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18件の研究のメタ分析で、臨床医による輸液反応性の評価に貢献するマシモのPVI®の特性が評価される

2015年10月13日 AM10:49
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スイス・ヌーシャテル

(ビジネスワイヤ)– マシモ(NASDAQ: MASI)は本日、被験者665人を対象とする研究18件のメタ分析において、モニタリングプラットフォームのMasimo SET®やMasimo rainbow® SET®で利用できるマシモの脈波変動指標(PVI®)が、手術室や集中治療室で正常洞調律にある人工呼吸中患者の輸液反応性を臨床医が評価する上で貢献することが報告された1、と発表しました。

臨床医は通常、手術室や集中治療室で血流や心拍出量の改善を試みる場合、静脈内輸液の投与を行います2。少なすぎる輸液、多すぎる輸液のいずれの投与も、患者リスクを増大させることがあります2。しかし、中心静脈圧(CVP)などの従来の「静的」モニタリングパラメーターは、輸液反応性を評価するには信頼性がないと見なされています2。従って、専門家は呼吸サイクルにおける生理的変動を測定する「動的」パラメーターの使用を勧告しています3。複数の動的パラメーターは臨床医による輸液反応性の評価に役立つことが判明していますが、ほとんどの動的パラメーターは侵襲性・複雑性・高コストの1つ以上の性質がある手法を必要とします。PVIは1回以上の全呼吸サイクル中で起こる灌流指標(PI)の動的変動の指標となり、血管緊張、循環血液量、胸腔内圧の変動などの生理的因子を反映する変化を示す場合があります。他の動的パラメーターとは対照的に、PVIは非侵襲的でMasimo SET®やMasimo rainbow®のセンサーすべてで簡単に利用でき、操作コストが増すことはありません。

中国・瀋陽の中国医科大学附属第一医院に在籍するチュー医師らがJournal of Clinical Monitoring and Computingで発表したメタ分析は、臨床医による輸液反応性の評価に貢献するPVIの特性を評価する独立研究18件から得られた知見をまとめたものです。著者らはPVIが輸液反応性を正確に決定するためのプール化曲線下面積(AUC)は0.88(95%信頼区間:0.84 to 0.91)であったと報告しています。PVIのプール化感度、すなわち輸液投与によって心拍出量が上昇するかどうかを決定できる能力は0.73(95%信頼区間:0.68 to 0.78)でした。PVIのプール化特異度、すなわち輸液投与によって心拍出量が上昇しないかどうかを決定できる能力は0.82(95%信頼区間:0.77 to 0.86)でした。著者らはPVI感度が集中治療室より手術室で高かったと指摘しています(0.84 vs. 0.56、p=0.00004)。著者らはまた「PVIの適用可能性は自発呼吸、不整脈、末梢灌流など幾つかの要因による妨害の可能性によって制限される場合がある」とも述べています。PVIに影響を与える可能性のある技術的要因には、プローブの位置不良と患者の体動が含まれます。

PVIの詳細情報についてはwww.masimo.comをご覧ください。

@MasimoInnovates | #Masimo

1 Chu (et al.). Accuracy of pleth variability index to predict fluid responsiveness in mechanically ventilated patients: a systematic review and meta-analysis: J Clin Monit Comput. 2015, 8:5.

2 Navarro (et al.). Perioperative fluid therapy: a statement from the international Fluid Optimization Group. Perioperative Medicine. 2015, 4:3.

3 Vallet B (et al). Strategy for perioperative vascular filling – Guidelines for perioperative haemodynamic optimization. Experts’ Formalized Recommendations, French Society of Anaesthesia and Intensive Care (SFAR), Validation by the administrative council of SFAR on 19 October 2012.

