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武田薬品がアイクルシグ(ポナチニブ)のピボタル第2相PACE試験から得た最終データのブラッド誌掲載を発表

2018年03月27日 PM07:46
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米マサチューセッツ州ケンブリッジ & 大阪

(ビジネスワイヤ) — 武田薬品工業株式会社(TSE: 4502)は本日、難治性の慢性骨髄性白血病(CML)またはフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ芽球性白血病(Ph+ ALL)の治療でアイクルシグ(ポナチニブ)を検討するピボタル第2相PACE臨床試験の最終データが、ブラッド誌に掲載されたと発表しました。論文は本日よりオンライン版で閲覧可能となり、今後発行されるブラッド誌の印刷版に掲載されることになります。5年間の最終結果は、前治療失敗後の慢性期CML(CP-CML)患者での有効な治療選択肢としてのアイクルシグを支持するものです。アイクルシグは、野生型および変異型のBCR-ABL1(CMLおよびPh+ ALLで発現する異常なチロシンキナーゼ)に対する強力な活性を持つチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)として、2016年に米食品医薬品局より完全承認を取得しています。アイクルシグは、T315I陽性CMLまたはT315I陽性Ph+ ALLを含め、他のいずれのTKIも適応とならないCMLおよびPh+ ALLの成人患者の治療が適応となります。アイクルシグは、初発CP-CML患者の治療を適応としておらず、同患者の治療薬として推奨されません。

MDアンダーソンがんセンター白血病科副科長のJorge Eduardo Cortes内科教授(M.D.)は、次のように述べています。「PACE試験は、2~3種類の前治療を受けているCP-CML患者を対象とした試験としては期間と規模が最大のものの1つで、試験結果は治療に当たっている医師に対し、アイクルシグの臨床的ベネフィットと安全性プロファイルに関する重要な最新情報を提供するものです。PACE試験のこれらの最終結果は、この患者集団でアイクルシグが、用量削減に関係なく、臨床的に意義のある持続的奏功をもたらすことを示しています。」

武田薬品のシニアメディカルディレクター兼アイクルシグ担当グローバルクリニカルリードを務めるフランク・ニューマン(M.D., Ph.D.)は、次のように述べています。「これらデータの公表は、アイクルシグ臨床プログラムにとって重要な節目となる成果ですが、それは本治療薬がT315I変異を持つ患者を含め、過去にTKIによる治療が失敗し、他のいずれのTKIも適応とならない適格患者にとって有効な治療選択肢であり続けていることを示しているからです。PACE試験の分析は、低用量での治療開始が有害事象や奏功率に与える影響についての評価は実施していないものの、この重要な問題については進行中の前向き用量範囲探索試験OPTIC(Optimizing Ponatinib Treatment in CML、CMLにおけるポナチニブ治療の最適化)(NCT02467270)で検討しています。」

FDAによる迅速承認の裏付けとなったピボタル第2相PACE試験は、TKI療法に抵抗性ないし不耐容を示すかT315I変異を持つ449人のCML患者(270人が慢性期CML(CP-CML)、85人が移行期CML(AP-CML)、62人が急性転化期CML(BP-CML)、32人がPh+ ALL)で1日1回45 mgの開始用量にてアイクルシグの有効性と安全性の評価を実施し、うち444人が有効性分析の評価可能対象となりました。最終結果は2017年2月6日時点のデータ解析を反映するもので、フォローアップ期間の中央値は全患者の場合で37.3カ月、CP-CML患者の場合で56.8カ月です。

