医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【東海大グループ】日常診療に漢方処方87%‐医師半数「証」考慮せず

【東海大グループ】日常診療に漢方処方87%‐医師半数「証」考慮せず

読了時間:約 1分15秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2024年11月01日 AM10:37

日常診療に漢方薬を活用している医師が8割以上に上ることが、東海大学医学部医学科専門診療学系漢方医学の野上達也准教授が代表とする共同研究グループの調査で明らかになった。国内における漢方薬の高い普及率を改めて証明する一方、漢方薬を活用する医師の約半数は、)を考慮せず、西洋医学的診断のみを根拠に処方している実態も判明。研究グループは、漢方医学の卒後教育体制の充実やAI・アルゴリズムが候補となる漢方薬を提示する「」の支援ソフトウェア開発を加速させ、「証を考慮した漢方薬の利用を促進する研究・施策が期待される」とした。

研究成果は、日本漢方生薬製剤協会の協力のもと、日本東洋医学会の英文学術誌のオンライン版に掲載されたもの。それによると、初期臨床研修医を除いた652人の医師のうち、86.7%に当たる565人が漢方薬を日常診療に活用していた。漢方薬の処方経験がない回答者は25人(3.8%)にとどまった。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【厚労省】インフル診断薬点検指示-ワクチン接種後に陽性
  • 【厚労省】投与前に妊娠可能性確認-ゾコーバとラゲブリオ
  • 【国民民主党】中間年改定廃止へ申入書-「供給不安下ではマイナス」
  • 【厚労省】後発品71品目を薬価収載-初後発に「エクア」など
  • 【厚労省】メフィーゴ有床施設で投与-適正使用体制の整備まで