医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > DS-8201、HER2陽性の再発・転移性乳がん対象P2試験開始-第一三共

DS-8201、HER2陽性の再発・転移性乳がん対象P2試験開始-第一三共

読了時間:約 52秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年09月01日 PM12:30

日本、北米などで230名以上の患者を登録予定

第一三共株式会社は8月30日、HER2に対する抗体薬物複合体(ADC)「DS-8201」について、HER2陽性の再発・転移性乳がん患者対象の第2相臨床試験「DESTINY-Breast01」を開始したことを発表した。

同試験は、トラスツズマブ )治療抵抗性のHER2陽性の再発・転移性乳がん患者対象の国際共同第2相臨床試験。有効性、安全性および薬物動態を評価するパート1と、推奨用量を決定するパート2の、2つのパートからなる。

パート2では、T-DM1治療抵抗性の患者群および抵抗性以外の理由でT-DM1の投与を中止した患者群において、DS-8201の有効性と安全性を評価する。主要評価項目は客観的奏効率(腫瘍が完全に消失または30%以上減少した患者の割合)で、日本、北米、欧州、アジアなどで230名以上の患者を登録する予定。

HER2発現の他の固形がんでの試験、併用療法試験も進める予定

現在、トラスツズマブ、ペルツズマブ、T-DM1などHER2を標的とする既存の抗がん剤治療を受けた後に進行した、HER2陽性の再発・転移性乳がんに対する標準治療はない。

同社は、今回の試験に加え、HER2発現の他の胃がん、大腸がん等の固形がんでの試験や他剤との併用療法試験も積極的に進めていくとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 縁取り空胞を伴う遠位型ミオパチー薬「アセノベル」承認-ノーベルファーマほか
  • 遺伝子治療レンメルディ、小児の異染性白質ジストロフィーでFDA承認-協和キリン
  • 発作性夜間ヘモグロビン尿症、補体(C5)阻害剤と併用投与する薬剤「ボイデヤ(R)」の国内初の承認を取得-アレクシオンファーマ
  • 多発性嚢胞腎、iPS病態モデルから見出した治療薬候補の前期P2試験開始-CiRAほか
  • 男性型脱毛症(AGA)治療薬、デュタステリド錠0.5mgZA「トーワ」発売-東和薬品