医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

サン・ファーマとメルクがチルドラキズマブのライセンス契約を締結

2014年09月23日 AM10:55
このエントリーをはてなブックマークに追加


 

印ムンバイ

(ビジネスワイヤ) — 米国およびカナダ以外ではMSDとして知られるメルクとサン・ファーマは本日、それぞれの子会社を通じて、メルク社が治験中の抗体治療薬候補チルドラキズマブ(MK-3222)の世界独占ライセンス契約を締結したと、発表しました。チルドラキズマブは現在、皮膚疾患である慢性尋常性乾癬の治療を行う第3相治験において評価を受けているところです。

本契約により、サン・ファーマは世界中でチルドラキズマブをヒト適応症すべてにおいて使用する権利をメルクから獲得し、その対価として8000万米ドルを前もって支払うこととなります。メルクは引き続き、臨床開発および薬事業務を行い、サン・ファーマがこれらの資金を負担します。製品承認後は、サン・ファーマがその後の申請書提出などの薬事業務、医薬品安全性監視、承認後試験、承認取得製品の製造および商品化を担当します。メルクは、薬事(製品承認を含む)および売り上げのマイルストーン達成に伴う非公開の額の支払いに加え、売上高の5~19%までの段階的ロイヤルティーを受けることができます。

メルク・リサーチ・ラボラトリーズの事業開発・ライセンシング担当シニアバイスプレジデントを務めるイアン・D・デュークス博士は、次のように述べています。「当社は、後期パイプライン製品候補の優先化を含め、販売と研究開発に重点を置く取り組みを先鋭化するためのグローバルイニシアチブを既に発表しています。サン・ファーマとの契約はこのグローバルイニシアチブに沿うものであり、慢性尋常性乾癬患者のためにチルドラキズマブの潜在能力を実現化することに貢献する今回の契約を喜んでいます。」

サン・ファーマの事業開発担当シニアバイスプレジデントであるKirti Ganorkarは、次のように述べています。「サン・ファーマは、炎症・免疫治療薬の分野でリーダー企業と認知されているメルクと協力して、この後期段階に入った慢性尋常性乾癬治療薬候補に取り組むことができ、非常にうれしく思っています。この協力は、今後大きく成長する可能性のある市場で革新的な皮膚科製品のパイプラインを構築するという、当社戦略の一環です。」

本取引には、ハート・スコット・ロディノ反トラスト改正法の要件を含め、慣例的な完了条件が適用されます。

チルドラキズマブは治験中のヒト化抗IL-23p19モノクローナル抗体で、IL-23p19と特異的に結合するため、サイトカインのIL-23を選択的に阻害するようデザインされています。人類遺伝学により、IL-23を阻害することが炎症状態の治療に効果的であることが示されています。慢性尋常性乾癬治療の臨床試験で、チルドラキズマブがIL-23を阻害することで炎症を防ぐ効果を持つことが実証されています。今後評価される可能性のあるその他の適応症候補には、乾癬性関節炎とクローン病が含まれます。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

CONTACT

Merck
Ian McConnell, (908) 423-3046
or
Sun Pharma
Frederick
Castro, +91-22-66455964

同じカテゴリーの記事 

  • InnoCare Announces Dosing of First Patient in Clinical Study of the Combination of SHP2 Inhibitor ICP-189 and EGFR Inhibitor Furmonertinib
  • METIS第3相臨床試験で主要評価項目を達成、非小細胞肺がんからの脳転移患者における頭蓋内進行までの期間を統計学的に有意に延長
  • Poxel to Report Its 2023 Annual Results by the End of April 2024
  • Kolmar Korea Wins Case Against Italian Cosmetics Maker Intercos for Suncare Technology Theft
  • 大手CDMOのPCIファーマ・サービシズが初の包括ESG報告書を発表