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アーユルヴェーダ薬で鉛中毒のリスク、水銀やヒ素の含有も

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2012年09月04日 AM08:00
伝統的薬品に注意

ニューヨーク市健康精神衛生部は、2011年、12年とインドで製造された10種類の経口アーユルヴェーダ薬の使用に伴う6件の鉛中毒について調査を行なった。

調査によると、症例となった6人は米国以外の出身の妊婦であり、ニューヨーク州法にしたがった医療機関での定期出生前診断を受けたところ、鉛中毒のリスクがあることが判明した・

インドではアーユルヴェーダなど数千年の歴史の中で開発された伝統的民間療法が根付いているが、鉛には脳や腎臓、神経にも損傷を加える可能性があり、米国疾病管理予防センター鉛中毒の危険性を高めると発表している。

出生地にも考慮すべき

6人の妊婦の血中鉛濃度(BLLs)は16~64μg/dlで、鉛中毒を引き起こせば母体だけでなく胎児にも低体重や発育遅延、知能の成長や行動に問題が起きる可能性がある。

製品の鉛含有率は最大2.4%で、さらにいくつかの製品には、水銀やヒ素といった危険な物質が含まれていることが分かっている。

問題となった10製品のうち8つはインドで購入されたものであることが分かっており、インターネット上で販売されているものに関しては規制当局によって承認されていない。

米国食品医薬品局(FDA)は08年にアーユルヴェーダの薬を服用する際の注意に関して警告を行なったが、疾病管理予防センターの研究者は医療提供者は妊婦の診察に際して外国で生まれたか、外国で妊娠した親について、重金属中毒を調査する際には、アーユルヴェーダ薬のような輸入薬品・サプリ・レメディについても考慮すべきであると述べている。

いずれにしても、伝統的薬品であることや、天然由来成分のみと謳っているものが安全である保証はないという一つの例であることは間違いない。

▼外部リンク

COSMOS│Ayurvedic medicines pose lead poisoning risk
http://www.cosmosmagazine.com/

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