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研究により肥満患者の閉鎖手術切開の管理におけるPrevena™切開管理システムの使用が良好な成績を示す

2012年12月06日 PM06:25
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サンアントニオ

(ビジネスワイヤ) — キネティック・コンセプツは本日、The Journal of Thoracic and Cardiovascular Surgery誌に掲載された新しい論文により、胸骨切開術を受けた肥満患者において、閉鎖切開に対して術後最初の6~7日間にPrevena™切開管理システムを使用すると、従来の創傷被覆と比較して感染率が有意に抑制されることが証明されたと発表しました。胸骨切開術後の不十分な治癒と感染症は肥満患者にとって重要な問題で、重篤疾患および死亡のリスク増加をもたらします。入院期間とフォローアップの長期化も医療費を増大させる可能性があります。

ベルリンドイツ心臓病センターの上級医であるOnnen Grauhan教授は、次のように述べています。「この研究はPrevena™システムの使用が、肥満患者における胸骨正中切開術後の感染率を統計的に有意に抑制することを示しました。心臓手術後の手術部位感染の予防は、インターベンションよりはるかにコスト効率が高く、閉鎖切開に対する陰圧技術の適用は、この高リスクの患者集団における合併症を回避したい外科医と医療提供者に対し、1つの解決策をもたらし得るものです。」

ベルリンドイツ心臓病センターは心臓血管・胸部疾患の治療で国際的に有名な高度病院で、心臓血管の大手術を1年に4500例以上実施しています。

この前向き研究は心臓手術で胸骨正中切開を受けた治療継続患者150人の肥満患者における感染率を比較したもので、75人の患者が6~7日間 Prevena™システム(-125mmHg)による陰圧創傷被覆処置を受け、残り75人の患者には従来の創傷被覆が施されました。90日後、Prevena™治療群の患者75人中3人(4パーセント)のみが感染症を発症したのに対し、従来の創傷被覆を施した患者群75人中12人(16パーセント)が切開部で感染症を発症しました(p=0.0266)。

KCIの最高医学責任者(CMO)であるロン・シルバーマン(MD)は、次のように述べています。「この臨床試験から得られた結果は、胸骨正中切開術におけるPrevena™療法の適用が、大きな患者利益をもたらすことを証明しました。創合併症のリスクを有すると考えられる患者の閉鎖手術切開において、Prevena™療法の使用を支持する証拠は増え続けており、今回の結果もその新たな例となるものです。」

Prevena™切開管理システムは、縫合閉鎖またはステープル閉鎖の後も滲出液を出し続ける閉鎖切開の管理を目的としています。Prevena™療法は、治癒を早め、合併症を減らし、患者の生活を向上させるソリューションによって、医療の実践に変革をもたらすKCIの継続的な努力の一例です。

KCIのジョー・ウッディー社長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「Prevena™療法は外科切開の治癒に真の変革をもたらすことで、当社の外科的ソリューションプラットフォームを拡充します。すなわち、当社の陰圧創傷治療製品のフルスイートを重要な成長分野となる異種手術ないし隣接手術へと拡大させ、当社の顧客と患者に大きな臨床的・経済的利益をもたらす機会を浮き彫りにするものです。」

KCIについて

キネティック・コンセプツは世界一流の医療技術企業として、世界20カ国以上の顧客と患者に対し、高度技術に基づいて変革をもたらす革新的な治癒ソリューションの理解・開発・販売に専心しています。米テキサス州サンアントニオに本社を置くKCIは、創傷治療の科学を発展させ、医療専門家の進化するニーズに対応する顧客志向の革新成果を創出することで、患者ケアに好影響を与えることに傾注しています。KCIの専有的な陰圧技術は、医療提供者が多様なタイプの創傷を処置する方法に革命をもたらしました。V.A.C.®治療システムは世界全体で700万例以上の創傷治療で使用されてきました。KCIとその製品の詳細情報については、www.KCI1.comをご覧ください。

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