ダブリン
(ビジネスワイヤ) — コヴィディエン(NYSE: COV)は本日、2012年度第4四半期(2012年7~9月)の業績を発表しました。第4四半期の純売上高は30億ドルで、前年同期の30億8000万ドルから3%減少しました。四半期売上高成長率には、不利な為替レートの変動(成長率を約3ポイント押し下げ)と2011年度第4四半期に営業週数が1週間多かったこと(7~8ポイント押し下げ)が反映されています。
2012年度第4四半期の粗利益率は55.6%で、前年同期の56.5%から0.9ポイント低下しました。調整後ベースでは、添付の四半期非GAAP差異調整表に示す特別項目を除いた2012年度第4四半期の粗利益率は56.5%で、前年同期から0.2ポイント低下しました。この低下は主として不利な為替レートの変動によるものですが、その一部は事業構成と製造コスト低下活動の効果によって相殺されました。
2012年度第4四半期の販売費および一般管理費は、前年同期を若干下回りました。これは、前年同期の追加の週と法務費用の高さを反映したものです。2012年度第4四半期の研究開発(R&D)費は純売上高の5.1%となりました(前年同期は売上高の5.4%)。
2012年度第4四半期の営業利益は5億5200万ドルで、前年同期は5億9600万ドルでした。添付の表の特別項目を除いた2012年度第4四半期調整営業利益は、6億3500万ドルでした(前年同期は6億8500万ドル)。特別項目を除いた2012年度第4四半期調整営業利益による売上高営業利益率は、21.2%でした(前年同期は22.3%)。
2012年度第4四半期の実効税率は9.2%でした(前年同期の実効税率は19.7%)。添付の表の特別項目を除いた2012年度第4四半期の調整ベースの税率は17.3%でした(前年同期は18.2%)。
2012年度第4四半期の継続事業による希薄化後1株当たり利益(GAAPベース)は0.96ドルでした(前年同期は0.93ドル)。添付の表の特別項目を除いた2012年度第4四半期の希薄化後調整1株当たり利益は1.02ドルでした(前年同期は1.08ドル)。
2012年度通期の純売上高は118億5000万ドルで、前年度の115億7000万ドルから2%増加しました。2012年度通期の売上高成長率は不利な為替レートの変動により2ポイント押し下げられ、2011年度の営業週数が1週間多かったことでさらに約2ポイント押し下げられました。
2012年度の営業利益は24億1000万ドルでした(前年同期は23億8000万ドル)。添付の表の特別項目を除いた2012年度調整営業利益は26億7000万ドルでした(前年同期は25億7000万ドル)。特別項目を除いた2012年度の調整営業利益による売上高営業利益率は、22.5%でした(前年度は22.2%)。
2012年度の実効税率は15.4%でした(前年度の実効税率は15.0%)。添付の表の特別項目を除いた2012年度の調整ベースの税率は17.3%となりました(2011年度は18.3%)。
2012年度の継続事業による希薄化後1株当たり利益(GAAPベース)は3.92ドルでした(2011年度は3.79ドル)。添付の表の特別項目を除いた2012年度の継続事業による希薄化後調整1株当たり利益は4.26ドルで、前年度の3.97ドルから7%増加しました。
ホセ・E・アルメイダ会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「第4四半期には堅調な業績を上げ、2012年度を予想どおりに終えることができました。報告業績は米ドルがほとんどの通貨に対して上昇したことと2011年度第4四半期の営業週数が多いという例外的条件によって抑制されました。当社最大の事業セグメントである医療機器では、引き続き市場を上回る成長率を上げました。この動きは、Sonicision™コードレス超音波切開装置、Solitaire™ FR血行再建装置、Pipeline®塞栓形成装置を含む新製品が主導しました。」
「2012年度に当社はポートフォリオの再編で大きく前進しました。医薬品事業のスピンオフを発表した一方で、優れた成長見通しをもたらす買収を通じて40億ドル以上の新たな市場機会を獲得しました。新規の研究開発投資を行い、25個を超える新製品を発売し、将来の成長に資するいくつかの生産性イニシアチブを実施しました。新興市場では再び目覚ましい売上高の成長を達成し、このような急成長地域での売上高と市場プレゼンスを拡大する複数年投資の恩恵を受け始めています。」
「2013年度については、当社は9月に発表した売上高と営業利益率についてのガイダンスを達成できると考えています。現在の市場環境の逆風と米国の医療機器課税にかかわらず、当社では、強力な新製品パイプライン、魅力的な投資機会、資本の柔軟性により市場での課題に対応し、優れた有機的成長を果たすことができると確信しています。」
事業セグメント別業績
医療機器の第4四半期の売上高は20億6000万ドルで、前年同期の20億9000万ドルから1%減少しました。当四半期の事業売上高成長率は2%でした。この四半期売上高成長率は為替変動により3ポイント押し下げられています。上述したように、売上高には前年同期の営業週数が1週間多かったこともマイナスに作用しました。営業面では、第4四半期のエンドメカニカルの売上高は前年同期を下回りました。当社の革新的製品のTri-Staple™リロードでの大きな増加よりも外科器具の売上高の減少が上回りました。これには、価格圧力とDuet TRS™のリコールの影響が反映しています。軟組織再生修復製品では、メッシュ製品とバイオサージェリー製品の売上高が機械的固定製品の減少を上回りました。機械的固定製品には依然として市場の逆風があります。エネルギー製品の売上高は当四半期も2桁増となりました。これは主に、血管シーリング製品の良好な業績が継続したためです。酸素測定・監視ではセンサーとモニターの売上増が貢献し、事業売上高は前年同期を上回りました。気道・換気の売上高も、主としてベンチレーターの2桁増を要因として前年同期を上回りました。血管製品は、神経血管製品の稀に見る成長がけん引し、売上高が増加しました。
