医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

NICEのガイダンスは患者の安定胸痛の原因判定に役立てるようHeartFlow FFRct Analysisを推奨

2017年02月16日 AM01:14
このエントリーをはてなブックマークに追加


 

米カリフォルニア州レッドウッドシティー

(ビジネスワイヤ) — 英国立医療技術評価機構(NICE)は本日、患者の安定胸痛の原因判定に役立てるよう、HeartFlow® FFRct Analysis使用のガイダンスを発出しました。ハートフローが開発したHeartFlow FFRct Analysisは非侵襲的技術として初めて、冠動脈疾患の範囲と、疾患が心臓への血流に及ぼす影響の両方に関しての詳細な知見を与え、医師が適切な治療法を選択できるようにするものです。

NICEは、HeartFlow FFRct Analysisを最近発症した安定胸痛の患者で使用するよう推奨しています。NICEは証拠に基づき、本技術が安全で、診断精度が高く、侵襲的冠動脈造影の必要性を排除できる可能性があると結論付けました。NICEはさらに、他の検査法すべてと比較した場合、HeartFlow FFRct Analysisを使用することで、英国の国民保健サービスが、不必要な侵襲的検査と治療の回避を通じて患者1人当たり約214ポンドを節約できる見込みがあると結論付けました。

本日発表されたガイダンスは、NICEが2016年11月に発出した胸痛ガイダンスに次ぐものです。同ガイダンスは、安定胸痛患者の初期診断検査として非侵襲的冠動脈CT造影(cCTA)を推奨するものです。NICEは今回、医師がさらに詳しい情報を必要とする場合、最も対費用効果が高い選択肢としてHeartFlow FFRct Analysisを推奨しています。

HeartFlowのプロセスは、標準的な非侵襲的cCTAから得られたデータをもって開始します。HeartFlowは高度化した人工知能である深層学習を利用し、個々の患者の動脈の3Dモデルを作り出します。続いて強力なコンピューターアルゴリズムが何百万という複雑な方程式を解いて血流のシミュレーションを行い、動脈における閉塞の影響を評価します。こうした実用的情報により、医師は個々の患者に対して正しい措置を決定することができます。

ハートフローの会長兼最高経営責任者(CEO)であるジョン・H・スティーブンス(M.D.)は、次のように述べています。「NICEのガイダンスはHeartFlow Analysisの価値を増強し、この技術が冠動脈疾患の診断法と治療法の改善につながることを確認するものです。NICEがハートフローの技術を徹底的に審査したことに当社は感謝しており、同機構による詳細な評価は患者ケアの改善を追求している医療提供者と保険者に大いに役立つと考えています。」

冠状動脈性心疾患とも呼ばれる冠動脈疾患は、世界中で男女の両方とも死因の第一位を占めています。冠動脈疾患は心臓に向かう動脈が狭くなると発症するもので、その原因は多くの場合に血管壁におけるプラークの蓄積です。動脈の狭窄は心臓に向かう血流量を減らし、胸痛、心臓発作、死亡を引き起こす場合があります。また冠動脈疾患は、今日の世界で費用が最大の部類の内科疾患でもあります。

リバプール胸部心臓病院のジョセフ・ミルズ医師は、次のように述べています。「HeartFlow FFRct Analysisにより、解剖学的所見と機能的所見の両方を、一切の追加検査や患者にとってのリスクなしに明確に得られます。Heartflow FFRct Analysisの適用は、患者に提供できるケアの質に変革をもたらし、最も正確な診断と最良の治療計画を保証するとともに、無リスクではない処置である侵襲的冠動脈造影の必要性を減らす可能性があります。」

ハートフローについて

ハートフローは個別化医療技術を手掛ける企業として、心血管疾患の診断法と治療法の変革を追求しています。当社のHeartFlow FFRct Analysisは市販の非侵襲的ソリューションとして初めて、医師が解剖学的所見と生理学的所見の両方に基づき、患者に重大な冠動脈疾患(CAD)があるかどうかについて、より正確に評価できるようにするものです。本ソリューションは、深層学習を利用して患者の動脈の3Dモデルを作り出すものですが、臨床転帰を改善し、患者体験を改善するとともに、ケアのコストを削減できる可能性を持つため、CADのリスクを持つ患者の標準治療法の不可欠な部分を占める上で好位置に付けています。HeartFlow FFRct Analysisは米国、カナダ、欧州、日本で発売されています。詳細情報についてはwww.heartflow.comをご覧ください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

businesswire.comでソースバージョンを見る:http://www.businesswire.com/news/home/20170215005843/ja/

CONTACT

HeartFlow, Inc.
Chris B. Ernst, 415-710-9445
cernst@heartflow.com
or
Nobles
Global Communications
Diana Soltesz, 818-618-5634
diana@noblesgc.com

同じカテゴリーの記事 

  • La Jolla Institute for Immunology and RevolKa started a Research Collaboration
  • U.S. FDA Approves Subcutaneous Administration of Takeda’s ENTYVIO® (vedolizumab) for Maintenance Therapy in Moderately to Severely Active Crohn’s Disease
  • ESCMID Global 2024: Shionogi presents real-world data demonstrating efficacy of Fetcroja® / Fetroja® (cefiderocol) in critically ill patients with certain difficult-to-treat bacterial infections
  • Renesas’ New FemtoClock™ 3 Timing Solution Delivers Industry’s Lowest Power and Leading Jitter Performance of 25fs-rms
  • 成人向け予防接種プログラムは初期投資の19倍もの社会経済的価値をもたらすとの新レポートを発表