ブラッド誌で報告された通り、5年間の最終結果により、下記が実証されました。

  • 多種類の前治療歴を持つ267人のCP-CML患者(90%を超える患者が承認済みのTKIを少なくとも2種類投与されていた)のうち、159人(60パーセント)がいずれかの時点でMCyRを達成し、そのうち144人(評価対象のCP-CML患者の54パーセント)が細胞遺伝学的完全寛解(CCyR)を達成しました。それ以上の奏効の深さについては、108人(40パーセント)の患者が分子遺伝学的大寛解(MMR)、64人(24パーセント)の患者が分子遺伝学的寛解4.5(MR4.5)を達成しました。
  • CP-CML患者のうち、12カ月目までに細胞遺伝学的大寛解(MCyR)を達成した82パーセント、いずれかの時点でMMRを達成した患者の59パーセントが、カプランマイヤー法に基づき、5年目の時点でそれらの奏功を維持していると推定されました。
  • PACE試験のCP-CML患者が達成した奏功状態は長期転帰と相関関係を持ち、5年目における推定無増悪生存率(PFS)/全生存率(OS)は53パーセント/73 パーセントで、抵抗性/不耐容コホートおよびT315Iコホートで率は同等でした。
  • 2013年10月には動脈閉塞イベント(AOE)を含む血管閉塞イベント(VOE)のリスクを低減するために投与量削減が実施されました。PACEのデータにつき実施済みの事後解析では、AOEが用量と関連する可能性が示されており、1日当たりの平均用量強度を15-mg削減するごとにAOEリスクの約33パーセント低減につながると予測されました。2013年10月時点でMCyRまたはMMRを達成し、用量を削減していた(1日15 mgにまで削減した患者を含む)PACE試験のCP-CML患者のうち、90パーセント以上が予防的な用量削減後40カ月間にわたって奏功状態を維持しました。
  • アイクルシグのラベルには、動脈閉塞、静脈血栓塞栓症、心不全、肝毒性に関する枠組み警告が記載されています。
  • CP-CML患者の5パーセント以上で報告された個別の重篤有害事象は膵炎(7パーセント)、心房細動(6パーセント)、肺炎(6パーセント)、 狭心症(5パーセント)でした。全体集団の場合、患者の5パーセント以上で報告された重篤有害事象(疾患進行を除く)は肺炎(7パーセント、)膵炎(6パーセント)で、心房細動と狭心症が患者のそれぞれ4パーセントと3パーセントで報告されています。
  • CP-CML患者で最も多く治療下で発現した有害事象(TEAE)(グレード不問)(発現頻度40パーセント以上)は発疹(47パーセント)、腹部痛(46パーセント)、血小板減少症(46パーセント)、頭痛(43パーセント)、皮膚乾燥(42パーセント)、便秘(41パーセント)です。CP-CML患者で最も多く発現したグレード3~4のTEAE(発現頻度10%以上 [n≥27])は血小板減少症(35パーセント)、好中球減少症(17パーセント)、高血圧症(14パーセント)、リパーゼ上昇(13パーセント)、腹部痛(10パーセント)、貧血(10パーセントでした)。
  • 心血管/脳血管/末梢血管イベントを含め、治療下で発現したAOEの累積発現率は時間とともに上昇を続け、CP-CML患者の31パーセント、全体集団の25パーセントが1回以上のAOEを報告しています。新規発現AOEの曝露期間で調整した発現率は、CP-CML患者と全患者のいずれでも試験期間を通じて比較的一定したものでした。AOEの分類ではMedDRAの基本語(preferred terms)を広範に収集しましたが、個別の基本語で患者の10パーセント超に当てはまるものは1つもありませんでした。
  • PACEに組み入れられた進行期CML患者の場合、血液学的大寛解(MaHR)はAP-CML患者51人(61パーセント)、BP-CML患者19人(31パーセント)が達成しました。Ph+ ALL患者のうち、13人(41パーセント)が MaHRを達成しました。

CML、ALL、フィラデルフィア染色体について
白血病は患者の骨髄で発症する血液がんです。慢性骨髄性白血病(CML)は白血病の主要な4タイプの1つで、赤血球、血小板、大半の種類の白血球を形成する骨髄細胞の初期の未成熟バージョンで生じる遺伝子変異の結果です。続いてBCR-ABL1と呼ばれる異常な遺伝子が形成され、影響を受けた細胞をCML細胞に変えます。CMLは一般的に進行が遅いものの、増殖が速くて治療が困難な急性白血病に変わる場合もあります。慢性期(CP)はCMLの初期段階です。慢性期の患者は白血球数が異常に増えています。症状は一般的に軽く、疲労、虚弱、息切れ、膨満感または早期満腹感、体重減少を含む場合があります。

