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2016年ASCOで報告されたデータは転移性すい臓がん患者における第1選択治療としてのアブラキサンとゲムシタビンの併用の基盤を強化

2016年06月07日 PM08:58
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米ニュージャージー州サミット

(ビジネスワイヤ) — セルジーン・コーポレーション(NASDAQ:CELG)は本日、第52回ASCO年次総会で複数のスポンサーによる独立研究の結果が報告され、転移性すい臓がんの第1選択治療として、ゲムシタビンとの併用でアブラキサン(ABRAXANE®、タンパク結合パクリタキセル小粒子懸濁注射剤、アルブミン結合)の使用が評価されたと発表しました。

セルジーンの血液疾患/オンコロジー担当プレジデントを務めるMichael Pehlは、次のように述べています。「今年のASCO総会でも、転移性すい臓がん治療の治験薬のための第1選択治療および併用相手としてアブラキサンとゲムシタビンの併用による継続治療が評価されました。アブラキサンとゲムシタビンの併用は、これまで困難を示してきた本疾患の患者に対するケアを前進させるための研究で重要な役割を果たしています。」

転移性すい臓がんの治療計画の評価

転移性すい臓がん患者にとって、治療計画の決定で考慮すべき重要な点として、シーケンス、患者特性、相対的有効性、費用があります。2016年ASCOでは、第1選択治療としてのアブラキサンとゲムシタビンの併用の治療シーケンスを評価する健康転帰解析が行われています。

イタリアの多施設リアルライフ後ろ向き解析では、第1選択治療でアブラキサンとゲムシタビンの併用を受けた後に第2選択治療を受けた患者122人の転帰が取り上げられました(アブストラクト#4124 – Giordano)。第2選択治療はFOLFOX/XELOX(45%)、FOLFIRI(22%)、FOLFIRINOX(18%)、その他の単剤治療薬(15%)でした。アブラキサンとゲムシタビンの併用の後で第2選択治療を受けた患者の全生存期間中央値は13.5カ月(95% CI 12.659-14.341)であるのに対して、BSCを受けた患者(99人)では6.8カ月でした(95% CI 5.567-8.033、p <0.0001)。ASCOで報告された研究で同様に注目されるのは、転移性すい臓がんという疾患に共通の影響であるビリルビン濃度の上昇を示した患者でアブラキサンとゲムシタビンの併用を評価した2件の研究でした。これらの研究はこの患者集団についての詳細な知見を提供するもので、こうした患者集団はアブラキサンとゲムシタビンの併用を検討する第III相研究から除外されていました。

1件目の観察的中間解析(アブストラクト#e15739 – zur Hausen)ではベースラインで平均ビリルビン濃度が4.4 mg/dl (1.5-12.9)の患者20人(219人中)が最大4サイクルのアブラキサンとゲムシタビンの併用でフォローアップを受け、高ビリルビン血症の管理手法が評価されました。これら患者の平均ビリルビン濃度は第2サイクルまでに1.8 mg/dl (0.35-14.1; p=0.031)に落ち込みました。患者14人(70%)が標準投与量で治療を開始し、6人(30%)が減量した投与量で開始しました。グレード3ないし4の毒性が患者の70パーセントで見られ、最も頻度が高かった毒性は白血球減少症、貧血、発熱(各20%)でした。

患者29人の別の解析(アブストラクト#e15717 – Pelzer)では、総ビリルビン濃度が高い患者(ULNの1.2倍以上から5倍超まで)でアブラキサンとゲムシタビンを併用した場合の安全性と生存期間が評価されました。

肝障害を持つ患者でのアブラキサン投与は慎重に行う必要があります。肝障害を持つ患者は、特に骨髄抑制の毒性リスクが高まる可能性があるため、こうした患者は重度の骨髄抑制の発現について厳密にモニタリングしなければなりません。処方情報によれば、総ビリルビンがULNの5倍を超えるか、ASTがULNの10倍を超える患者へのアブラキサン投与は推奨されません。

