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米ノースカロライナ州リサーチ・トライアングル・パーク

（ビジネスワイヤ） — デジタルでつながる患者の力を活用すれば、医療システムの膨大な節約に貢献できるだけでなく、患者転帰も改善できます。

クインタイルズの新たな報告書「デジタル患者の力の活用（Harnessing the Power of the Digital Patient）」によれば、デジタル患者の関与を得ることができる企業は、自社を差別化して成功できる確率が高まります。この報告書は、製品開発の合理化、製品価値の証明、製品の普及・アドヒアランス促進に向けた患者参加に関する現代的なアプローチを探っています。

「デジタル患者の時代」を宣言したクインタイルズは、患者関与モデルの進化を追い、かつての会社中心のモデルから今では患者を中心としてモデルに変化していると論じています。

報告書では、患者を探すための「従来型」患者データベースの価値を否定し、インターネットに接続している24億人が「現代のデータベース」だと宣言しています。

クインタイルズ・デジタル・ペイシェント・モデルの中心は、患者コミュニティーを介した信頼関係の構築と自身の健康管理に努める患者のための機会創出です。これらのプログラムは、臨床試験の紹介からアドヒアランス・プログラムへの登録や仮想研究までさまざまです。これには、製品の価値や安全性を証明するための患者転帰報告、医療記録、検査データ、機器診断が含まれ、すべては施設に負担をかけることなく患者から直接収集されます。

共同執筆者であるクインタイルズのデビッド・コーマン広報担当シニアバイスプレジデントは、次のように述べています。「問題はこれらの機能がいつ利用できるようになるかということではなく、業界がこれらのアプローチをいつ標準として認めるかです。2007年から『デジタル患者の時代』に向けて準備してきた当社は、変革を実現するための能力と経験を備えています。」

クインタイルズのデジタル患者の経験は、2007年にMediguard.org、2009年にClinicalResearch.comを開設し、デジタル・ペイシェント・ユニットで治験依頼者のために350件を超す個別化した患者プログラムを完了させたことに遡ります。クインタイルズはこれまで、臨床状況を記録している300万人を超す患者との関係を管理してきました。その治療領域は、ほぼすべての分野にわたっています。

6分後に最初の患者が登録

デジタル患者への期待を示す一例は、ある観察研究に見ることができます。この研究で、クインタイルズはオンラインの患者コミュニティーから慢性閉塞性肺疾患（COPD）の患者425人を募集しました。わずか6分後に最初のデジタル患者がこの研究に登録し、わずか9暦日目にすべての患者の登録が終わりました。

定着率は59%向上

2つ目の例は、患者1255人を対象とした女性の健康に関する研究に見ることができます。この研究で、クインタイルズはフォローアップ時に連絡が取れなくなる患者や研究から完全に離脱する患者を減らそうと、各患者向けに個別のコミュニケーションプランを開発しました。この個別のコミュニケーションプログラムにより患者参加率が高く維持され、研究期間中の定着率が59%向上しました。

クインタイルズの報告書「Harnessing the Power of the Digital Patient」の全文は、こちらからご利用いただけます。

クインタイルズについて

クインタイルズはバイオ製薬分野の開発と商業的アウトソーシングのサービスを提供する企業として世界最大です。当社は約100カ国で働く2万7000人以上の従業員から成るネットワークを持っています。市場における販売成績トップ50の医薬品すべてに関して、その開発または商業化を支援してきました。顧客が医療成果を改善して効率と効果を向上させるべく努めている中で、当社は幅と深みのあるサービスに加え、治療領域・科学研究・分析における豊富な専門性により、顧客が複雑性を増すヘルスケア情勢を切り抜けることができるよう、支援しています。

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