急性リンパ芽球性白血病(ALL)は骨髄(骨の内側の柔らかい部分で、新しい血球がつくられる場所)で、リンパ球と呼ばれる早期バージョンの白血球から始まります。 「急性」という用語は、白血病が速やかに進行する可能性があり、治療を施さなければ数カ月以内に致命的となる可能性があることを意味します。

フィラデルフィア染色体は9番染色体と22番染色体の断片が入れ替わってできる異常な染色体です。その結果通常より長い9番染色体と短い22番染色体が形成され、BCR-ABL1の発現につながり、CMLおよびPh+ ALLに結び付きます。

アイクルシグ(ポナチニブ)錠について
アイクルシグはBCR-ABLを標的とするキナーゼ阻害剤です。BCR-ABLは慢性骨髄性白血病(CML)とフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ芽球性白血病(Ph+ ALL)で発現する異常なチロシンキナーゼです。アイクルシグはコンピューターと構造に基づく医薬品設計プラットフォームを使用して開発されたがん分子標的治療薬であり、特別にBCR-ABL1の活性を阻害するように設計されています。アイクルシグは、ネイティブのBCR-ABL1に加え、T315I変異を含め、治療抵抗性の変異をもたらす類似のタンパク質を標的とします。同変異は承認済みの他のTKIに対する抵抗性と関連しています。アイクルシグは2016年11月にFDAより完全承認を取得しており、EU、オーストラリア、スイス、イスラエル、カナダ、日本でも承認を取得しています。

米国でアイクルシグは下記を適応症としています:

  • 慢性期/移行期/急性転化期の慢性骨髄性白血病(CML)またはフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ芽球性白血病(Ph+ ALL)を患い、他のチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)療法が適応とならない成人患者の治療。
  • T315I陽性慢性骨髄性白血病(慢性期、移行期、急性転化期)またはT315I陽性Ph+ ALLの成人患者の治療。

使用の制限:

アイクルシグは、初発慢性期CML患者の治療を適応としておらず、同患者の治療薬として推奨されません。

アイクルシグの詳細については、www.ICLUSIG.comをご覧いただくか1-844-T1POINT (1-844-817-6468)にお電話ください。ポナチニブの臨床試験の詳細については、www.clinicaltrials.govをご覧ください。

重要な安全性情報

重要な安全性情報(米国向け)

注記がある場合を除き、第2相試験の48カ月フォローアップ解析(N=449)に基づく。

警告:動脈閉塞、静脈血栓塞栓症、心不全、肝毒性

完全な枠組み警告については処方情報の全文をご覧ください。

  • アイクルシグ(ポナチニブ)による治療を受けている患者の35%以上で、致死的な心筋梗塞、脳卒中、脳大動脈の狭窄、重度の末梢血管疾患、緊急の血行再建術を必要とする事態を含め、動脈閉塞が発現しています。 50歳未満の患者を含め、心血管リスクを持つ患者も持たない患者もこれらのイベントを経験しました。血管閉塞が発現した場合はアイクルシグを即座に中断ないし中止します。リスクとベネフィットの検討に基づき、アイクルシグ治療を再開するかどうか決定します。
  • 静脈血栓塞栓症がアイクルシグ治療を受けた患者の6%で発現しています。血栓塞栓症の証拠につきモニタリングします。重篤な静脈血栓塞栓症が発現した患者ではアイクルシグの用量調節または中止を検討します。
  • 死亡例を含む心不全がアイクルシグ治療を受けた患者の9%で発現しています。心機能をモニタリングします。心不全が新規発症ないし悪化した場合はアイクルシグを中断ないし中止します。
  • 肝毒性、肝不全、死亡がアイクルシグ治療を受けている患者で発現しています。肝機能をモニタリングします。肝毒性が疑われる場合はアイクルシグを中断します。

