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ゾールとワラビー・メディカルが中国における温度管理製品の販売契約を発表

2021年08月23日 AM10:00
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米マサチューセッツ州チェルムズフォード

(ビジネスワイヤ) — 旭化成傘下で医療機器と関連ソフトウエアソリューションを製造するゾール・メディカル・コーポレーションと、脳卒中と心停止の治療に専心する医療機器企業のワラビー・メディカル・テクノロジーズは本日、販売契約を締結し、ワラビーが中国におけるゾールの温度管理製品の販売・流通を運営すると発表しました。

中国では毎年、心停止と脳卒中による死亡者数がそれぞれ54万4,000人1と179万人2を超えています。ゾール サーキュレーションのニール・ジョンストン社長は、「ゾールは、ワラビーと協力して中国でのサーモガードXP(Thermogard XP®)の使用をさらに拡大し、より多くの患者が質の高い目標体温管理療法(TTM)の恩恵を受けられるようにすることを大変うれしく思います」と述べています。

質の高いTTMは、特定の温度を達成するための導入時のスピードと、冷却段階と正常体温段階(長時間にわたり制御された再加温段階を含む)を通じて設定した温度を正確に維持することに依存します3。現在の冷却装置はスピードと正確さの点で性能が大きく異なりますが、冷却温度選択の許容度には高い特異度が求められます。質の高いTTMプログラムの目標は、患者の退院時に良好な神経学的転帰が得られる可能性を高めることにあります3-4。神経学的に損傷なく退院した患者は多くの場合、回復が容易で、通常の生産性や大切な家族などとの正常な生活に戻るなど、より高度の生活の質をより長期にわたり取り戻します5-6

サーモガードXP血管内温度管理システム(IVTM™)は、質の高いTTMの特徴である正確さとスピードを医療提供者にもたらしており、その結果として心停止生存者の間で神経学的転帰の改善が臨床的に実証されています7-9。このシステムには、臨床医が患者の特定のニーズに応じて中核体温を管理できる熱交換カテーテルファミリーが含まれています。心停止患者に対するIVTMの使用は、米国においてFDAの認可ないし承認をまだ受けていません。

ワラビー・メディカルのマイケル・アルパー最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「ワラビー・メディカルは、脳卒中や心停止で苦しむほとんどの人々の命を救う医療技術企業になるという構想を追求する中で、先進的な技術によって中国の患者さんの治療を向上させることに専心しています。サーモガードXP 血管内温度管理システムは、この目標を達成するための当社の包括的な製品ポートフォリオにとって重要な一部となります。」

ゾール・メディカル・コーポレーションについて

旭化成傘下のゾール・メディカル・コーポレーションは、臨床効率と運用効率を向上させながら、救急救命の前進と人命救助に貢献する医療機器とソフトウエアソリューションを開発・市販しています。除細動と心臓モニタリング、循環増強とCPRフィードバック、過飽和酸素治療、データ管理、人工呼吸、体温管理療法のための製品を持つゾールは、医師、EMS専門家、消防専門家に加え、非専門家救助者が救急心肺疾患における患者転帰を改善する上で役立つ包括的な技術を提供しています。詳細情報についてはwww.zoll.comをご覧ください。

旭化成について

旭化成グループは、世界中の人々の命と暮らしに貢献しています。1922年にアンモニアとセルロース繊維の事業で創業して以来、旭化成はあらゆる時代の進化するニーズに合わせて、当社の事業ポートフォリオを積極的に変革し、一貫して成長を続けています。当社は世界各地に4万人以上の従業員を抱え、マテリアル・住宅・ヘルスケアの3つの事業分野を通じて、世界の課題に対応するソリューションを提供し、持続可能な社会に貢献しています。ヘルスケア事業では、救急救命処置、透析、アフェレーシス療法、輸血に加え、バイオ医薬品・医薬品・診断用試薬の製造のための装置とシステムを手掛けています。詳細情報についてはwww.asahi-kasei.comをご覧ください。

ワラビー・メディカルについて

ワラビー・メディカルは、脳卒中を治療するための医療機器製品の開発・商業化に傾注しています。ワラビーの製品には、頭蓋内動脈瘤やその他の神経血管異常を治療するための技術的に差別化された神経塞栓コイルシステムであるAvenirコイルシステムや、虚血性脳卒中と出血性脳卒中を処置するためのEsperance DACカテーテルが含まれます。ワラビーの製品は20カ国以上で販売されています。詳細情報については、www.wallabymedical.comをご覧ください。

©2021 ZOLL Medical Corporation. All rights reserved. IVTM、Thermogard XP、ZOLLは米国および/またはその他の国々におけるゾール・メディカル・コーポレーションの商標または登録商標です。Asahi Kaseiは旭化成株式会社の登録商標です。その他の商標はすべて各所有者の財産です。

  1. Zhang et al. P Europace, Volume 17, Issue suppl_2, October 2015.
  2. GBD 2016 Stroke Collaborators (Johnson CO, et al.). Lancet Neurol. 2019;18:5:439–458. Epub 2019 Mar 11.
  3. Taccone, et al: Critical Care (2020) 24:6.
  4. Institute of Medicine. 2015. Strategies to Improve Cardiac Arrest Survival: A Time to Act. Washington, DC: The National Academies Press.(米国医学研究所、「心停止後生存を改善するための戦略:行動する時」)
  5. Sawyer et al. Circulation Volume 141, Issue 12, 24 March 2020; Pages e654-e685.
  6. Kongpolprom et al. Indian Journal of Critical Care Medicine, January 2019; 23(1),20-26.
  7. Bartlett et al. Resuscitation 146 (2020) 8295.
  8. Calabró et al. Critical Care (2019) 23:285.
  9. Liao et al. Critical Care (2020) 24:27.

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