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キャンサー・ディスカバリー誌に掲載のEXALT-1試験に関する論文で初のAI支援機能的精密医療プラットフォームががんの治療成績を改善することが証明

2021年10月15日 AM01:25
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ウィーン & 英オックスフォード

(ビジネスワイヤ) — エクセンシア(Nasdaq: EXAI)、ウィーン医科大学、オーストリア科学アカデミー分子医学研究センター(CeMM)は本日、米国がん学会が発行するキャンサー・ディスカバリー誌に、EXALT-1試験の最終結果を掲載したと発表しました。「機能的精密医療は進行期の中悪性度血液がんで臨床的利点をもたらし並外れた奏功患者を識別」(Functional Precision Medicine Provides Clinical Benefit in Advanced Aggressive Haematological Cancers and Identifies Exceptional Responders)と題された論文は、末期血液がんの患者さんに対し、自身の組織試料で医薬品の奏功を確認する体外検査の結果に基づき、どの治療薬が最も有効であるかを提示する上で、エクセンシアのAI支援精密医療プラットフォーム(本論文では単一細胞機能的精密医療(scFPM)と表記)の使用が実臨床に及ぼす潜在的効果を具体的に示しています。本研究の中間データは、すでにThe Lancet Haematology誌に掲載されています。

エクセンシアのトランスレーショナルリサーチ担当バイスプレジデントで本プラットフォーム技術の共同発明者のGregory Vladimer博士は、次のように述べています。「精密医療とは、適切な薬を、適切な患者に、適切なタイミングで投与することです。当社は、単一細胞解像度にて、生存能力のある患者試料に対し医薬品が示す効果のロバストで正確な評価を実現することで、治療コースの選択に先立ち、血液腫瘍医が患者の奏功について予測できるようにする技術を創出しました。がん精密医療に遺伝学を適用することで、標的の存在を確認するこが可能となる一方、患者細胞を使用し、利用可能な治療薬の選択肢の機能的特性評価を短い時間枠で行うことで、がん細胞の感受性に関する証拠が提供可能となります。」

ウィーン医科大学の血液腫瘍医で本研究の治験責任医師を務めたフィリップ・P・ステイバー博士(M.D.、Ph.D.)は、次のように述べています。「EXALT-1試験は、この種のものとしては初の前向き試験で、機能的精密医療プラットフォームが個々の患者にとって最適な治療薬を確認できる潜在力を実証しました。試験結果は明確なものです。リアルタイム生検による単一細胞での治療薬スクリーニングに基づく推奨内容に従った治療を受けた患者は、先行治療ラインと比較して長い無増悪生存期間を維持していました。」

前向き単群非盲検試験であるEXALT-1試験は、さまざまな中悪性度血液がんの患者を対象としたバスケット試験で、計76人の患者の評価を実施しました。そのうち56人がscFPMに基づく治療、20人が医師選択治療を受けました。中央値23.9カ月の追跡期間で、患者の54%(56人中30人)が臨床的利点を示し、先行治療ラインと比較して無増悪生存期間(PFS)が1.3倍以上長く、奏功した患者の40%(30人中12人)がそれぞれの疾患における予測より少なくとも3倍長く持続する例外的奏功を達成しました。scFPMに基づく治療におけるPFSは有意に延長されました(p=0.0093)。注目すべき点として、患者の23%(56人中13人)がscFPMに基づく治療から12カ月にわたり無増悪であったのに対し、先行治療の段階における割合はわずか5%(56人中3人)でした。scFPMの結果に基づく治療を受けた患者における客観的奏効率は55%でした。

オーストリア科学アカデミー分子医学研究センター(CeMM)のサイエンティフィックディレクターであるジュリオ・スパーティ・ファーガは、次のように述べています。「本試験は、学術研究とイノベーション、臨床的専門知識、製剤技術ノウハウをまとめる提携が成功すれば、患者さんと新技術の開発に利点をもたらすことを示す素晴らしい実例です。本技術は、バイオマーカーから推測する個別化医療ではなく、実際に測定するものであり、機能に基づいています。」

エクセンシアの精密医療プラットフォームは、AI技術を使用して、個々の患者の組織試料に対し単一細胞レベルのハイコンテント解析を実施し、どの治療法が個々の患者に最も利点をもたらすかについて、臨床的に意義のある洞察的知見を生み出します。基礎となっている技術を開発したのは、Gregory Vladimer博士とベレンド・スナイデル教授(現在はスイス連邦工科大学(ETH)チューリッヒ校に在籍しながら、オーストリア科学アカデミー分子医学センター(CeMM)のジュリオ・スパーティ・ファーガの研究室で活動)です。

