬品すべてに関して、その開発または商業化を支援してきました。顧客が医療成果を改善して効率と効果を向上させるべく努めている中で、当社は幅と深みのあるサービスに加え、治療領域・科学研究・分析における豊富な専門性により、顧客が複雑性を増すヘルスケア情勢を切り抜けることができるよう、支援しています。クインタイルズの詳細についてはwww.quintiles.comをご覧ください。

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