医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

オクタファルマが世界血友病連盟2018年世界大会で血友病A患者におけるNuwiq®の有益性に関する新データを発表

2018年05月30日 PM03:59
このエントリーをはてなブックマークに追加


 

スイス・ラーヘン

(ビジネスワイヤ) — オクタファルマは本日、血友病A患者におけるNuwiq®の有益性に関する新しいデータが、英国のグラスゴーで最近開催された世界血友病連盟(WFH)2018年世界大会のシンポジウムで公表されたと発表しました。Nuwiq®はヒト細胞株由来の第4世代組み換え型第VIII因子(rFVIII)で、あらゆる年齢の血友病A患者における出血エピソードの予防と治療を目的に承認されています。「臨床ニーズを満たすためさらに前進:臨床試験と実臨床での経験から得たNuwiq®(シモクトコグアルファ、ヒト細胞株由来rFVIII)の新データ」(Going further to meet clinical needs: New data with Nuwiq®▼ (simoctocog alfa; human-cl rFVIII) from clinical trials and real-world experience)と題されたシンポジウムは、血友病治療の現状における課題と患者ケアを改善する機会を中心テーマとしました。

クレイグ・ケスラー氏が司会を務めた本シンポジウムでは、血友病A患者には1人として同じ病状の者がいないという現実への対処を検討しました。従って、最適な治療アプローチは、個々の患者のプロファイルを反映したものとする必要があります。この目標に向けた努力として、薬物動態(PK)データを利用してNuwiq®による予防療法を個別化する2種類のアプローチがシンポジウムで発表されました。ジョン・パージ氏(ザ・ロイヤル・ロンドン病院、英国ロンドン)は、個々の患者のPKプロファイルを使用して治療計画を最適化するNuPreviq試験の概要を発表しました1。この個別化投与法により、NuPreviq試験に参加した患者の半数以上(57%)がNuwiq®の投与回数を1週間に2回以下に減らすと同時に、あらゆる出血に対する有効な保護(年間出血頻度中央値[四分位範囲]:0 [0, 1.9])を維持することができました。Nuwiq®を使用した個別化予防療法を実施している間、患者の83%が突発性出血を経験しませんでした。ステイシー・クロトー氏(ボストン小児病院、米国ボストン)は、WAPPS(Web Accessible Population Pharmacokinetics Program、ウェブアクセス可能母集団薬物動態プログラム)を使用した別のアプローチを発表しました。このアプローチは、1つの患者集団に対するPK分析を使用して個々の患者の最適な治療法を予測するもので、必要なサンプル数が少なく柔軟な投与法を提供します。Nuwiq®専用のWAPPSモデルが利用可能となっていますが、それは小児26人を含め、Nuwiq®による治療を受けた患者114人のPKデータに基づいています。これらのアプローチは、血友病の個別化治療実現に向けた有望な前進となります。

未治療患者(PUP)の場合、インヒビター発現のリスクは依然として血友病治療における最大の懸念となっています。エリス・ニューフェルド氏(セントジュード小児研究病院、米国メンフィス)は、未治療患者でNuwiq®を検討しているNuProtect試験の中間データの概要を発表しました2。中間データは、Nuwiq®による治療を受けている患者における高力価インヒビターの累積発現率がわずか12.8%であることを示しています。また発表には、患者のF8遺伝子の変異状況に基づくインヒビター発現につき、最近のサブ解析から得られたデータも含んでいました3。この分析では、高リスクの突然変異を持つ患者ではインヒビターの累積発現率が26.7%であったのに対し、低リスクの突然変異を持つ患者にはインヒビターが発現した者がいなかったことが示されました。ダン・ハート氏(ザ・ロイヤル・ロンドン病院、英国ロンドン)は、転写プロファイルを使用してインヒビター発現リスクを予測することを目的に、NuProtect試験から得たデータをさらに分析する新規のゲノムアプローチを発表しました。

Ri Liesner氏(グレート・オーモンド・ストリート小児病院、英国ロンドン)は、免疫寛容導入(ITI)療法へのNuwiq®の使用に関する実臨床のデータを発表しました。ITI療法は依然として、インヒビターを根絶する戦略として唯一証明済みのものです。コホートの患者5人中3人がインヒビター根絶を達成し、残る2人はITI療法を継続中でインヒビターの値は引き続き低下しています。

オクタファルマの血液疾患国際事業部門長であるLarisa Belyanskayaは、「当社はWFH 2018で発表された素晴らしいデータに喜んでいます。Nuwiq®による良好な経験が続々と積み上がっていますが、それらのデータはこれらの体験を拡充するものです。広範なデータは、臨床診療において拡大しているNuwiq®の価値を証明し、血友病A患者で高まっている需要を満たすために『さらに前進する』というオクタファルマのコミットメントを浮き彫りにするものです」と述べています。オクタファルマの取締役であるオラフ・ウォルターは、「シンポジウムで発表されたデータは、Nuwiq®を使用した臨床経験の広範なポートフォリオを拡大しています。WFH大会は血友病の分野における情報交換のための重要なプラットフォームであり、オクタファルマは本大会で血友病の国際的なコミュニティーにNuwiqに関する新データを発表できて光栄です」と付け加えています。