複数の研究で転移性すい臓がんの第1選択薬の実臨床における相対的有効性と経済性が評価されました。

カナダでアブラキサンとゲムシタビンの併用、FOLFIRINOX、ゲムシタビン単独の相対的有効性を後ろ向きに解析した独立研究がブリティッシュコロンビア州のがんセンター5カ所で行われ、これら治療による全生存期間中央値はアブラキサンとゲムシタビンの併用(n=59)で8.5カ月、FOLFIRINOX(n=59)で7.8カ月、ゲムシタビン単独で3.1カ月でした。本解析では、アブラキサンとゲムシタビンの併用に比べて、FOLFIRINOXの投与を受けた患者が有意に若く(p<0.001)、全身状態が良好で(p<0.001)、報告時の疾病負担が軽かったことが特筆されています。毒性が原因の治療中止はFOLFIRINOX群の36%、アブラキサン・ゲムシタビン併用群の17%、ゲムシタビン単独群の23%で起こっています。

米国の匿名化病院データの後ろ向き評価(アブストラクト#e15741 – Kim)では、第1選択治療としてのアブラキサンとゲムシタビンの併用ならびにFOLFIRINOXについて、治療中止までの平均期間と経費を評価しました。本解析では、FOLFIRINOX群がアブラキサン・ゲムシタビン併用群と比べて月当たり総治療経費中央値が高くなっていました(1万8743ドル対1万2192ドル、p<0.05)。

転移性すい臓がんにおける治験薬併用の基盤としてのアブラキサンとゲムシタビンの併用

ASCOで報告された複数の研究では、転移性すい臓がんの第1選択治療として、アブラキサンと新治療薬候補の併用も評価されました。第1選択治療としてアブラキサンとゲムシタビンの併用療法への併用が評価された薬剤には、PEGPH20(アブストラクト#4104 – Bullock)、necuparanib(アブストラクト# 4117 – O’Reilly)、indoximod(アブストラクト#3020 – Bahary)、ナパブカシン(アブストラクト#4128 – El-Rayes)が含まれます。

アブラキサンについて

アブラキサンはゲムシタビンとの併用で転移性すい臓腺がん患者に対する第1選択治療が適応となっています。

重要な安全性情報

警告 – 好中球減少

  • アブラキサン治療は、ベースラインの好中球が1500/mm3に満たない患者に対して施行してはなりません。骨髄抑制(主に好中球減少)は重篤化して感染症に至る可能性があり、その発生を監視するため、アブラキサンの投与を受けるすべての患者に対して末梢血球数を頻繁に計測することが推奨されています。
  • 注:アルブミン型のパクリタキセルは、溶解液型の場合と比較して薬剤の機能特性が大きく異なっている可能性があります。他のパクリタキセル製剤を代用したり併用したりしてはなりません。

禁忌

好中球数

  • アブラキサンは、ベースラインの好中球数が1500/mm3に満たない患者に使用してはいけません。

過敏症

  • アブラキサンに対して重篤な過敏性反応を示す患者には、再投与を試みてはいけません。

警告および注意

血液への影響

  • アブラキサンによる骨髄抑制(主に好中球減少)は投与量依存性の用量制限毒性です。臨床研究では、すい臓がん患者の38%で、グレード3-4の好中球減少が発症しています。
  • 骨髄毒性の発生を監視するため、すい臓がんの場合は第1、8、15日の投与前を含め、全血球数を頻繁に計測します。
  • ベースラインの絶対好中球数(ANC)が1500/mm3に満たない患者にはアブラキサンを投与してはなりません。
  • すい臓腺がん患者の場合、ANCが500 /mm3に満たないか血小板数が5万/mm3に満たない場合はアブラキサンとゲムシタビンの投与を保留し、サイクルの第1日にANCが1500/mm3に満たないか血小板数が10万/mm3に満たない場合は次のサイクル開始を遅らせます。推奨されれば適切に用量を削減して治療を再開します。

神経系

  • 感覚神経障害は用量依存性、スケジュール依存性です。
  • グレード1または2の感覚神経障害では、一般的には投与量の修正は必要ありません。
  • グレード3以上の感覚神経障害が発生した場合、グレード1以下に寛解するまで治療を中止し、以後のすべてのアブラキサン治療に関して用量を減らします。

敗血症

  • アブラキサンとゲムシタビンの併用投与を受けた患者(好中球減少の有無にかかわらず)の5%で敗血症が発生しました。
  • 胆管閉塞や胆管ステントの存在は重症または致死性の敗血症のリスク因子でした。
  • 患者が(ANCにかかわらず)発熱した場合、広域抗生物質による治療を開始します。
  • 発熱性好中球減少症の場合、熱が解消しANCが1500mm3以上となるまでアブラキサンとゲムシタビンの併用治療を中断し、その後で用量を削減して治療を再開します。

