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認知症発症リスク、2型糖尿病発症時の年齢が若いほど上昇か?

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2021年05月14日 PM01:00

糖尿病の発症年齢が低い人ほど認知症ハイリスク

2型糖尿病の発症年齢と認知症のリスクとの関連が報告された。高齢になってから糖尿病を発症した人よりも、若い時期に糖尿病を発症した人は認知症リスクが高いという。パリ大学(フランス)のClaudio Barbiellini Amidei氏らの研究によるもので、詳細は「Journal of the American Medical Association(JAMA)」に4月27日掲載された。


画像提供HealthDay

糖尿病患者は認知症の発症リスクが高いことが知られている。ただし糖尿病の発症年齢との関連は、これまで明らかになっていない。

Amidei氏らの研究は、英国で1985年に登録が開始された人口ベースの前向きコホート研究「ホワイトホールII」のデータを用いて行われた。1万95人の参加者(1985~1988年の登録時に35~55歳、男性67.3%)を2019年3月31日まで追跡。追跡期間31.7年(中央値)の間に、1,710人の2型糖尿病発症、639人の認知症発症が記録されていた。

非糖尿病者の70歳時点での認知症発症率は1,000人年当たり8.9だった。それに対し、2型糖尿病を過去5年以内に発症した人は1,000人年当たり10.0、過去6~10年に発症した人は13.0、10年以上前に発症した人は18.3だった。

多変量解析の結果、70歳の非糖尿病者に比較して、2型糖尿病を10年以上前に発症した人の認知症発症ハザード比(HR)は2.12(95%信頼区間1.50~3.00)であり、有意にハイリスクだった。また、過去6~10年に発症した人はHR1.49(同0.95~2.32)、過去5年以内に発症した人はHR1.11(同0.70~1.76)で、2型糖尿病の発症時期が早いほど認知症のリスクが高いという関連が認められた(傾向性P<0.001)。

認知症発症リスクに関連する臨床検査値、社会人口学的因子、健康関連行動を調整した解析では、2型糖尿病の発症年齢が5歳低いごとに、70歳時点での認知症発症ハザード比が1.24(同1.06~1.46)と、有意に上昇するという関連が明らかになった。

著者らは、「追跡期間が中央値31.7年に及ぶこの縦断的コホート研究により、糖尿病発症時の年齢が若いほど、人生の後半での認知症発症リスクが有意に高くなることが示された」と結論をまとめている。(HealthDay News 2021年4月28日)

▼外部リンク
Association Between Age at Diabetes Onset and Subsequent Risk of Dementia

HealthDay
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