2012年度における医療機器の売上高は81億1000万ドルで、前年度の78億3000万ドルから4%増加しました。その主要因は、血管製品とエネルギー製品の売上高の増加です。為替変動により、売上高成長率は2ポイント押し下げられています。
医薬品の第4四半期の売上高は5億200万ドルで、前年同期の売上高5億700万ドルと比べて1%減少しました。当四半期の事業売上高成長率は2%でした。この四半期売上高成長率は為替変動により3ポイント押し下げられています。医薬品の業績には、前年同期の営業週数が1週間多かったこともマイナスに作用しました。スペシャルティ医薬品の売上高は前年同期から急増しました。EXALGO®(ヒドロモルフォン塩酸塩)の良好な業績が主な要因です。営業面では、医薬品有効成分(API)の売上高は、ペプチドの売上増を中心に前年同期を上回りました。当四半期の造影剤製品の売上高は、装置製品を中心とした米国の継続的軟調を主要因として、前年同期を下回りました。放射性医薬品の四半期売上高は、米国と欧州での売上高の減少を反映し、前年同期比で減少しました。
2012年度の医薬品の売上高は20億ドルで、前年度の19億7000万ドルから2%増加しました。この増加は主にスペシャルティ医薬品が16%成長したことによるものです。為替変動により、売上高成長率は1ポイント押し下げられています。
メディカル・サプライの第4四半期の売上高は4億3900万ドルで、前年同期の4億8100万ドルから9%減少しました。これは、前年同期の営業週数が1週間多かったことを主な原因として4つの製品ラインのすべてが全体的に減少したことによるものです。
2012年度のメディカル・サプライの売上高は17億4000万ドルで、前年度の17億8000万ドルを2%下回りました。これは、SharpSafety™製品とOEM製品の売上高が減少したことを反映しています。為替変動により、売上高成長率は1ポイント押し下げられています。
以前発表した自社株買入プログラムにより、2012年度第4四半期中にコヴィディエンは約960万株の普通株式を購入しました。
コヴィディエンについて
コヴィディエンはヘルスケア製品の世界的大手企業として、患者転帰改善のための革新的メディカルソリューションを創出し、臨床でのリーダーシップと卓越性によって価値を提供しています。医療機器、医薬品、メディカル・サプライの3領域で、業界をリードする広範な製品ラインの製造、供給、サービスを行っています。当社は2012年度に119億万ドルの売上高を上げ、世界70カ国に約4万3000人の従業員を擁し、当社の製品は140を超える国々で販売されています。当社事業の詳細については、www.covidien.comをご覧ください。
電話会議とウェブキャストについて
当社は、本日午前8時30分(米国東部時間)より投資家向けの電話会議を開催します。この電話会議には以下の3通りの方法で参加できます。
- コヴィディエンのウェブサイト:http://investor.covidien.com
- 電話:「聴取のみ」の参加者も質疑応答への参加を希望する場合も、米国からのダイヤルイン番号は800-295-4740です。米国以外から参加する場合、ダイヤルイン番号は617-614-3925です。アクセスコードはいずれも60514263です。
- 録音再生:電話会議の録音再生は、2012年11月9日午前11時30分から2012年11月16日午後5時00分まで聴取できます。米国からのダイヤルイン番号は888-286-8010です。米国以外の参加者のダイヤルイン番号は617-801-6888です。録音再生のアクセスコードはいずれも67017254です。
非GAAP財務指標
本プレスリリースには、事業成長率、調整粗利益率、調整営業利益、調整1株当たり利益、調整営業利益率などの財務指標が含まれ、これらはいずれも米国証券取引委員会の該当規則および規制では「非GAAP」の財務指標と見なされます。
これらの非GAAP財務指標は、一般に認められた会計原則に沿って作成された財務情報を補足するものであり、当該情報の代わりとなるものではありません。当社の非GAAP指標の定義は、他社の類似した名称の指標とは異なる場合があります。
本プレスリリースで使用した非GAAP財務指標は、大きく変動する可能性があり、予測が困難なことがある特別項目による調整を行うものです。当社は一般的に、コヴィディエンの過去の営業業績の評価、同業他社の営業業績との比較、経営陣のインセンティブ報酬の決定など、経営陣の財務および事業上の意志決定を円滑に進める目的で、これらの非GAAP財務指標を使用しています。こうした非GAAP財務指標は当社の事業に対する追加的な観点を反映したものであり、GAAPベースの業績やGAAP財務指標に対する調整と同時に検討することで、コヴィディエンの事業に影響を及ぼす要因や傾向をより詳細に把握できるようになっています。