肺臓炎

  • 致死性の症例を含む肺臓炎が、アブラキサンとゲムシタビンの併用投与を受けた患者の4%で発生しました。
  • 患者の兆候や症状をモニタリングし、肺臓炎が疑われる症例の評価中はアブラキサンとゲムシタビンの投与を中断します。
  • 肺臓炎の診断が下されたらアブラキサンとゲムシタビンによる治療を永続的に中止します。

過敏症

  • 重篤で時として致死的な過敏性反応(アナフィラキシー反応を含む)が報告されています。
  • アブラキサンに対して重篤な過敏性反応を示す患者には、再投与を試みてはなりません。

肝障害

  • パクリタキセルへの曝露や毒性によって肝障害が進行することがあるため、肝障害を持つ患者へのアブラキサン投与は注意して行う必要があります。
  • 肝障害を持つ患者は、特に骨髄抑制の毒性リスクが高まる可能性があるため、重度の骨髄抑制の発現をモニタリングする必要があります。
  • すい臓腺がんの場合、中等度から重度の肝障害を持つ患者(総ビリルビンがULNの1.5倍を超えるか、ASTがULNの10倍以下)へのアブラキサン投与は推奨されません。

アルブミン(ヒト)

  • アブラキサンには、人血由来のアルブミン(ヒト)が含まれます。

妊娠中の使用:妊娠カテゴリーD

  • アブラキサンは、妊娠中の女性に投与した場合に胎児に害を及ぼすことがあります。
  • 本薬剤を妊娠中に使用する場合、または本薬剤を投与中に患者が妊娠した場合、その患者に胎児に対する危険性を伝えなければなりません。
  • 妊娠可能な女性には、アブラキサンの投与を受けている間は妊娠を避けるよう助言しなければなりません。

男性への使用

  • 男性には、アブラキサンの投与を受けている間は子供をもうけることがないように助言しなければなりません。

有害反応

  • 第3相試験における最も一般的な有害事象(20%以上)の中で、ゲムシタビン群と比較してアブラキサン+ゲムシタビン群の発生率が5%以上高かったのは、 好中球減少(73%、58%)、疲労(59%、46%)、末梢神経障害(54%、13%)、悪心(54%、48%)、脱毛(50%、5%)、末梢浮腫 (46%、30%)、下痢(44%、24%)、発熱(41%、28%)、嘔吐(36%、28%)、食欲減退(36%、26%)、発疹(30%、11%)、 脱水症(21%、11%)でした。
  • これら最も一般的な有害反応の中で、ゲムシタビン群と比較してアブラキサン+ゲムシタビン群におけるグレード3-4の毒性の発生頻度が2%以上高かったの は、好中球減少(38%、27%)、疲労(18%、9%)、末梢神経障害(17%、1%)、悪心(6%、3%)、下痢(6%、1%)、発熱(3%、1 %)、嘔吐(6%、4%)、食欲減退(5%、2%)、脱水症(7%、2%)でした。
  • 血小板減少(全グレード)がアブラキサン+ゲムシタビン群の患者の74%、ゲムシタビン群の患者の70%で報告されています。
  • アブラキサンの最も一般的な重篤有害事象(発生率が1%以上)は発熱(6%)、脱水症(5%)、肺炎(4%)、嘔吐(4%)です。
  • 最も一般的な有害反応の中でアブラキサン治療の永続的な中止の原因となったものは、末梢神経障害(8%)、疲労(4%)、血小板減少(2%)でした。
  • 最も一般的な有害反応の中でアブラキサンの用量削減の原因となったものは、好中球減少(10%)と末梢神経障害(6%)でした。
  • 最も一般的な有害反応の中でアブラキサン投与の保留または延期の原因となったものは、好中球減少(16%)、血小板減少(12%)、疲労(8%)、末梢神経障害(15%)、貧血(5%)、下痢(5%)でした。
  • その他でゲムシタビン群と比較してアブラキサン+ゲムシタビン群における全グレードの毒性の発生率が5%以上高かった有害反応は、無力症(19%、 13%)、粘膜炎(10%、4%)、味覚障害(16%、8%)、頭痛(14%、9%)、低カリウム血症(12%、7%)、咳(17%、7%)、鼻血(15 %、3%)、尿路感染症(11%、5%)、四肢痛(11%、6%)、関節痛(11%、3%)、筋痛(10%、4%)、うつ病(12%、6%)でした。
  • その他でゲムシタビン群と比較してアブラキサン+ゲムシタビン群におけるグレード3-4の毒性の発生率が2%以上高かった有害反応は、血小板減少(13%、9%)、無力症(7%、4%)、低カリウム血症(4%、1%)でした。

