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アルジョハントレー:大型試験にて重度急性呼吸促迫症候群(SARDS)の患者に対する腹臥位状態の適用による死亡率の有意な減少を実証

2013年07月15日 PM07:40
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スウェーデン・マルメ

(ビジネスワイヤ) — ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(2013;368:2159-2168)に掲載された最近の試験の結果から、重度急性呼吸促迫症候群(SARDS)の患者に対する早期インターベンションとしての腹臥位(胸が下向き)状態の適用によって、死亡率が28日後で50%、90日後に42%、有意に減少すると結論付けられました(p<0.001)。人工呼吸器を使用していない日における有意な減少も、腹臥位グループの患者で同様の期間にわたって観察されました。

2013年6月号に掲載された論文は、患者466人が参加する多施設前向きランダム化対照試験の結果を報告したものです。人工呼吸器を付けたSARDS患者グループのうち、少なくとも1日16時間にわたって腹臥位に置かれた患者は、仰臥位(胸が上向き)に置かれた患者と比べ、死亡率が有意に低下しました。合併症の発生率は心停止の発生率を除き、両グループの間で有意差はありませんでした。心停止の率は仰臥位で高い値を示しました。

アルジョハントレーの臨床開発・臨床科学担当ディレクターを務めるAngel Delgado (PhD)は、次のように述べています。「ARDS患者を対象としたこれまでの臨床試験では、人工呼吸の際に腹臥位の状態を保つことの有効性とともに、死亡率の改善傾向が実証されたものの、統計的有意性が得られた試験はありませんでした。SARDS患者で腹臥位の状態を早期に適用することで死亡率に関する有意な効果を本研究で確認でき、非常に気を強くしています。」

ゲティンゲ・グループ傘下のアルジョハントレーは、RotoProne Therapy System、TriaDyne Proventa Therapy System、Nimbus Professional Systemなど、腹臥位療法を支える製品を製造しています。これらの製品は、腹臥位ポジショニングプロトコルに従うことで患者の姿勢を変更する際の物理的負担を軽減し、褥瘡などの合併症を防止することに役立つよう、設計されています。あらゆる医療機器と同様に、ユーザーは使用の適応を確認しなければならず、こうした機器は相応の資格を持った医療従事者によってのみ施されるべきです。

アルジョハントレーについて

ゲティンゲ・グループ傘下のアルジョハントレーは、医療とライフサイエンスの分野における質の向上とコスト効率に貢献する装置とシステムを提供する世界一流企業です。提供している装置・サービス・技術は、ArjoHuntleighのブランドで患者の取り扱いと衛生、消毒、DVT予防、医療用ベッド、褥瘡治療、診断の用途に、GETINGEのブランドで医療とライフサイエンスの分野における感染の管理と予防の用途に、MAQUETのブランドで手術作業場、心肺治療、救命医療の用途に活用されています。アルジョハントレーは移動が制約されている人々や関連症状の人々をケアするための多様な統合ソリューションを提供しており、高齢者ケア施設、病院、その他の医療環境においてケアの質を高めることを目的としています。詳細情報についてはwww.arjohuntleigh.comをご覧ください。

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Angel Delgado, PhD., Director Global Clinical Development & Clinical
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E-mail: angel.delgado@arjohuntleigh.com
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Tel: +46 767 612585
E-mail: alex.myers@arjohuntleigh.com

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