警告および注意
動脈閉塞:致死的な心筋梗塞、脳卒中、脳の主幹動脈狭窄、重度の末梢血管疾患を含む動脈閉塞が、第1相試験および第2相試験でアイクルシグ治療を受けた患者の35%以上で発現しています。第2相試験では、アイクルシグ治療を受けた患者の33%(150/449例)が心血管(21%)、末梢血管(12%)、脳血管(9%)の動脈閉塞イベントを経験し、一部の患者は複数種類のイベントを経験しました。致死的イベントと生命を脅かすイベントは治療開始から2週間以内に1日15 mgの低用量で発現しています。アイクルシグは再発性または多部位の血管閉塞をもたらす場合もあります。患者はこれまで血行再建術が必要でした。心血管、脳血管、末梢血管の動脈閉塞イベントが発現するまでの期間の中央値はそれぞれ193日、526日、478日でした。心血管リスク因子を持つ患者も持たない患者も、約50歳以下でも、これらのイベントを経験しています。これらのイベントで最も多く観察されたリスク因子は、高血圧、高脂血症、心疾患の病歴でした。動脈閉塞イベントは年齢が高いほど、虚血、高血圧、糖尿病、高脂血症の病歴を持つ患者ほど、多く発現しました。動脈閉塞イベントの発現が疑われる患者ではアイクルシグの投与を中断または中止します。

静脈血栓塞栓症:静脈血栓塞栓症イベントがアイクルシグ治療を受けた患者の6%(25/449例)で発現し、発現率は5%(13/270例、CP-CML)、4%(3/85例、AP-CML)、10%(6/62例、BP-CML)、9%(3/32例、Ph+ ALL)でした。イベントには深部静脈血栓症、肺塞栓症、表在性血栓性静脈炎、視力喪失を伴う網膜静脈血栓症が含まれます。重篤な静脈血栓塞栓症が発現した患者では、アイクルシグの用量調節または投与中止を検討します。

心不全:致死的ないし重篤な心不全または左心室機能不全が、アイクルシグ治療を受けた患者の6%(29/449例)で発現しています。患者の9%(39/449例)が心不全または左心室機能不全(全グレード)を経験しています。最も多く報告された心不全イベントは、うっ血性心不全および駆出率低下でした(それぞれ患者の3%となる14人)。心不全と一致する兆候や症状につき患者をモニタリングし、臨床上の必要に応じて、アイクルシグの投与中断を含む処置を施します。重篤な心不全が発現した場合は投与中止を検討します。

肝毒性:アイクルシグは、肝不全および死亡を含む肝毒性をもたらす場合があります。死亡につながる劇症肝不全が1人の患者で、アイクルシグの投与開始から1週間以内に発現しています。その他にも急性肝不全による死亡例が2例発生しています。死亡例はBP-CMLまたはPh+ ALLの患者で発生しています。重度の肝毒性はあらゆる患者コホートで発現し、11%(50/449例)がグレード3~4の肝毒性を経験しています。肝毒性で最も多かった種類はASTまたはALTの上昇(全グレードが54%、グレード3~4が8%、フォローアップの最終日までに回復しなかった症例が5%)、ビリルビン上昇、アルカリフォスファターゼ上昇でした。肝毒性イベントは患者の29%で観察されています。肝毒性イベントが発現するまでの期間の中央値は3カ月でした。肝機能検査値をベースライン時に、その後は少なくとも月1回、または臨床上の必要に応じて、モニタリングします。臨床上の必要に応じて、アイクルシグの投与を中断、減量、中止します。

高血圧症:治療下における収縮期/拡張期血圧の上昇が、アイクルシグ治療を受けた患者の68%(306/449例)で発現しています。53人(12%)の患者が治療下で高血圧性クリーゼを含む症候性高血圧症を重篤有害反応として経験しています。患者は錯乱、頭痛、胸痛、息切れを伴う高血圧症の場合、緊急の臨床的介入を必要とする場合があります。ベースラインにおける収縮期血圧が140 mm Hg未満でベースラインにおける拡張期血圧が90 mm Hg未満の患者では、80%(229/285例)が治療下で高血圧症を経験し、44%(124/285例)がステージ1の高血圧症を発現、37%がステージ2の高血圧症を発現しました。ベースラインでステージ1の高血圧症を有していた患者132人では、67%(88/132例)がステージ2の高血圧症を発現しました。アイクルシグの投与期間中は血圧上昇につきモニタリングと管理を行い、高血圧症を治療して血圧を正常化します。薬物療法によって高血圧症を管理できない場合はアイクルシグの投与を中断、減量、中止します。高血圧の著しい悪化、動揺性または治療抵抗性の高血圧症が認められる場合、治療を中断し、腎動脈狭窄症の評価を検討します。