アブラキサンおよびその他のパクリタキセル製剤の市販後情報

  • アブラキサンの使用では、重度で時として致死的な過敏反応が報告されています。パクリタキセル注射剤またはヒトアルブミンに対して過去に過敏反応を示した患者におけるアブラキサンの使用に関する研究は行われていません。
  • 主として心臓関係の既往歴を持つ患者や心毒性薬剤の使用歴を持つ患者の間で、アブラキサンの使用によるうっ血性心不全、左心室機能不全、房室ブロックについての報告があります。
  • アブラキサンの溢出が報告されています。溢出の可能性があるため、薬剤投与中の浸潤がないか、アブラキサン点滴部位を注意深く監視することが推奨されています。

薬剤相互作用

  • CYP2C8またはCYP3A4を阻害または誘導することが知られている薬剤と併用してアブラキサンを投与する際には注意が必要です。

特別な患者集団での使用

授乳期の母親

  • パクリタキセルが母乳に排出されるか否かは分かっていません。多くの薬剤が母乳に排出されること、また乳児に重篤な有害反応が生じる可能性があることから、本薬剤の母親にとっての重要性を考慮しながら授乳の中止または薬剤の中止を決定しなければなりません。
  • 小児
  • 小児患者におけるアブラキサンの安全性と有効性は、評価されたことがありません。

高齢者

  • すい臓腺がんの治療でアブラキサンとゲムシタビンの投与を受けた患者において、下痢、食欲減退、脱水症、鼻血は65歳未満の患者と比較して65歳以上の患者で高い発生率を示しました。

腎障害

  • 重度の腎障害ないし末期腎不全(推定クレアチニンクリアランスが30 mL/min未満)を持つ患者での推奨投与量に関する十分なデータがありません。

用量と投与方法

  • 中等度から重度の肝障害を持つ転移性すい臓腺がん患者にアブラキサンを投与してはなりません。
  • 総ビリルビンがULNの5倍を超えるか、ASTがULNの10倍を超える患者にアブラキサンを投与してはなりません。
  • 重度の血液毒性、神経毒性、皮膚毒性、消化管毒性が原因で、用量削減または治療中止が必要とされる場合もあります。
  • 患者を厳密にモニタリングします。

枠組み警告を含むすべての処方情報を確認してください。

セルジーンについて

米ニュージャージー州サミットに本社を置くセルジーン・コーポレーションは国際的な総合バイオ製薬企業で、主としてタンパク質恒常性、腫瘍免疫、エピジェネティクス、免疫、神経性炎症の次世代ソリューションを通じて、がんと炎症性疾患の革新的な治療薬の創薬・開発・商業化に努めています。詳細情報についてはwww.celgene.comをご覧ください。ソーシャルメディア(@Celgeneピンタレストリンクトインフェイスブックユーチューブ)でセルジーンをフォローしてください。

将来見通しに関する記述

本プレスリリースには、将来見通しに関する記述が含まれています。一般的にこれらは過去の事実に関する記述ではありません。将来見通しに関する記述は、「予想する」、「見込む」、「考える」、「意図する」、「見積もる」、「計画する」、「するだろう」、「見通し」といった用語で特定できます。将来見通しに関する記述は経営陣の現在の計画、見積もり、想定、予測に基づいており、発表時点での見解です。法で義務付けられた場合を除き、新たな情報や将来の出来事が発生した場合でも、当社は将来見通しに関する記述を更新する義務を負うものではありません。将来見通しに関する記述は固有のリスクと不確実性を伴います。これらのほとんどは予想が難しく、通常は当社の管理範囲を超えたものです。実際の結果や成果は、多くの要因の影響により、将来見通しに関する記述で示唆されたものと大きく異なる可能性があります。これらの要因の大部分については、フォーム10-Kによる当社の年次報告書や、証券取引委員会への提出書類で詳しく議論されています。

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