マシモについて

マシモ(NASDAQ: MASI)は革新的な非侵襲的モニタリング技術における世界的リーダー企業です。当社の使命は、非侵襲的モニタリングを新たな施設やアプリケーションに導入することで、患者ケアの転帰を改善し、コストを削減することです。1995年、当社はMasimo SET® Measure-through-Motion and Low Perfusion(体動時・低灌流時モニタリング可能)パルスオキシメトリーを発表しました。Masimo SET®は誤報を大幅に減らし、正確なモニタリングで正しい警報を発することが多くの研究で示されています。Masimo SET®の利点は独立した客観的研究100件以上により証明され、世界各国の主要な病院やその他の医療現場で推定1億人以上の患者に使用されています。2005年、マシモはrainbow® Pulse CO-Oximetry技術を発表し、それまで侵襲的な手段でのみ可能であった血液成分モニタリングを非侵襲的、連続的なものとすることを可能にしました。測定できるのは、SpO2、脈拍数、灌流指標(PI)に加え、トータルヘモグロビン濃度(SpHb®)、酸素含量(SpOC™)、カルボキシヘモグロビン濃度(SpCO®)、メトヘモグロビン濃度(SpMet®)、脈波変動指標(PVI®)です。マシモと当社製品の追加情報については、www.masimo.comをご覧ください。米国市場においてPVIは呼吸サイクル中に起こる灌流指標(PI)の動的変動の指標となります。PVIの計算は、全呼吸サイクルが1回以上起こった場合の時間間隔におけるPIの変化を測定することで行われます。PVIはパーセント表示(0-100%)されます。PVIは血管緊張、循環血液量、胸腔内圧の変動などの生理的因子を反映する変化を示す場合があります。PVIの有用性は現時点で不明であり、さらなる臨床研究が必要です。PVIに影響を与える可能性のある技術的要因には、プローブの位置不良と患者の体動が含まれます。

将来見通しに関する記述

本プレスリリースは、1995年民事証券訴訟改革法との関連で、1933年証券法第27A条および1934年証券取引所法第21E条で規定された将来見通しに関する記述を含みます。これらの将来見通しに関する記述は、当社に影響を及ぼす将来の出来事についての現時点での予測に基づいており、リスクおよび不確実性に左右され、これらのすべてが予測困難で、これらのすべてが当社のコントロールを超えており、種々のリスク要因の結果として、将来見通しに関する記述で表明された内容とは不利な形で著しく異なる結果が生じる場合の原因となり得るものです。これらのリスク要因には、臨床結果の再現性に関する当社の仮定に関連するリスク、マシモの独自の非侵襲的測定技術(トータルヘモグロビン濃度(SpHb®)を含む)が良好な臨床結果と患者安全性に貢献するという当社見解に関連するリスク、マシモの非侵襲的医療技術のブレークスルーが従来手法に匹敵する正確性と独自のメリット(全患者と全臨床条件で侵襲的外傷を引き起こすことなく早期治療を可能にする迅速・継続的結果を含む)を備え、コスト効率に優れたソリューションになるとの当社見解に関連するリスクに加え、米国証券取引委員会(SEC)に提出した当社の最新報告書のセクション「リスク要因(Risk Factors)」で指摘したその他の要因が含まれますが、これらの要因に限定されません。これらの報告書はSECのウェブサイト(www.sec.gov)から無料で入手できます。当社は将来見通しに関する記述に反映された予測が合理的であると考えるものの、当社はこれらの予測が正しいと判明するかどうか判断できません。本プレスリリースに含まれる将来見通しに関する記述はすべて、全体として前記の注意書きによる明示的条件の下に成立するものです。読者の皆さまは、本日の時点についてのみ言及しているこれら将来見通しに関する記述に過度の信頼を寄せないようお願いします。当社はこれらの記述または当社がSECに提出した直近の報告書に含まれる「リスク要因」について、新規の情報、将来の出来事、その他の結果に関係なく、適用される証券法で求められる場合を除き、更新・修正・説明する義務を何ら負いません。

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irenep@masimo.com

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