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エクセンシア、大日本住友製薬との協業からAIにより創製した2つ目の分子が第1相臨床試験に入ると発表

2021年05月17日 PM08:07
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英オックスフォード

(ビジネスワイヤ) — エクセンシア(本社:英オックスフォード、最高経営責任者(CEO):アンドリュー・ホプキンス)は、大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:野村 博)がDSP-0038によりアルツハイマー病の精神病症状を治療するための第1相臨床試験を米国で開始することを発表しましたので、お知らせします。

DSP-0038は、エクセンシアの人工知能(AI)技術を用いて創製された分子として臨床試験に入る3番目のものとなります。先行する2つの化合物は、2020年に大日本住友製薬と共同で発表した強迫性障害の治療薬であるDSP-1181と、今年に入って発表したエクセンシアのがん免疫療法薬であるEXS-21546です。

DSP-0038は、エクセンシアと大日本住友製薬の共同研究により、5-HT2A受容体のアンタゴニストおよび5-HT1A受容体のアゴニストとして高い効力を示しながらも、ドーパミンD2受容体などの類似の受容体や意図しない標的を選択的に回避する単一の低分子として設計しました。選択的二重標的化は従来の創薬が抱える大きな課題であり、精神病の適応症ではオフターゲット効果を回避するために並外れた選択性が求められます。DSP-0038の設計に成功したことは、二重活性を持つ選択的分子が設計可能であることを示すものです。

DSP-0038は、アルツハイマー病の精神病症状に伴う抗精神病作用の改善に加え、認知症の行動心理学的症状(焦燥性興奮、攻撃性、不安、抑うつなど)の改善をもたらす効果について評価していきます。

大日本住友製薬の代表取締役・専務執行役員・チーフサイエンティフィックオフィサーを務める木村徹氏は、次のように述べています。「私たちはエクセンシアのAI技術の傑出した生産性に感銘を受けています。エクセンシアのAIと当社のモノアミンGPCR創薬における深い経験が相まって、今回の協業から2つの分子に結実し、当社の臨床パイプラインにたどり着いたのです。」

エクセンシアのアンドリュー・ホプキンスCEOは、次のように述べています。「これは、当社のAIプラットフォームが複雑な生物学的課題を解決して、高品質の臨床候補を迅速に生み出せることを、またもや示しています。当社独自のプラットフォームから生まれたAIを用いて、当社が世界初と考えている3つの分子を生み出して臨床段階に持ち込んだこと、そのうちの2つを大日本住友製薬との提携で創製したことは、素晴らしい成果です。私たちは、DSP-0038の創製により、アルツハイマー病の精神病に対する治療法の改善が実現することを期待しています。」

エクセンシアについて

エクセンシアはAIを駆使した製薬技術企業として、最も迅速かつ効果的な方法で最善の医薬品を発見・設計することに注力しています。エクセンシアはAIで設計した低分子を臨床段階にまで進めた初の企業であり、医薬品の創出方法を変えるAIの能力を繰り返し実証しています。エクセンシアのAIプラットフォームは現在までに、第1相ヒト臨床試験にある医薬品2種類の設計に使われました。

医薬品の設計は、分子レベルの精密工学です。エクセンシアは、非常に広範なデータから効率的に学習し、増強した知識を設計の反復によって一貫性のある形で再適用する専用のAIシステムを構築しました。エクセンシアのAIプラットフォームは、人間が主導する活動だけよりも効果的かつ迅速に学習するため、複雑な治療要件を満たす候補分子を革命的な効率で創出できます。エクセンシアは、これまで以上に優れた医薬品をより迅速に設計することで、最高の科学アイデアを患者にとって最良の医薬品へと迅速に転換できると信じています。

エクセンシアは、オックスフォード、マイアミ、大阪、ダンディーに事業所を構えています。詳細情報については、当社ウェブサイトwww.exscientia.aiまたはをツイッター(@exscientiaAI)をご覧ください。

大日本住友製薬株式会社について

大日本住友製薬は、「世界の人々の健康を増進させ、より充実した生活を実現するために、革新的な研究開発活動を基盤とした価値創造を通じて、広く社会に貢献する」ことを企業理念としています。新薬の研究開発に全力を注ぐことで、企業理念を実現し、日本のみならず世界の人々に革新的で効果的な医薬品を提供することを目指しています。大日本住友製薬の目標は、精神神経、がん、再生・細胞医薬という重点研究領域において、革新的な医薬品を創出することにあります。詳細についてはhttps://www.ds-pharma.comをご覧ください。

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