非GAAP財務指標は、当社が報告した営業業績の増減につながる項目の影響を除外しているため、当社経営陣は投資家の方々に対して、当社の連結財務報告、および公式報告書を全体的に確認することを強くお奨めします。非GAAP財務指標とそれに最も直接的に対応するGAAP財務指標との差異調整は、本リリースに付された表に記載されています。
将来見通しに関する記述
本通知に含まれる記述で過去の事実について記述していないものは、1995年米国民事証券訴訟改革法で定義される意味での将来見通しに関する記述を構成する場合があります。本通知に含まれる将来見通しに関する記述はいずれも、当社経営陣の現時点における見解と予想に基づいていますが、いくつものリスク、不確実性、および状況の変化の影響を受け、その結果、実際の結果または当社の行動が当該記述によって表明されている、または含意されているものとは大幅に異なるものとなる場合があります。実際の将来の結果が現在の期待と大きく異なる場合の要因としては、睡眠治療製品の売却が完了しないか完了が遅れる可能性、効果的に新製品を導入して販売したり技術の進歩に追従したりする当社の能力、少数の大規模な公的ないし私的保険業者の支払い実態、顧客、購入グループ、第三者支払者、および政府組織による経費抑制努力、知的財産権上の紛争、複雑かつ費用のかかる規制(医療における不正および乱用に対する規制および海外腐敗行為防止法を含みます)、製造ないしサプライチェーン上の諸問題や障害、市況商品価格の上昇、コヴィディエンまたはその製品にかかわるリコールや安全警告および否定的報道、製造物責任上の損失およびその他の訴訟による債務、当社事業部門または商品の切り離し、他の会社および事業を対象とする戦略的買収、投資、または提携を実行する当社の能力、競争、米国外で事業を行うことに関連するリスク、外国為替レート、環境修復にかかわる経費が含まれますが、これらに限定されません。これらおよびその他の要因は、2011年9月30日を末日とする2010年度のフォーム10-K年次報告書および引き続き米国証券取引委員会に提出した書類の中でより詳細に、特定および記述されています。当社は、法律によって要求されている範囲を超えてこれらの将来見通しに関する記述を更新する一切の責務を否認します。
コヴィディエン | ||||||||||||||||||
連結損益計算書 | ||||||||||||||||||
四半期(2012年9月28日締め、2011年9月30日締め) | ||||||||||||||||||
(単位は百万ドル、ただし1株当たりの数値を除く) | ||||||||||||||||||
四半期 | 比率 | 四半期 | 比率 | |||||||||||||||
2012年9月28日締め(1) | (対純売上高) | 2011年9月30日締め(1) | (対純売上高) | |||||||||||||||
純売上高 | $ | 3,001 | 100.0 | % | $ | 3,078 | 100.0 | % | ||||||||||
売上原価(2) | 1,333 | 44.4 | 1,338 | 43.5 | ||||||||||||||
粗利益 | 1,668 | 55.6 | 1,740 | 56.5 | ||||||||||||||
販売費および一般管理費(2) | 929 | 31.0 | 938 | 30.5 | ||||||||||||||
研究開発費 | 153 | 5.1 | 167 | 5.4 | ||||||||||||||
事業再編費用(純額) | 34 | 1.1 | 39 | 1.3 | ||||||||||||||
営業利益 | 552 | 18.4 | 596 | 19.4 | ||||||||||||||
支払利息 | (51 | ) | (1.7 | ) | (50 | ) | (1.6 | ) | ||||||||||
受取利息 | 3 | 0.1 | 5 | 0.2 | ||||||||||||||
その他の利益(純額) | 7 | 0.2 | 22 | 0.7 | ||||||||||||||
継続事業による税引前利益 | 511 | 17.0 | 573 | 18.6 | ||||||||||||||
法人所得税 | 47 | 1.6 | 113 | 3.7 | ||||||||||||||
継続事業による利益 | 464 | 15.5 | 460 | 14.9 | ||||||||||||||
非継続事業による損失(法人所得税控除後) | (3 | ) | (0.1 | ) | (9 | ) | (0.3 | ) | ||||||||||
純利益 | $ | 461 | 15.4 | $ | 451 | 14.7 | ||||||||||||
基本1株当たり利益: | ||||||||||||||||||
継続事業による利益 | $ | 0.97 | $ | 0.94 | ||||||||||||||
非継続事業による損失 | (0.01 | ) | (0.02 | ) | ||||||||||||||
純利益 | 0.96 | 0.92 | ||||||||||||||||
希薄化後1株当たり利益: | ||||||||||||||||||
継続事業による利益 | $ | 0.96 | $ | 0.93 | ||||||||||||||
非継続事業による損失 | (0.01 | ) | (0.02 | ) | ||||||||||||||
純利益 | 0.95 | 0.92 | ||||||||||||||||
加重平均流通株式数(単位:百万株): | ||||||||||||||||||
基本 |