膵炎:膵炎が、アイクルシグ治療を受けた患者の7%(31/449例、6%が重篤またはグレード3/4)で発現しています。治療下で発現したリパーゼ上昇の発現率は42%でした(16%がグレード3以上)。膵炎が原因で患者の6%(26/449例)にて治療の中止または中断に至りました。膵炎発現までの期間の中央値は14日でした。膵炎を発現した31例中23例が投与の中断または減量から2週間以内に回復しています。血清リパーゼ値を、最初の2カ月間は2週間ごと、その後は月1回、または臨床上の必要に応じてチェックします。膵炎またはアルコール乱用の病歴を持つ患者では、これ以外にも血清リパーゼのモニタリングを検討します。投与の中断または減量が必要になることがあります。リパーゼ上昇が腹部症状を伴う場合、アイクルシグの投与を中断して、膵炎につき患者の評価を行います。患者の症状が完全に回復し、リパーゼ値が1.5 x ULN未満になるまでは、アイクルシグの投与再開を検討してはなりません。

初発慢性期CMLにおける毒性増大:初発慢性期(CP)CML患者に対するファーストライン治療としての前向きランダム化臨床試験で、アイクルシグ45 mgの1日1回単独投与はイマチニブ400 mgの1日1回単独投与と比較して重篤有害反応のリスクが2倍に増大しました。治療期間における曝露期間の中央値は6カ月未満でした。試験は安全を理由に2013年10月に中止されました。動脈および静脈の血栓症および閉塞は、イマチニブ群と比較してアイクルシグ群で少なくとも2倍の頻度で発現しました。イマチニブ治療を受けた患者と比較して、アイクルシグ治療を受けた患者は、骨髄抑制、膵炎、肝毒性、心不全、高血圧症、皮膚/皮下組織障害の高い発現率を示しました。アイクルシグは、初発CP-CML患者の治療を適応としておらず、推奨もされません。

神経障害:末梢神経障害と脳神経障害がアイクルシグ治療を受けた患者で発現しています。全体として、アイクルシグ治療を受けた患者の20%(90/449例)が末梢神経障害(全グレード)を発現しました(グレード3/4は2%)。最も多く報告された末梢神経障害は、錯感覚(5%、23/449例)、末梢神経障害(4%、19/449例)、感覚鈍麻(3%、15/449例)、味覚障害(2%、10/449例)、筋脱力(2%、10/449例)、知覚過敏(1%、5/449例)でした。脳神経障害がアイクルシグ治療を受けた患者の2%(10/449例)で発現しました(グレード3/4は1%未満、3/449例)。神経障害を発現した患者のうち、26%(23/90例)は治療開始から1カ月以内に神経症を発現しました。感覚鈍麻、知覚過敏、錯感覚、不快感、灼熱感、神経障害性疼痛、脱力などの神経障害の症状につき、患者をモニタリングします。神経障害が疑われる場合はアイクルシグの投与中断を検討し、評価します。

眼毒性:失明または霧視に至った重篤な眼毒性が、アイクルシグ治療を受けた患者で発現しています。黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症、網膜出血を含む網膜毒性が、アイクルシグ治療を受けた患者の2%で発現しています。結膜刺激、角膜びらんまたは角膜剥離、眼乾燥、結膜炎、結膜出血、充血および浮腫、眼痛が患者の14%で発現しています。霧視が患者の6%で発現しています。その他の眼毒性には、白内障、眼窩周囲浮腫、眼瞼炎、緑内障、眼瞼浮腫、眼球充血、虹彩炎、虹彩毛様体炎、潰瘍性角膜炎が含まれます。ベースラインにて、また治療中は定期的に総合的な眼検査を実施します。

