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IPPNWドイツ支部、福島原発事故による健康被害を報告

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2013年03月09日 PM07:13

予想よりもはるかに高いがん発症率

福島第一原発事故以来、日本におけるがん発症率が、以前に予想されていたよりもはるかに高くなる可能性があることを核戦争防止国際医師会議(International Physicians for the Prevention of Nuclear War: IPPNW)ドイツ支部が7日、発表した。

「福島第一原発事故による健康被害(Gesundheitliche Folgen von Fukushima)」と題した報告書によると、原発事故による健康への影響は事故から、わずか2年後の今でも科学的に証明されるという。

IPPNW のヘンリック・パウリッツ氏は、3つの異なる推計と最新の知見により、「外部被ばくだけでも4万~8万件のがん症例が増えるはずだ」と語った。

出生率が4.7%減少

小児および青少年における甲状腺異常の数に影響が顕著に表れている。福島県だけで0~18歳の40%以上(5万5592人)に甲状腺異常、特にのう胞がみつかった。子どもののう胞やしこりは大人のとは異なり、がんの前兆といわれる。

さらに、報告書の中では乳幼児の死亡率の増加が示唆されている。0歳児が、統計的に予想されるよりも75人多く死亡した。チェルノブイリ原発事故後も同様の事例が報告された。

また、原発事故9か月後の出生率が日本全国で4.7%減少、それは、約4300人の子どもの不足を意味する。福島県内での出生率は15%減少した。

外部被ばくによる発がん症例が4万~8万件増加

最新の知見によると、外部被ばくによって予想される発がん件数は3万7899~8万2606件、食品摂取によって予想される発がん件数は3万7266件。

一方、世界保健機関(WHO)も2月28日、福島原発事故の被ばくによる「健康リスク評価」に関する報告書を発表した。報告書では、「日本国内外の一般の人々に対する健康のリスクは低く、発がんリスク増加の可能性は低い」と結論付けている。(太田みほ)

ニュース:WHO、福島原発事故による健康リスク報告

▼外部リンク

IPPNWドイツ支部の報告書(ドイツ語)
http://www.ippnw.de/

IPPNWドイツ支部の報告書(日本語)
http://www.fukushima-disaster.de/

WHOのプレスリリース
http://www.who.int/

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