エクセンシアの創設者で最高経営責任者(CEO)のアンドリュー・ホプキンス博士は、次のように述べています。「患者さんを第一に考えるエクセンシアのAI戦略は、標的の発見、医薬品の最適化、臨床試験のための患者選別を含め、新薬の発見および開発のあらゆる局面に患者さんに直接参加してもらうことを目指しています。これらの試験結果は、AIを適用して医薬品開発に最新技術をもたらし、最終的にはより優れた医薬品を、必要としている患者さんにより早く届けることを目指す当社の戦略に対し、強力な裏付けを与えるものです。」

エクセンシアについて
エクセンシアはAIを駆使した製薬技術企業として、最も迅速かつ効果的な方法で最善の医薬品を発見・設計・開発することに傾倒しています。エクセンシアは、史上初の機能的な精密腫瘍学プラットフォームを開発して、治療法の選択を導き、前向き介入臨床研究で患者の転帰を改善することに成功するとともに、AI設計の小分子を臨床環境に進めました。当社のパイプラインから、科学的概念を精密設計された治療薬候補に迅速に転換する当社の能力が分かります。現在25件以上のプロジェクトが進められており、その1つとして、最初の3つのAI設計の医薬品候補が第1相臨床試験に入ります。

エクセンシアはオックスフォード、ウィーン、ダンディー、マイアミ、大阪に事業所を持っています。詳細情報についてはhttps://www.exscientia.aiをご覧いただくか、ツイッター(@exscientiaAI)で当社をフォローしてください。

オーストリア科学アカデミー分子医学研究センター(CeMM)は、オーストリア科学アカデミーの学際的研究機関として、基礎研究・生物医学研究を通じてヒト疾患に対する理解を促進することに傾倒しています。ウィーン医科大学キャンパスの中に位置しているCeMMは、精密性とパーソナライズ性を備えるとともに予測的で予防的な次世代医療を育む科学の先駆けとなるというミッションステートメントの実現に専心しています。CeMMの研究は、ポストゲノム技術を基礎としており、免疫疾患や感染症、がん、代謝障害など社会的に重大な疾患に重点を置いています。本研究機関は、研究上の発見を確認し、その裏付けを行い、社会に対し影響力のあるソリューションに発展させることに傾倒しています。www.cemm.at

ウィーン医科大学は伝統ある医学教育機関で、7500人近い学生と約6000人の職員を擁し、欧州の重要なトップレベルの生物医学研究機関となっています。当大学の国際観は、当機関の最も重要な柱の1つであり、研究は免疫学、がん研究、イメージング、脳研究、心血管疾患を中心に据えています。www.meduniwien.ac.at/web/en

将来見通しに関する記述
本プレスリリースには、1995年民事証券訴訟改革法の「セーフハーバー」規定の意味における一定の将来見通しに関する記述が含まれています。これら記述には、個々の患者の組織サンプルによる単一細胞レベルのハイコンテント解析を実施し、個々の患者に最も大きな利点をもたらす治療法について臨床的に意義ある洞察的知見を生み出す当社のAI支援精密医療プラットフォームの能力についてのエクセンシアの予想に関する記述が含まれます。「見込む」、「考える」、「予想する」、「意図する」、「予測する」、「見込む」、「将来」などの言葉や同様の表現は、将来見通しに関する記述を特定することを意図したものです。これらの将来見通しに関する記述は、将来の結果や状況を予測する上での内在的な不確実性を伴い、前述のAI支援精密医療プラットフォームが、末期血液がん患者を含む個々の患者に対して、どの治療法が最も有効であるかを提示することに成功するという保証はありません。本プラットフォームが標的化治療を個々の患者に適合させることに成功するかどうかは、多くの要因に左右され、その多くはエクセンシアの管理の及ばないものです。例えば、医療提供者が生存細胞を採取する能力と前治療に起因する各患者の反応性がありますが、これらに限定されません。エクセンシアは、いずれの将来見通しに関する記述についても、法律で求められる場合を除き、新たな情報、将来の出来事、その他を理由に公的に更新または修正する義務を負うものではありません。

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johannes.angerer@meduniwien.ac.at

CeMM Research Center for Molecular Medicine:

Anna Schwendinger

aschwendinger@cemm.at

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