Nuwiq®について

Nuwiq®は第4世代組み換え型第VIII因子タンパク質で4、化学修飾や他のタンパク質との融合を一切行わずにヒト細胞株で製造されています5。Nuwiq®はヒトないし動物由来の添加物なしに培養し5、抗原性の非ヒトタンパク質エピトープを含んでおらず6、フォン・ヴィルブランド凝固因子への高い親和性を持っています7。Nuwiq®による治療は、59人の小児10を含め、治療歴のある重度血友病A患者201人8,9(190個人)を対象とした7件の完了済み臨床試験で評価が行われてきました。Nuwiq®は、治療歴のあるあらゆる年齢群の血友病A患者の治療と出血予防を目的にEU、米国、カナダ、オーストラリア、中南米、ロシアで使用が承認されています。さらに他の国々でのNuwiq®の承認申請が計画されています。

血友病Aについて

血友病Aは第VIII因子(FVIII)の欠乏を原因とするX連鎖遺伝性疾患で、治療せずに放置すれば筋肉・関節の出血やひいては関節症と高率での死亡をもたらします。FVIIIの予防的補充療法は、出血エピソードの回数と永続的な関節損傷のリスクを低減します。この疾患には世界の男性の5000人から1万人に1人が患っています。世界的に血友病症例の75%が診断ないし治療を受けずに放置されています。注入されたFVIIIに対するFVIII中和抗体(FVIIIインヒビター)の発現が、最も重篤な治療合併症です。FVIIIインヒビター発現の累積リスクは現在、最大39%に達すると報告されています。

オクタファルマについて

オクタファルマのビジョンは、「情熱が当社を、人々の生活を前進させる新しいヘルスソリューションの提供に駆り立てる」というものです。スイス・ラッヘンに本社を置くオクタファルマはヒトタンパク質の世界最大級のメーカーで、ヒト血漿およびヒト細胞株に由来するヒトタンパク質の開発と製造を行っています。同族経営企業のオクタファルマは、投資により人々の生活を改善できると考えており、1983年からそれを実践してきました。それが当社の引き継ぐ伝統だからです。当社は、当事者意識、誠実さ、リーダーシップ、持続可能性、起業家精神に価値を置きます。

オクタファルマ・グループの2017年の売上高は17億2000万ユーロ、営業利益は3億4900万ユーロに達し、2億8700万ユーロの成長投資が実施されました。オクタファルマは世界で約7700人の従業員を擁し、下記の3治療領域における製品を通じて113カ国の患者の皆様の治療を支えています。

・血液疾患(凝固障害)

・免疫療法(免疫障害)

・集中治療

オクタファルマは、7軒の研究開発施設と6軒の最先端生産施設をオーストリア、フランス、ドイツ、メキシコ、スウェーデンに有しています。

詳細情報については、www.octapharma.comをご覧ください。

References:

1. Lissitchkov T, et al. Haemophilia 2017;23:697-704.

2. Liesner R, et al. Haemophilia 2018;24:211-220.

3. Liesner R, et al. Blood eLetter 2018; available at http://www.bloodjournal.org/content/early/2017/08/02/blood-2017-06-791756

4. Lieuw K. J Blood Med 2017; 8: 67–73.

5. Casademunt E, et al. Eur J Haematol 2012; 89: 165-76.

6. Kannicht C, et al. Thromb Res. 2013; 131: 78-88.

7. Sandberg H, et al. Thromb Res 2012; 130: 808-17.

8. Valentino LA, et al. Haemophilia 2014; 20(Suppl. 1): 1-9.

9. Lissitchkov T, et al. Haemophilia 2017; 23: 697–704.

10. Klukowska A, et al. Haemophilia 2016; 22, 232-39.

businesswire.comのソースバージョン: https://www.businesswire.com/news/home/20180528005045/en/

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20180529006409/ja/

CONTACT

Octapharma AG
International Business Unit – Haematology
Olaf
Walter
Olaf.Walter@octapharma.com
or
Larisa
Belyanskaya
Larisa.Belyanskaya@octapharma.com
Tel:
+41 55 4512121

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
 

同じカテゴリーの記事 

  • Brightree发布面向居家医疗器械的首个患者App
  • Brightreeが初のHME向け患者アプリを発表
  • Takeda to Present Results from Phase 3 ALTA-1L Trial Highlighting Intracranial Efficacy of ALUNBRIG® (brigatinib) Versus Crizotinib in First-Line Advanced ALK+ Non-Small Cell Lung Cancer
  • ポットネットワーク・ホールディングスがSEC報告会社登録に基づきPCAOB監査人による完全な監査・レビュー済みの財務報告書を公表
  • Takeda Receives Clearance from the Japan Fair Trade Commission for the Proposed Acquisition of Shire plc