医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > ウルティブロ、ステロイド治療中のCOPD患者に対する可能性を確認-スイス・ノバルティス

ウルティブロ、ステロイド治療中のCOPD患者に対する可能性を確認-スイス・ノバルティス

読了時間:約 1分21秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年06月12日 PM03:00

血中好酸球数が高値のCOPDの一部で、ICSを必要としない可能性を示唆

スイスのノバルティス社は5月23日、直接比較試験であるFLAME試験についてさらなる追加解析を行ったところ、血中好酸球数が高値の慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の一部で、吸入ステロイド()を必要としない可能性があることが示唆されたと発表した。

新たな解析によると、「(R)(R)」(一般名:グリコピロニウム50μg/インダカテロール110μg)は、日本では未承認の用法・用量のサルメテロール50μg/500μg1日2回投与()と比較して、好酸球数にかかわらず一貫して同様またはより優れたベネフィットをもたらすことが示されたという。この結果は、好酸球数が高値の患者にはICSによる治療の方が良好な臨床成績をもたらすという、これまでのデータと対照的な結果だ。

FLAME試験は、3,362名のCOPD患者を対象とした、52週間の無作為化、二重盲検、ダブルダミー、並行群間比較、実薬対照非劣性試験。43か国の356施設で実施された。同試験は、COPDの治療のウルティブロの効果検証を目的とした、IGNITE第3相臨床試験プログラムの一部。

ICS投与検討時はリスク-ベネフィット評価を個々に実施する必要性を提起

2017年のGOLDレポートでは、一部の患者で、血中好酸球数の高値はデュアルブロンコダイレーター()よりLABA/ICS併用の使用を支持するためのバイオマーカーとみなしてよいのではないかと示されている。FLAME試験の新たな解析では、血中好酸球数が2%以上もしくは2%未満であるかにかかわらず、増悪を抑制する上でウルティブロの1日1回投与がSFCの1日2回投与より優れていることが示された。また、いずれのカットオフ値においてもSFCの有効性がウルティブロより優れることは示されなかったという。

なお、このデータは米国胸部疾患学会の「Blue Journal」の100周年記念号に公表されており、ICS投与を検討する際にはリスク-ベネフィット評価を個々に実施する必要性を提起している。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • リスジプラム、I型SMA対象P2/3試験で継続的な運動機能・生存率の改善-ロシュ
  • エドルミズ、悪性腫瘍におけるがん悪液質の治療薬として発売-小野薬品
  • 服部氏「パーキンソン病の重要なカギは腸内細菌」日本メドトロニック社セミナーで発言
  • COVID-19治療薬の使用「重症化する前が最適」 ギリアド社セミナーで三鴨氏
  • トミネルセン、顕性ハンチントン病対象P3試験で投与中止を決定-ロシュ