出血:死亡例を含む重篤出血イベントが、アイクルシグ治療を受けた患者の6%(28/449例)に発現しました。出血は患者の28%(124/449例)で発現しています。重篤出血イベントは、AP-CML、BP-CML、Ph+ ALL患者の方が高い発現率を示しました。消化管出血と硬膜下血腫が最も多く報告された重篤出血イベントで、それぞれ患者の1%(4/449例)で発現しています。全部ではないものの大半の出血イベントは、グレード4の血小板減少症を持つ患者で発現しています。重篤または重度の出血が生じた場合、アイクルシグの投与を中断して評価を実施します。

体液貯留:重篤と判断された体液貯留イベントが、アイクルシグ治療を受けた患者の4%(18/449例)で発現しています。1例の脳浮腫は致死的でした。2%より多くの患者において治療下で発現した重篤な体液貯留イベントには、胸水(7/449例、2%)、心嚢液貯留(4/449例、1%)、末梢性浮腫(2/449例、1%未満)が含まれます。

全体として、体液貯留が患者の31%で発現しています。最も多かった体液貯留イベントは、末梢性浮腫(17%)、胸水(8%)、心嚢液貯留(4%)、末梢腫脹(3%)でした。

体液貯留につき患者をモニタリングし、臨床上の必要に応じて患者を管理します。臨床上の必要に応じて、アイクルシグの投与を中断、減量、中止します。

不整脈:不整脈がアイクルシグ治療を受けた患者の19%(86/449例)で発現し、うち7%(33/449例)がグレード3以上でした。心室性の不整脈が全不整脈の3%(3/86例)で報告され、1例がグレード3以上でした。ペースメーカー植え込みに至った症候性徐脈性不整脈が、アイクルシグ治療を受けた患者の1%(3/449例)で発現しています。

心房細動が最も多く発現した不整脈で、患者の7%(31/449例)で発現し、うち約半数はグレード3ないし4でした。その他のグレード3~4の不整脈イベントには、失神(患者9人、2.0%)、頻脈および徐脈(それぞれ患者2人、0.4%)、QT延長、心房粗動、上室性頻拍、心室頻拍、心房頻拍、完全房室ブロック、心肺停止、意識消失、洞結節機能不全(それぞれ患者1人、0.2%)が含まれています。患者27人で、イベントが入院につながっています。

遅い心拍(失神、めまい)または速い心拍(胸痛、動悸、めまい)を示唆する兆候や症状を示す患者では、アイクルシグの投与を中断して評価を実施します。

骨髄抑制:骨髄抑制がアイクルシグ治療を受けた患者の59%(266/449例)で有害反応として報告され、グレード3/4の骨髄抑制が患者の50%(226/449例)で発現しています。これらのイベントは、CP-CMLの患者よりもAP-CML、BP-CML、Ph+ ALLの患者の方が高い発現率を示しました。重度の骨髄抑制(グレード3ないし4)が治療早期に観察され、発現までの期間の中央値は1カ月(範囲1~40カ月未満)でした。最初の3カ月は2週間ごと、その後は毎月または臨床上の必要に応じて全血算を入手し、推奨事項に従って用量調節を行います。

腫瘍崩壊症候群:アイクルシグ治療を受けた患者2人(1%未満、1人はAP-CML患者、1人はBP-CML患者)が、重篤な腫瘍崩壊症候群を発現しています。高尿酸血症が患者の7%(31/449例)で発現しています。疾患が進行した患者では腫瘍崩壊症候群が発現する可能性があるため、十分な水分補給を必ず行い、アイクルシグ治療開始に先立ち尿酸値上昇の治療を行います。

