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血小板反応性検査の臨床的有用性に関する重要報告が2013年米国心臓病学会で相次ぐ

2013年03月12日 PM09:25
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サンディエゴ

(ビジネスワイヤ) — 市場有数のVerifyNow®システムを開発したアキュメトリクスは、血小板反応性検査の臨床的有用性の根拠を固める一連の重要データが公表されたと発表しました。ステント治療を受けている高リスク患者を対象とする医療の現場における転帰データ、費用対効果分析、治療域の妥当性によって、血小板反応性検査が世界中で抗血小板療法を受けている数多くの患者のケアクオリティーを改善する上で、極めて重要な要素であることが一貫して実証されています。

コネティカット大学薬学部のクレイグ・I・コールマン薬学准教授(PharmD)の口頭発表において、費用対効果分析のデータについて説明されました。このデータから、血小板反応性を基本とする抗血小板療法戦略がPCI患者すべてにおいて、クロピドグレルの後発医薬品を使用する場合の一般的な療法と比べ、費用対効果が高いことが実証されました。コールマン准教授はこの発表に先立ち、ワシントンDCで開催された2013年心血管研究技術会議(2013 annual Cardiovascular Research Technologies meeting)で発表を行っています。この会議で准教授は、血小板反応性を基本とする抗血小板療法戦略がPCI患者すべてにおいて、より強力な阻害剤チカグレロルを投与する場合の一般的な戦略と比べ、費用対効果が高いことを実証しています。両分析ではVerifyNowシステムが使用され、このコストモデルを支持することとなりました。

コールマン准教授は、次のように述べています。「抗血小板療法は、強力な薬効を持ち、以前より低コストになった医薬品2種が承認され、最近になってクロピドグレルの後発医薬品が提供されるようになったことで、急速な発展を見せています。私たちのモデルが示す結果は、医療コストと再入院を低減しながら患者ケアのクオリティーを向上させようとする場合に、臨床医がPCI患者に対してどの抗血小板薬を使用するかについて、大きな影響を与える可能性があります。」

クリーブランドのユニバーシティー・ホスピタルズが発表したデータから、VerifyNow P2Y12による血小板反応性検査戦略と治療アルゴリズムに従って、ACS患者およびその他の高リスクPCI患者において2剤抗血小板療法(DAPT)と治療中の高い血小板反応性を管理することで、30日間のイベント発生率が低減し、同施設の安定した選択的PCI患者群のそれと同等な率になることが、実証されました。

オハイオ州クリーブランドのケース・ウエスタン・リザーブ大学ユニバーシティー・ホスピタルズで成人心臓カテーテルラボ・心血管インターベンション室副室長を務めるDr. Tom Lassarは、次のように述べています。「クリーブランド・ユニバーシティー・ホスピタルズのハリントン心血管研究所において、私たちは過去2年半にわたって、包括的な血小板機能検査管理プログラムを活用することで、高リスク患者における血小板反応性検査の利用をめぐり、時代の最先端に位置し続けました。私たちの意思決定に血小板反応性検査を組み込むことで、私たちが担当している高リスクのPCI患者を対象とする治療管理の意思決定において、非常に貴重な情報を得ることができます。このデータによって、血小板機能検査プログラムが私たちのPCI患者のケアクオリティーを改善するとの確信が深まります。私たちは血小板反応性プログラムを当ユニバーシティー・ホスピタルズのシステムにおけるその他の施設に拡大していきたいと思います。」

高い血小板反応性とそれに続く虚血性イベントのリスクの間の関係については、数多くの研究で特徴が明らかになっています。インダストリー・エキスパート・シアターで議論されたように、ADAPT-DESの別の分析から、非常に低い血小板反応性と出血合併症のリスク増加の間の関係についても、確認されています。

ニューヨーク市にあるコロンビア大学医療センター/ニューヨーク・プレスビテリアン病院の血管インターベンション治療センターで最高学術責任者(CAO)を務めるDr. Ajay J. Kirtane(MD、SM)は、次のように述べています。「血小板反応性に関する治療域という概念については、既に想定されてきました。患者8500人以上を対象に、反応性が最低五分位[PRU of 0-94]の患者は実質的に虚血性イベントの追加的予防処置を受けないものの、出血率が有意に高くなるという結果を実証することができました。こうした知見を押さえておくことで、臨床医は強力な抗血小板療法を受けている患者における出血合併症のリスクを最小化できるかもしれません。」

上市される可能性のある初の静脈注射用P2Y12阻害剤の第3相試験の結果をもたらす最新臨床試験を含め、抗血小板療法の一貫した追究は、血小板反応性に関する数多くの発表とともに、心血管疾患を抱える患者における抗血小板薬の最適な使用法をさらに明らかにすべき必要性を示しています。

アキュメトリクスのティモシー・スティル社長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「米国心臓病学会における展開によって、臨床診療におけるVerifyNowシステムの重要性がさらに裏付けられます。当社は、選択した抗血小板療法の戦略におけるリスク、ベネフィット、コストの管理に資するよう、決定的に重要な情報を提供する当社の市場有数の血小板反応性検査法が広く普及することを期待しています。今回のデータは、抗血小板療法を受ける数多くの患者に対する治療を改善する上で、臨床コミュニティーにさらなる指針を提供するものとなります。」

VerifyNowシステムは現在、米国の1000を超える施設と世界80カ国以上で使用されています。それらの国々では、抗血小板薬が将来において心臓発作や脳卒中などの血栓性事象の発生率を低減させるために処方されています。

アキュメトリクスについて

アキュメトリクスは、血小板機能を迅速に評価する業界有数の診断検査ツールを広く利用可能にすることで、血小板機能に対する医学的理解を深め、抗血小板療法を受ける患者に対する医療の質を高めることに専心しています。

アキュメトリクスのVerifyNowシステムは、医師が複数の抗血小板薬に対する患者の反応を測定するものであり、このような目的で迅速性と使いやすさを備えたプラットフォームとしては初めてのものです。VerifyNowシステムは、FDAが承認したアスピリン製品、P2Y12阻害剤(例えばクロピドグレル)、GP IIb/IIIa阻害剤を含め、主要な抗血小板薬のすべてに対応し、医師が情報を得た上で臨床判断を下す際に、貴重な情報を提供します。VerifyNow P2Y12検査およびVerifyNow PRUTestはラボまたはポイント・オブ・ケア施設において使用する全血アッセイで、血小板のP2Y12受容体阻害の程度を測定するものです。VerifyNow P2Y12検査はまた米国以外で、心血管疾患の患者における再発イベントのリスク評価に使用されています。

アキュメトリクスとその製品に関する詳細についてはwww.accumetrics.comをご覧ください。

AccumetricsのロゴとVerifyNowはアキュメトリクスの登録商標です。

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