可逆性後白質脳症症候群(RPLS):市販後調査で可逆性後白質脳症症候群(Reversible Posterior Leukoencephalopathy Syndrome/RPLS、Posterior Reversible Encephalopathy Syndrome/PRESとしても知られている)が、アイクルシグ治療を受けた患者で報告されています。RPLSという神経障害は、発作、頭痛、注意力低下、精神機能異常、失明、その他の視力/神経障害などの兆候や症状を示す場合があります。高血圧症を呈している場合が多く、脳の磁気共鳴イメージング(MRI)における支持的所見により診断を下します。RPLSの診断が下されたら、アイクルシグ治療を中断し、症状が回復して、治療継続によるベネフィットがRPLSのリスクを上回る場合にのみ、治療を再開します。

創傷治癒障害および消化管穿孔:アイクルシグは創傷治癒を妨げる場合があるため、大手術の前は少なくとも1週間にわたってアイクルシグの投与を中断します。重篤な消化管穿孔(瘻孔)が患者1人で胆嚢摘出術から38日後に発現しています。

胚・胎児毒性:アイクルシグは、その作用機序と動物実験での所見に基づけば、妊婦への投与時に胎児に害を及ぼす可能性があります。動物を使った生殖試験では、器官形成期の妊娠したラットに対するポナチニブの経口投与は、推奨用量でのヒト曝露量を下回る曝露量で、発達への悪影響をもたらしています。妊婦に対しては胎児への潜在的リスクにつき助言します。妊娠する可能性がある女性に対しては、アイクルシグ治療期間中と最後の投与後3週間は有効な避妊法を用いるよう助言します。

有害反応
最も多い有害反応:全体として、最も多かった非血液学的有害反応(20%以上)は、腹痛、発疹、便秘、頭痛、乾燥皮膚、疲労、高血圧症、発熱、関節痛、悪心、下痢、リパーゼ上昇、嘔吐、筋痛、四肢疼痛でした。血液学的有害反応には、血小板減少症、貧血、好中球減少症、リンパ球減少症、白血球減少症が含まれます。

副作用の疑いを報告する場合は武田薬品(1-844-T-1POINT (1-844-817-6468))またはFDA(1-800-FDA-1088またはwww.fda.gov/medwatch)に連絡してください。

薬物相互作用
強力なCYP3A阻害剤:併用を避けるか、併用が避けられない場合はアイクルシグを減量します。
強力なCYP3A誘導剤:併用を避けます。

特定集団における使用
生殖能力を持つ男女:アイクルシグは、妊婦への投与時に胎児に害を及ぼす可能性があります。女性には、アイクルシグ治療期間中および最後の投与後3週間は有効な避妊薬を使用するよう助言します。ポナチニブは女性で生殖能力を損なう可能性があり、その影響が可逆的であるかどうかは不明です。アイクルシグの投与開始に先立ち、生殖能力を持つ女性では妊娠の有無を確認します。

授乳婦:女性にはアイクルシグ治療期間中および最後の投与後6日間は授乳しないよう助言します。

米国向け処方情報:http://www.iclusig.com/pi

武田薬品工業について
武田薬品工業株式会社(TSE: 4502)は研究開発を駆使する世界的製薬企業として、科学の成果を生活に変革をもたらす医薬品に橋渡しすることで、患者の健康を改善して患者に明るい未来をもたらすことに真剣な努力を傾けています。武田薬品はその研究開発活動をオンコロジー、消化器系疾患、神経精神疾患の各治療領域とワクチンに集中させています。武田薬品は革新の最前線に位置するため、研究開発を自社内および提携先との共同で実施しています。特にオンコロジーと消化器系疾患における革新的な製品と、新興市場における当社プレゼンスが、武田薬品の現在の成長を加速させています。武田薬品の約3万人の従業員は、70カ国以上でヘルスケア分野の当社提携先と協力しながら、患者の生活の質を向上させることに懸命の努力で取り組んでいます。詳細情報についてはhttps://www.takeda.com/newsroom/をご覧ください。

武田薬品の詳細情報については当社ウエブサイト(www.takeda.com)を、武田薬品工業株式会社のグローバルオンコロジービジネスユニットのブランドであるTakeda Oncologyの詳細情報については本ブランドのウエブサイト(www.takedaoncology.com)をご覧ください。

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